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藤澤 3 4文字ゲーム

空白部分を多くしているのでスクロールが面倒かもしれませんが、あしからずご容赦ください。

 菱川さんがお題の書かれた紙を1枚箱の中から引き、それを会長に渡した。

 菱川さんがホワイトボードから少し離れドアの方を向いたので、お題を菱川さん以外で確認する。


 え!?


 このお題は…………。


 他の人たちの顔色を伺うと、菊池先輩は口元に人差し指を立て「シー」とやっていた。常盤先輩は笑うのを堪えている。千葉先輩は無表情でそっぽを向き、会長は何事もなかったような顔をしている。

 止めようかとも思ったが菊池先輩と常盤先輩が無言で詰め寄ってきたので、心の中で菱川さんに謝りつつ諦めることにした。

 会長がお題をホワイトボードに書く。そしてお題が見えるように僕と会長はホワイトボードの右側に、他の3人は左側に移動した。

 そして会長がカウントダウンする。


「3,2,1,ドン!」


 会長の「ドン」と同時に菱川さんが振り向き、ホワイトボードに書いてあるお題を確認するとルールに則り言い始めた。







































『ワクチン』


「ワクチンワクチン

 ワクワクチンチン

 ワクチンワクチン

 ワクワクチンチって

 なんなんですかこのお題!!!!!」


「アハハハハ!! コハルン最後まで言わないと〜」

「あっはっはっは! どうした菱川ー!」


 菊池先輩と常盤先輩は笑っているが、千葉先輩と会長は相変わらず反応がない。


「ううーーー…………」


 菱川さんがその場でしゃがみ込み、顔を両手で隠している。やはり恥ずかしかったようだ。

 ごめん菱川さん……。


「会長、いいんですかこれ止めなくて……」

「菊池の我儘だ。俺は知らん」

「もしかして最初からこういうお題があるってわかってたんですか?」

「ああ」


 おそらくあのお題は菊池先輩が書いたものだろう。

 そういえば菊池先輩は紙を多く箱に入れていた。嫌な予感しかしない……。


「アハハハハハ!!」

「あっはっはっは!!」


 菊池先輩と常盤先輩が笑い続けている。


「……これ僕と千葉先輩もやるんですか?」

「たぶん千葉はやらんだろ。というより常盤がやらせないだろうな」

「僕はやるんですね……」

「ああ」

「はい、次リョーの番ねー」

「……これ僕もやらなきゃ駄目ですか?」

「当たり前だ藤澤。菱川もやったんだからお前もやれ。先輩命令だ」常盤先輩がそう言いながら僕の肩を両手で掴んできた。


「……わかりました」


 菱川さんは部屋の隅で小さくなっている。

 余程恥ずかしかったのだろう……。

 常盤先輩に催促され、菱川さんと同じように箱の中から紙を1枚引き会長に渡し、ホワイトボードから少し離れドアの方を向いた。

 正直やりたくないが、菱川さんがやった以上日和るのも男子としてどうなのだろうか……。しかしやりたくない……。

 ただお題はそういったもの以外にもあるはずなので、とりあえずお題を見た瞬間の自分に身を任せることにした。


「3、2、1、ハイ!」


 会長の合図で振り向いた。どうか変なお題じゃありませんように……。





































『テリーヌ』     よかった、普通のお題だ。


「テリーヌテリーヌ

 テリテリヌーヌー

 テリーヌテリーヌ

 テリテリヌーヌー」


 よし。


「はいダメーー、リョー失敗ー」


 え!? 言えていなかっただろうか?


「藤澤、正しくは

 テリーヌテリーヌ

 テリテリーヌーヌ

 テリーヌテリーヌ

 テリテリーヌーヌ、

 こうだ」

「テ、テリテリーヌーヌ……?」


 そうか、確かに言えていなかった。それでも正しく言えなかったことはどうでもよく、変なお題ではなかったのでホッとした。


「そうだ。テリテリーヌーヌだ」

「フフ、テリテリーヌーヌ……。フフフ」


 千葉先輩が小さな声で笑い始めた。


「普通のお題で失敗してんじゃん藤澤。じゃ、次私やるわ」


 常盤先輩が箱から紙を引き会長に渡した。自分も確認する。これも……。


「3、2、1、ゴー!」









































『チンピラ』


「チンピラチンピラ

 チンチンピラピラ

 チンピラチンピラ

 チンチンピラピラ。余裕だわ」


 常盤先輩は堂々と簡単に言い切った。恥ずかしくはないのだろうか……。


「アハハハ! トッキー成功〜」

「常盤先輩、よく簡単に言えますね……」

「こういうのは恥ずかしがったら負けだ。ていうかお前男子のくせに回避しやがって」

「クジはたまたまでしょう!」

「フフフフフ……」


 千葉先輩が笑っている。菱川さんのときには笑っていなかったのに何故だろうか?


「夏実、テリテリーヌーヌがそんなに面白いのか?」常盤先輩が千葉先輩に聞くと「や、やめて、フフフフフ……」と口元を押さえ笑っている。どうやら『テリテリーヌーヌ』が千葉先輩のツボにはまってしまったようだ。そんなに面白かっただろうか?


