19話 『悪意』
町の外れ、とある倉庫の中は薄暗く、身動きができないように縛られ、壁際に吊られている人物がいる。
(ミロルは上手く逃げられたかしら…)
獣人の姫、ミナは鎖に力を込めるがびくともしない。
さっき打たれた薬のせいだろう。体がうまく動かせない。
仲間と共に連れさられ牢に入れられたが、自分だけこの倉庫に連れてこられた。仲間は無事だろうか。ミロルは逃げられただろうか。
「くそっ!まだか…逃げられたらまずいぞ…」
兎の小娘が隙をついて逃げ出してしまった。見た目に騙されたがさすが獣人、小娘とはいえかなり速かった。手下の暗殺者に始末させるために追わせたが、帰りが遅い。
小太りの男は苛々しているのか、爪を噛みながらウロウロとしている。
「焦るな。最悪、そこのお姫様さえ取引できればそれでいいさ」
ソファーに座っていた虎の獣人の男が声をかける。
「大体こんなことになるなんて聞いていないぞ!ただの獣人を拐って奴隷として売るだけだったはずなのに…」
男は落ち着きがなく、精神的な疲労が強く見える。追い詰められているようだ。
「ただの獣人に変わりはないさ。ただ、たまたま獣王の娘だっただけだ。ここまで来たらやりきって逃げるしかないだろ?」
虎の獣人の男はニヤリと笑う。
「貴様!わかっていたんだろう!?くそっ…さっさと取引を終わらせて逃げなければ…」
(なるほど、あの小太りはただの小悪党の奴隷商で、あの虎獣人に唆された訳だ)
「何が目的だ?」
ミナは虎獣人に尋ねる。
「んん~?まぁ教えてやるのも一興か。お前が見ることも憚られるようなおぞましい状態で殺されたとして、その犯人が人間なら、親父殿は報復をするだろう?人間と獣人の全面戦争だ。それを望んでる奴がいるってことさ」
「ばかな事を…!そんなに戦争がしたいか!」
先代国王から長い時間をかけてようやく手に入れた平和だと言うのに…
「もちろんさ!その為にてめぇは筋金入りの変態に売り飛ばす。せいぜいかわいがってもらえ。そのあとしっかり殺してやる。うるせぇから眠ってろ」
虎獣人は大笑いしながら吐き捨てるように言い、部下が何かの薬を打つと、ミナは意識を無くしてしまった。
「く…そ…」
ふと、物音がしてそちらを見ると黒ずくめの男が戻ってきたようだ。
「しくじった。やり手が守っている」
忌々しそうに黒ずくめのリーダーは言った。
「なんだと!?どうするんだ!?もしここに来たら…」
小太りの男が顔に似合わない金切り声をあげる。
「おもしれぇじゃねぇか。ここまで来い…俺が殺してやるさ」
虎獣人は剣に手をかけ楽しそうに言う。
「返り討ちにするんだ!ぶ、部下を集めろ!取引までもう少し…取引が終わったらすぐ逃げる。本館を引き払う準備をしておけ!」
小太りの男が叫ぶと、黒ずくめは動き出した。
「おやおや、アジトを捨てるのか?もったいねぇ」
虎獣人は肩を竦めて言う。
「取引前に相手が来た場合はお前に戦ってもらうが、取引が終わったらすぐに引き上げる。私も必要な物を纏めてくるから、ここを頼んだぞ」
小太りの男はそう言って慌ただしく走っていった。
「やれやれ…」
虎獣人は酒を呷りながら呟いた。
◇◇
街の中心から少し外れた場所。この辺りは工場や倉庫などが多いようで大きな建物がたくさんある。
その中で、小さな掘っ立て小屋。外見は古びていて目立つものではない。
「あれか」
言葉短くフィーダが言う。
「はい。正確にはあの中に入り口があります」
