二章 やっぱり、じけんは、おこるよ
第二章
「どういうことか教えてもらおうか。」
俺はそのまま家に連れて帰った。
「話したら長くなるんですが・・。」
「構わん。」
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「つまりそれでアイドルとしてやってけなくなって逃げて来た、と。」
「はい…そういう事です…。」
「あの誰もが惚れる『動く少女人形』さんがねぇ…。」
アイドルとしての活動が厳しいことはわかっている。そんな理由で逃げ出すのは変な話かもしれない。
「お願いします!僕を匿ってくれませんか。」
俺は深く考える。匿うということはそれなりの危険が伴う行為だ。簡単に答えることができるわけじゃない。しばらく時間が経ち、そして俺は答えた。
「わかった。匿ってやるよ。」
「ほんとですか!?」
「ああ、二言はないさ。」
はっきりとそう答える。良いことでないことはわかっている。しかしここで断ってしまえばきっと悲しむだろう。俺はそんな姿は見たくない。
「あの、よろしくお願いします。」
こうして俺は誰もが憧れるアイドル 遥 奏多と暮らすことになった。
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奏多の話を聞いたのち俺はひとりにまかせていた叔父といつも通り畑の仕事をして、その間奏多にはばれないように家で家事をさせた。俺は別に何もしてもらわなくても構わないのだが奏多が何もしないということは申し訳ないと思ったらしく仕方なく家の中でできることをさせていた。 どうやら奏多は俺が思っていた以上に家事ができるようで、家中が綺麗になったし、俺と叔父が帰ってきた時に料理を作って待ってくれていた。そんな日々が四日続いていた。まるで日常のような日々。しかしそんな奏多を今も全国で待ちわびている人がいる。俺はふと悲しそうな目をしていた奏多がとても気になっていた。
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匿ってから五日目の朝、ついに恐れていたことが起きた。朝からいつものように畑で働き始めてから少したったころ、遠くから声が聞こてきた。俺はその声の主を確認したあと俺は叔父に話をして家に帰り奏多を呼んだ。そうして奏多が外から見えないようにカーテンを開き声の主を見せた。
「どうやらここの場所がばれたみたいだ。」
この家に近づく人の姿。奏多にとって馴染みのある人間。
「遥ちゃんー?」
「マネージャーさん…。」
そう彼はアイドル遥 奏多のマネージャー。こんな田舎にやってくる理由はもちろん遥 奏多を連れ戻す事。そんなマネージャーをみて奏多はあの悲しそうな目した。悔いがあるそんな顔。
「奏多、俺は匿うと言ったが、お前は一体どうしたいんだ。」
「僕は・・。」
俺は遥の問いを待った。
「僕は、話ををつけたいです!ファンの方、事務所の皆さんさんに何も言わずに出て来たからちゃんと話をつけてもう一度…。」
その瞬間、家のチャイムがなる。恐らく遥を追っているマネージャーだ。
「僕はステージに立ちたいです!」
「よく言った。出るぞ!」
「はい!てっ、え」
声を遮り俺は奏多を背負い玄関から飛び出た。
「ごめんください、ここらで・・は、遥ちゃん!?」
「ごめんなさい、今は言えません。でも必ず逃げた理由を話します、だから・・」
「叔父さん。俺は用事ができた。畑まかせたからな!」
叔父は俺の理解者だ。こんないきなりだけど理由があるなら解ってくれる。俺は奏多を背ないながら駆け抜けた。農業は肉体労働だ。奏多を背負ってでも追いつかれることはない。次第に追いかける声は聞こえなくなる。もう逃げられない。奏多のためにやるべきことを考える場所が必要だ。俺はその場所に向かって走り続けた。
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「俺が思うにはさ、このシーンいる?」
「仕方ないんだって。お題的にはさ。」
三章を参照してから(ここ激ウマギャグ)優から駄目出しを受ける。
「無理やりな感じはしたと僕は思うよ。」
「まあ先に言っちゃうと六章構成だからそこらへんは大目に見てクレメンスということで。」
私なりの最高傑作だ。楽しみに読み終わるのを待った。




