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第三話:テトラグラマトンの天秤、そして三者の火花2
「いい加減にしろ、オルタンス! ゼウス様がシャンテを新しいエデン・チューナーに選んだということには、お前には分からないそれなりの意味が、深い理由が必ずあるんだぞ!」
だが、プライド高きエリート女神は、ティアンの必死の抗議など意にも介さなかった。
冷たい瞳のまま、優雅に髪をかき上げる。
「ブークリエの盾持ちが吠えたところで、現実に地球のシールドは漏れ出しているのでしょう?
意味など、実力が伴わなければただの言い訳に過ぎませんわ」
三人の神々が放つ情熱と冷徹、そして守護の火花が激しく交錯し、議事堂の空気は今にも弾けそうなほどに張り詰めた。
その時、頭上からすべてを圧倒するような、静かで重厚な地響きのごとき声が降ってきた。
「——お前たちの言い分は、すべてわかった」
玉座に鎮座する大神ゼウスが、ゆっくりと目を開いた。
その瞳は、宇宙のすべての法と、大いなる海の静けさを映し出していた。
議事堂のすべての神殿の神々が、水を打ったように静まり返り、息を呑んで玉座を見上げる。
「これより、わしが地球の運命を決める『最終決定』を下す」ゼウスの厳格な宣言とともに、物語の天秤は静かに傾き始めるのだった。
第4話へつづく