ミロルは頷き、補足する。
よくある偽装工作だろう。普段は建物の中の秘密の入り口も隠されているはずだ。
「よし、いくぞ」
アルフレッドが風魔法で中の様子を伺うが、中には一人しかいないようだ。
「なるほど、そんな使い方もできるのですね」
アリスはアルフレッドの魔法の使い方に思わず声が漏れる。
「繊細なコントロールと知覚が必要だが、攻撃魔法と違って消費も少ないし効果も大きい。覚えて損はないぞ。アリスなら練習すればできるはずだ。」
「練習しておきます」
やはり師匠は魔法に関しては超一流、造詣が深い。
『使い方を考えろ、人間の魔力でも使い方で十分武器になる』
発想が大事だ、とアルフレッドが言っていたのをハルは思い出していた。
突入し、問題なく無力化する。ついでにふんじばっておく。もし気が付いても逃げることも仲間を呼ぶこともできないようにだ。
隠し入り口から地下へ入る。
「兎の嬢ちゃん、ここでハルと待ってろ」
アルフレッドが二人に告げる。
「ここまで来て、なぜですか?それにお嬢様の顔は私しかわかりません。仲間も探したいですし、待っている訳にはいきません!」
ミロルは強い目で訴える。
「アルフレッド様」
フィーダが静かに首をふる。
「……無理そうなら帰らせるぞ」
そう言ってアルフレッドを先頭に全員が降りていった。
◇◇
師匠はミロルと俺を連れてきたくなかったようだ。
無理やり捕まえて奴隷にされているのだ、暴力や性奴隷など、あまり見せたくない物もあるだろう。それくらいはわかっている。
等と考えながら進んでいると、先頭の師匠がボソリ、と言う。
「…ちっ…やっぱりか…」
師匠が牢の中を一瞥すると、ため息をつく。
牢屋の中には、血溜まりに倒れる少年。…だったもの。からだ中に鞭の跡が残っている。腹には刺し傷がいくつもある。
牢屋の中には、座ったまま、首だけが地面に転がっているエルフ。
牢屋の中には、四肢を切り落とされ、ダルマにされている者がいる。切り落とされた手足は、裂かれた腹に差し込まれていた。
牢屋の中には、椅子に縛り付けらる、全身に殴打の跡と刺し傷、火傷のある男がいる。指は一本も残っていない。
裸のまま両手を鎖で天井に繋がれ、性暴行を何日も受け続けた事が見て取れる女性。首を締めた跡があり、背中から突き刺された剣が胸から突き出ている。
人の悪意とはここまで邪悪にして醜悪なのか。ここまで残酷になれるものなのか。
「…想像以上にひどいな…」
フィーダさんが呟く。アリスとミロルは目を背けている。
「そんな…なんで…こんな…」
ハルは目の前の惨状に膝を付き、言葉が出ない。視界がぼやけ、ふらつく。あまりにも残酷すぎる…
「逃げるための証拠隠滅だ。邪魔な荷物は処分していくんだよ」
吐き捨てるようにアルフレッドが言う。
「……!俺が…俺がアイツを逃がしたから…俺のせいで…」
アイツを逃がしてなければ奇襲をかけられたかもしれない。逃げる準備をさせなければこんな惨状にはならなかったかもしれない。
俺のせいだ…
「関係ねぇな。仮に捕まえていても同じ結果になっていた可能性もある。そんなことより先を急ぐぞ」
アルフレッドはぶっきらぼうに言うと、歩を進めようとする。
「でも!!」
ハルは叫ぶ。
甘かったんだ。フィーダさんは斬れと言ったのに、自分の力にかこつけて、斬らなかった。いや、斬れなかった。その結果がこれだ…
