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第017話 暴露

-アンヌSIDE-


「フ、フリーズって…確か水属性の中級魔法じゃなかったかしら?」


ランちゃんが作った魔道具でボールの中の水を瞬時に凍らせてしまったマリ。

と、言うより…魔道具ってあんなに簡単に作れるものなの?


ランちゃんを見ると私達が何に驚いてるのか判らないようだ。


「ラ、ランちゃん?」

“はい?”

「『フリーズ』って確か中級魔法だったよな?」


パパも同じことを思ったらしくランちゃんに聞いています。


“ええ、水属性の魔法でランクは4ですから中級…あぁーーーーーー!”


説明途中で大声あげ頭を抱え込むランちゃん、なんだが「またやっちまった…」とす呟いていますけど。

ランク4って何?


「ランちゃんランク4って何?ママにもわかるように教えて欲しいな♪」


そう言うと青い顔したランちゃんの顔がこっち向いた。


“えっと…こっちのほうでは魔法をどう分類しているのかは詳しくわかりませんけど私のいた国では魔法は基本的に属性ごとに10のランクに分けられていたのですよ。

魔法の各詳細は置いておくとして1ランクごとに5つの魔法があります。

ランク1~ランク3が初級魔法。

そのうち特にランク1は生活に密接している魔法ばかりなので生活魔法もしくは初心者魔法と言っています。

そしてランク4~6が中級魔法。

そしてこの中級から一部基本5つの魔法以外の特殊魔法が入るときがあります。

そしてランク7~9が上級魔法。

一部を除いて大抵が範囲系の魔法です。

単体系でもべらぼうな威力を誇るものが多いですね。

最後のランク10が神級魔法。

大抵覚えるのに特殊な試練等を必要とされる魔法で普通は遺失系魔法とも呼ばれています。

まぁ、取り方も判っているし使える者もいますから完全な遺失とは言えませんが普通の人はここまでまずたどり着きません。

特殊魔法もそれが書かれている本を読んで理解するかもしくは特殊な試練を受けるかどちらかです。

私の国で有名なのは土魔法のランク7にある『ゴーレムメーカ』です。

これは特殊な文字で書かれた本を読みかつ理解が出来れば使えるようになる特殊系魔法です。”


ランちゃんの説明を聞いて驚いた。

私は水属性の魔法が使える中級は判らなかったけど11個の水系列の魔法が使える。

でもランちゃんの説明によると私達が初級と呼んでいる魔法には残り4つの魔法があることになる。

魔法学校では水の初級は11個中級は3個だと習ったがまだまだあると言うことだ。


「ランちゃんはその…どの属性をどれだけ使えるの?」


今までランちゃんが使っているのを見たのは『風』と『土』属性の2つだ。

しかも今氷を作り出す指輪を作ったからもしかしたら『水』ももっているかも知れない。

ダブル属性持ちだと驚いていたが、もしかして…


“わ、私は…全属性持ちです。”


驚いた。

ダブルどころか6属性全部とは…

そして生活魔法とはいえ全属性の魔法を私達に見せてくれた。

まさに『伝説』の再来だった。

『勇者』以外にありえないと思われていたのが今ここに同じ6属性持ちが現れた。

確かにランちゃんかなり外では警戒心が強いと思ったけどこれで納得したわ。

確かに6属性持ちだと何がおこるかわかったものじゃないしね。


「それでランちゃんの言うランクではどこまで使えるの?」


これにはすごく言いにくそうにしていたが、なにか頭の中でまとめてたのかため息をつきながら答えた。


“特殊系魔法を除いて全属性ランク10までの全魔法を使えます。”

「「……」」


私とパパは絶句したわ。

『勇者』どころか『神話』級だったなんて…

もう、私はランちゃんにどう接していいのか判らなかったわ。

でもマリは違った。


「ランお姉ちゃんすっご~い!!」


子供は純粋だった。

素直に驚き賞賛する。

そう、私達もそうすればよかったのだ。

いくら神話に出てくる人のような力を持っていてもこの3ヶ月一緒に暮らしたランちゃんで間違いないのだから。


「「「それで、私達も覚えられる(かしら)?」」」


夫婦と子供は同じ考えだった。



-SIDE OUT-



-カールトSIDE-


魔法も気になるが正直この剣も気になる。

ランが鍛えた2本目のバスターソード。


製法が違うかどうかまでは判らないが正直尋常ではない能力である。

というよりこの追加効果群はいったいなんなんだと聞きたい。


 攻撃力+5

 STR+5 DEX+2 ACI+3

 【突き】時 攻撃力+10

 【斬る】時 攻撃力+8


こんな効果があるのは俺は各国の王宮等が保管している国宝級のものしか知らないぞ。

しかみ素の攻撃力が43って…もうこれはバスターソードの数字じゃないだろうに…


そしてあのフリーズの指輪…

少し調べたら作れるものなのか?

子供が調べて簡単に作れるのなら今まで何百年と調べてた学者共は何してたんだと聞きたい。


はぁ…これも大事にならないうちに相談しないと駄目だろうな…

というかその前に『第二回常識の勉強会-魔法編-』の開催決定だな…

あまりにも彼女の育った国とこことでは常識が違いすぎる。

彼女も気をつけているようだがたまの『うっかり』でこの騒ぎだ。


あぁ、でもどんな魔法でも魔道具化できるなら伝説にあるエンチャントなんたらで武器に炎や雷まとわせられるのかな?

もしできるのならそんな指輪ほしいなぁ…



-SIDE OUT-



-ランSIDE-


“(やっちまった…やっちまった…どうしよう…)”


指輪を調べたときもしかしたら簡単に出来るか?なんて思って…

それなら、ただ冷たい飲み物飲みたくて軽い気持ちで作ってみたら『氷』作る魔法なんて全部ランク4以上じゃないか…

失敗した……

この前のエール工房の話が悪い!!

あれのせいでフロ後のいっぱいのキリッと冷えたビールが欲しくなってついつい…


その時アンヌさんに自分の魔法ランクを聞かれたとき悩んだが素直に答えることにした。

あまり隠し事はこの家族にしたく無いというのもあったからだ。

もう気分は魔女裁判の気分ですよ…

国に売り飛ばされるかモルモットにしようとするか…

いやそんな事されたら全力で抵抗の上王都なんてぶっ壊しますが…

なまじ出来る武器があるだけにやりそうで怖い…

そんな結果だけはなりたくないな…


「「「それで、私達も覚えられる(かしら)?」」」


みんなの答えはランの考えの斜め上でした…

いやいや、教えてくれそうな人がいるので教えてもらうというのは正しい感覚か?

しかし…怖いとかいう感覚は無いの?


「「「だって、ランちゃん(お姉ちゃん)だし…」」」

“……”


なんかね…一生懸命隠してたのが馬鹿らしかったです…

ですがこの世界の常識は必要で…


『第二回常識の勉強会-魔法編-』


が開かれることが決定しました。



-SIDE OUT-

とりあえずランは『うっかりさん』キャラで決定しそうです(笑)

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