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兄妹として頑張ります

(やっぱり…そっくりじゃん、でも確かあのキャラよく死んでなかったっけ?)

シュリが思い出したほうな顔をする。

右手に顎をのせて悩むポーズをとる。

その姿はまるで探偵のようだが、彼女には似合わない。

「シュリ様もうすぐメルシア邸に着きます。旦那様もさぞかし楽しみにしていると思いますよ」

「はい、わかりました。」

シュリは完璧な笑みを見せて言う。

でも先程の喜怒哀楽のせいかアルネは微妙にひきつった顔を浮かべた。








(やっと着いた。うっ、馬車酔いしたわ)

シュリは初めに馬車に乗ったときとはまるで別人のようにげっそりとしている。

それを横目で見ていたアルネはまたもや笑いそうになるのを堪え、口に手を当て笑みを隠した。


使用人がシュリの荷物を持ちもう1人が屋敷まで案内する。

(でっかい家だなぁ庭とか何坪あんのよ。薔薇園!!前世ではあじさいと薔薇には目がなかったから正直嬉しいなぁ)

だらしない笑みを浮かべるシュリ。

「ではこちらへ」

使用人がシュリを巨大なドアの前に立たせた。

するとドアが開き、そこにはメイドがズラリと並んでいた。

「ごきげんよう、シュリお嬢様」

一斉にメイド達が頭を下げて挨拶をする。

「シュリ様にはこの中から1人、専属のメイドを選んで頂きたいのです。」

使用人がシュリに頭を軽く下げながら言う。

しかしなかなか目を合わせてくれない。

よく見てみるとアルネ以外みな、シュリとは目を合わせないようにしていた。

何となく悲しい気分になる。

「シュリ様には私もいますので、あまり急ぐ必要はございません。もし望まれないのならそれでもかまいませんからね。」

アルネが苦笑いをする。

その表情はどこか困っているようにも見えた。

「わかりました」

シュリはまたもやお得意の完璧な作り笑いをして交わした。

そんなこんなで使用人から屋敷を案内されたあと、最後に自室にへと向かう。

数メートル歩いたあとの使用人はあるドアの前で止まった。どうやらそこがシュリの部屋になるようだ。その隣にはいくつものドアがあった。

使用人が自室の鍵を開けようとする。

と、その時だった。

隣の部屋から子供が出てきた。

シュリとそっくりな紫檀色の瞳に絹のように綺麗な白髪。高い鼻に小さな唇。誰が見ても分かる絶世の美少年だった。

(…………………)

シュリは彼を見たとたん思考や表情、行動全ての動作が一時停止する。

唯一動いているのは大きく脈打つ彼女の心臓だった。

そして数秒止まったあと、彼女は大きな声で叫ぶ


「クリスチャーヌ!!!!!!!」

シュリが驚いたような表情で白髪の少年を指さした。

「え…?」

アルネが驚いた表情を見せる。

「シュリ様はクリス様をご存知で?」

アルネが聞く。

数秒沈黙が続いたあと、シュリは我にかえったような表情を見せて、

「クリスチャーヌ!!!!!!!みたいな名前だろうなぁ…と思いまして」

シュリが手を後頭部につけてひきつった笑みを見せる。

誰でもわかる、誤魔化したような顔だった。


すると白髪の少年、いやクリスチャーヌがシュリに近づいてきた。

周りの使用人はザワザワし始める。まるで怯えているかのようだった。

シュリのドレスの裾をちょこんと引っ張ったクリスチャーヌはシュリに声をかける。

「君が僕の兄妹になる子?」

シュリはコクコクと頷く。

「じゃあ、今すぐここから出てってよ」

クリスチャーヌは冷血に言った。

(………はい?…)

シュリはクリスチャーヌを見ながら目を見開き、ポカンとする。





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