「終わったことをグチグチ言うのは後にしろ。まだ生きてる奴がいるかもしれない。獣人の姫さんを助けないといけない。今やるべきことをやれ!そんで、終わってから考えろ。」
アルフレッドは厳しく言い、歩き出す。
「…仲間の姿がありません。行きましょう、ハルさん」
ミロルは強い目で言う。
「その気持ちは間違っていない。だからこそ、こんな事をする奴等をのさばらせておく訳にはいかない。止めるために、行こう」
フィーダは静かに、しかし強く言うと、ハルの肩を叩き、歩き出す。
アリスは何も言わずしゃがむと、血が出るほど強く握ったハルの拳に手を添え、握り拳をほどくと、優しく包む。ハルの目を見て無言で頷くと、共に立ち上がる。
「…みんな、ありがとう」
ごめんなさい…。心のなかで呟く。行動できていれば、救えたかもしれない人達。
とにかく、今はやるべき事をやるんだ。
ハルは静かに、歩き出す。
◇◇
更に下へ降りると、大きな牢があった。
中では3人の男がが今まさに凶刃を振りかざそうとしていた。
瞬間、フィーダとアリス、ハルの3人が放たれた矢のように駆ける。
しかし、一瞬はやくアルフレッドが動いていた。
「っっ!!!いい加減に!!っしやがれ!!」
アルフレッドが地面に手をつくと、地面から現れた3頭の鉄の狼が男達のの下半身に食らいく。
「ぐっ…くそ!離れろ!」「うわぁ!いてぇよぉ!」「離しやがれくそが!」
3人の男は狼を引き剥がそうともがくが、下半身を腰まで飲まれて牙が腹に食い込んでおり、外れる様子は全くない。
「喋るか死ぬか決めろ。ボスはどこにいる」
アルフレッドが冷たく言うと、一人の男が答える。
「取引のために倉庫にいる!四軒隣の黄色い建物だ!頼む!助けてくれ!」
男は必死で命乞いをする。
「バカそんなこと言ったら…「よし、死ね」
男がいいかけた所で、そう言ってアルフレッドは拳を握ると、鉄狼がさらに2回りほど大きくなり、断末魔と共に男達全員を丸飲みしてしまった。
「エリー…よかった…あぁ、ダイン…ダリア…ごめんなさい…」
ミロルは捕まっていた鳥の獣人に駆け寄る。
隣には血を流して倒れている、ダインと言われた牛の男性獣人とダリアと言うらしい犬の女性獣人がいた。
「ミロル…よかった…まさか助けに来てくれたなんて…ダインとダリアは見せしめに…」
エリーと言われた鳥の獣人はミロルが逃げた後の状況を語りだした。
逃げられた事に腹を立てたのか、捕まっていた中で一番強かったダインを拷問し、なぶり殺しにしたのだ。
さらにダリアを暴行して、犯した後に殺した。
それを散々見せられて他の仲間は心が折れてしまい、恐怖で逃げようと言う気力も湧かなかったらしい。
フィーダ、アリス、ハルは手早く捕まっている獣人達の手枷を外していく。
彼等はありがとう、助かった…ありがとうと涙を流していた。どれ程の恐怖だったのだろう。
「連れてこられた時の黒づくめの男も黄色の倉庫と口にしていたわ…姫を…お願い…します」
極度の恐怖からか、緊張が切れたのか、そう言ってエリーは気絶してしまった。
「ミロルはこいつらと一緒に避難しろ。ハルはどうする」
アルフレッドはハルの目を見て問う。
「行きます。行かせてください」
ハルはきっぱりと答える。それは強がりではない、覚悟だ。
「わかった。ならアリス、こいつらの避難を手伝ってやってくれ。一人は護衛も必要だろう」
「わかりました。それと…」
アリスはアルフレッドに何やら言う。
「よし、んじゃフィーダ、ハル、乗り込むぞ」
「「はい!」」
そうして3人は取引場所の倉庫へ向かう。
◇◇
引き払う為の証拠隠滅も終わり、最後の取引を待っている。
本館の方は小飼のチンピラに処分させたが帰ってこない、最後に楽しんでいるのだろう。
と、倉庫の扉の前に人の気配が現れた。
手持ちの商品も全て処分したのだ、この大口の取引を成功させてから逃げないと大損だ。
「む、来たか。さっさと終わら」
小太りの男が言いかけた所で、倉庫の扉が大きな音を立て、ひしゃげて飛んで行く。
「ひぃっ!」
小太りの男が悲鳴をあげるが、虎の獣人が事も無さげに片手で払う。
「来たか!ガキと…女?ほんとにこいつらか?」
虎の獣人はハルとフィーダを見て意外そうな顔をした。
「油断するな。特に女」
黒ずくめは言葉短に注意を促し、合図をすると黒ずくめの部下が10人ほど前に出る。
小太りの男と虎獣人、黒ずくめをの男を見てハルは冷たく言う。
「お前らが犯人か…容赦はしない」
「はっ!ガキが言うもんだぜ。お前が先に死ぬか?俺はそっちの女とやりてぇんだがな」
虎獣人が鼻で笑う。
ハルが左手を前に伸ばすと、空中に炎の剣が20本程現れる。
「「「なっ、!?」」」
とんでもない光景にフィーダを含め場の全員が愕然とする。
虎獣人だけはニヤニヤと笑っている。
「…隙を見て彼女をお願いします」
ハルは入り口から右手の壁に吊られている獣人の姫をちらりと見てフィーダに言うと、続けて言う。
「…行け」
その瞬間、炎の剣が次々と「敵」に向かって矢のように飛んでいく。
炎の剣は相手を切り裂き、次の瞬間爆ぜる。
大型の機関銃のような怒濤の爆発音と煙が晴れたとき、黒ずくめの部下が倒れ、立っていたのは黒ずくめのリーダーと獣人の男、黒ずくめに守られた小太りの男の3人だけだった。
その隙に獣人の姫の元へたどり着いたフィーダ。守っていた黒ずくめ二人を一刀の元に切り伏せ、鎖を斬って、吊られていた獣人の姫を下ろしてやる。
「…生きてるな。…ハル!大丈夫だ」
獣人の姫の状態を見たが大きな怪我もない。眠らされているだけだろう。
フィーダはハルに人質の無事を知らせると、フィーダの方へやってきた黒ずくめのリーダーと対峙する。
「おーおー、とんでもねぇな。悪くねぇ。てめぇエルフか?人間にこんな規模の魔法使える訳ねぇもんな」
飛んできた炎の剣を尽く打ち払った獣人は、ハルを強者と認めたらしく、狂喜の笑みを浮かべている。
「俺は人間だ。…なんであんな事ができる…?」
先程の牢屋での光景が目に焼き付いているハルはなんとか言葉を絞り出す。
「あんな事…?…あぁ、売り物だった連中か。強い奴が自由にやる。弱いやつは支配される!自然の摂理だろうが!」
獣人の男は心から楽しそうに言い、剣を構えた。
「強い奴が自由にやる…か。ならば今、俺が斬る」
ハルが剣を構える。怒りか、悲しみか。
それは残虐な彼らへの怒りか?自分の甘さで引き起こしたあの光景への、自らへの怒りか?自分への後悔か?
「うぉぉおぉお!!!」
ハルは全身に魔素を行き渡らせ、限界まで身体能力を強化して虎獣人へと駆け、大上段から斬りかかる。
爆発のような大きな金属音と共に、後ずさりながらも虎獣人はハルの剣を受け、鍔迫り合いの形になる。
「獣人の俺に力負けしないとは…いいっ!てめぇはいいな!!やりがいがある!楽しもうぜぇ!」
虎獣人は、自分に力で張り合う者に興奮していた。
同じ獣人でもまともに張り合える奴は少ないのに、まして人間が!
互いに鍔迫り合いを流すと、幾十度と斬り結ぶ。
「いいぞ小僧、よく見えてるな!もっと、もっとあるだろう!?」
虎獣人は大きく口を開けて心の底から楽しそうに言う。
ハルは無言で、炎で加速した左拳を放つ。
と、意趣返しとでも言うのか、虎獣人も左ストレートを放ち、互いの頬にめり込む拳。
ノーガードの打ち合いに、互いに吹き飛ぶ。
ハルは数メートル吹き飛ぶが、空中で体勢を整え、着地…する寸前に炎を出して、さらに右へ跳んでから着地する。
最初に着地しようとした地面には、虎獣人が投げたであろう、剣が深々と
突き刺さっていた。
「やるな!やっぱ戦いはこうでないとな!!殺し!殺される!一方的に殺すのはつまらねぇ!」
そう言って虎獣人は放たれた矢のように駆け出す。
ハルの脳裏に、牢屋の光景が再びフラッシュバックする。
「もういい…喋るな」
とても小さくどこまでも冷たいハルの言葉とは裏腹に、心を表すかのように剣が一気に燃え上がり10メートル程まで大きく長くなる。
咆哮と共にハルが袈裟懸けに振り抜いた炎の剣の切っ先は倉庫の天井から壁、床まで尽く切り裂いた。
「…ぐふっ…あぁ…いいねぇ…最高だ。お前…やっぱ人間…じゃ…」
獣人の体が肩口から大きく二つに分かれ崩れ落ちる。圧倒的すぎる力に、虎獣人は血の海に倒れた。
「…鬼でも修羅でも…」
なってやる。
ハルは誰にも聞こえない小ささで呟いた。
◇◇
「無理だっ!逃げるぞ!!」
最も強かった虎獣人がやられたのを見て小太りの男は慌てて黒ずくめに言う。
もしあれを自分に向けられたら…
「御意」
黒ずくめのリーダーは声をかけられると同時に駆け出す。
「させるかっ!」
フィーダは素早く踏み込み斬りかかるが、一瞬速く黒ずくめは小太りの男の元へ戻り、床へ出現した黒い影へ連れだって入ってしまった。
「ちっ!やはりあの魔法を…読み通りになったな」
危惧していた通り、やはり黒ずくめリーダーの能力で逃げられてしまった。
逃亡や不意討ちにおいては反則に近い能力だ。
「そうですね。ですが、外には師匠がいますから。アリスの方を手伝いましょう」
フィーダにそう言って、ミナを抱き上げるハルは、……悲しい目をしていた。
◇◇
お、なんか黒い穴が地面に…出てきた、アイツらだな。確かにありゃ便利な魔法だな。
さっきの倉庫斬ったのはハルだろうな。
しかし逃げ足速いな。
見渡せる場所で待機しといて正解だったな。アリスの読み通りだ。
逃げるであろう者を捕まえるため、倉庫から少し離れた回りを見渡しやすい建物からアルフレッドが監視していたのだ。
小物が調子にのり過ぎだ。
同族もかなりひどい目に合わされたみてぇだしな。
「くらえ…孤独な独壇場!」
そう言ってアルフレッドが両手を前に出し、濃厚な魔力が編み出され、建物から地面へ広がっていく。
地震のように大地が揺れ、山のように巨大な腕が地面から2本現れた。
「!?なんだコレは!?…どれだけの魔力だ!?ありえん!」
「逃げろ!速く逃げろ!」
小太りの男は震えながら叫ぶ
規模の違いすぎる魔法に悪態をつきながらも、黒ずくめは影の魔法を使ってなんとか腕のスタンピング攻撃を一回、二回と回避する。
さらに巨大な腕の横払いもなんとか回避する。
「かわしやがった、やるな。だが影を使わなくなった所を見ると魔力は限界か。くらえ!」
「無茶苦茶だ、くそ!…ぐっはぁぁあ!」
アルフレッドは岩山腕で、でこぴんをして黒ずくめとつり目を引き離すと、それぞれの腕が捕まえてしまった。
「やべっ、やりすぎたか?コイツラは死なさずに引き渡さねぇとな。さて、ハルは大丈夫かね…」
明日はまた朝に更新します。解決編です。