「次の千葉は……」

「フフフフフ……」

「ずっと笑っているな」

「テリテリーヌーヌ」菊池先輩が千葉先輩の耳元で囁いた。

「フフフフフフ、や、やめて……。フフフフフ……」

「……これは駄目だな」

「いやいや会長、元々夏実にはさせませんよ。こんなゲームこの子には無理でしょ」

「えー、なっちゃんがやってるとこ見たいなー」

「どっちにしろ笑ってるから無理じゃないか?」

「えー……」

「ほら、次副会長。さっさとやってください」

「はーい」


 常盤先輩が催促し千葉先輩を飛ばして菊池先輩の番になった。

 菱川さんはまだ隅で小さくなっていて、千葉先輩は端の椅子に座り何故か笑い続けている。

 なんなのだろうかこのゲームは……。

 菊池先輩のお題を確認する。

 …………。


「自業自得でしょ」

「だな」


 常盤先輩と会長が小声で話す。そのとおりだと思ったので、自分はもう放っておくことにした。


「3、2、1、0!」














































『ちんちん』


「ちんちんちんちん

 ちんちんちんちん

 ちんちんちんちん

 ちんちんちんちんって、

 これアタシのやないかーい!!」


「………………」

「………………」

「……流石っす菊池副会長殿。尊敬しますわ」

「こんなんで尊敬されても嬉しくないんですけどー! それにちんちんって犬にやるやつの方だからねー!」

「次は俺だな」


 ゲームが進む。

 本当になんなんだろうかこのゲームは……。

 会長が紙を引き副会長に渡したので自分も確認する。

 …………絶対これも菊池先輩が書いたお題だ。

 菊池先輩と常盤先輩がクスクス笑い出した。もう放置するしかない……。


「3、2、1、いいよー」


 菊池先輩の合図で会長が振り向く。














































『賃金』


「ちんぎんちんぎん

 ちんちんぎんぎん

 ちんぎんちんぎん

 ちんちんぎんぎん」


「アハハハハハハハハハハハハ!!」

「あっはっはっはっはっはっは!!」


 この人達の頭の中は男子小学生なのだろうか……。


「次は菱川だが……」

「私こんなのやりません!! 続けるなら帰ります!!」


 それはそうだ。


「まぁ待て菱川。次から変なお題はなしにしよう」

「えー、このまま続けようよー」

「僕も嫌ですよ!」

「流石にこれ以上はもういいだろう」

「……わかったよぉ。ごめんよコハルン」


 菊池先輩が菱川さんを慰める。

 千葉先輩はまだクスクスと笑っているようだ。ちょっとよくわからないが相当面白かったらしい。


「お題を確認して変なお題だったら引き直すということで再開しないか? 普通のお題で言い難いものもあるはずだ。俺はそういうお題を書いたからな」

「僕もです」

「私も」

「私もでーす」

「アタシはー……」


 やはり菊池先輩だけのようだ……。


「菱川、それでいいか?」

「……それなら、はい……」


 菱川さんが箱から紙を引き会長に渡した。自分も確認する。


『運賃』


「菱川、引き直しだ」


 会長が菱川さんに引き直させる。


『賃上げ』


「もう一度だ」


 菱川さんがまた引き直す。


『賃貸』


「菱川、そんなに言いたいのか……!」

「なんでですか! 会長今のセクハラです!!」

「す、すまん菱川、悪かった……」

「菊池先輩、どんだけ書いてるんですか……」

「この人変態だからな」

「コハルンアタシのこと好き過ぎでしょ」

「嫌いです!!」

「イヤーー、嫌わないでーー!」

「いいから引き直せ菱川」

「……」


 菱川さんがまた引き直しお題を確認する。自分が書いたお題だ。


「よし、大丈夫だな」


 菱川さんが少し離れ準備をする。


「3、2、1、いいぞ!」





























『矢沢屋』


「やざわややざわや

 やざやざわやわゎや

 やざやわやざわやわ

 やざやざわゎやわや」


「ダメーーー、コハルン失敗ーー!」

「ハハハ」

「これ普通に難しいですよ。それに矢沢屋って何ですか?」

「矢沢屋を知らないってことはコハルンは自転車通学だなーーー!」

「どういうことですか?」

「リョーは矢沢屋知ってる?」

「僕は知ってます。というよりこれ書いたの僕です」

「ってことはリョーは電車通学だなーーー!」

「いえ、僕も自転車通学です」

「……そっか」

「流石っす副会長様。プププ……」

「何が流石なんだトッキーーー!」


 菊池先輩が常盤先輩とじゃれ合い始めた。


「結局矢沢屋ってなんなんですか?」


 菱川さんが会長にもう一度尋ねる。


「矢沢屋は学校と駅の間にある店でな。電車通学している生徒は皆見たことぐらいはあるはずだ」

「へぇー、そうなんですね。どんなお店なんですか?」


 自分も店の名前しか知らない。どんな店なのだろう?


「定食屋だよ。邦南生もあそこで食べたりしている。ただしメニューの名前が変わっていてな。ボルケーノ丼とかリヴァイアサン定食とかエクスカリバーセットとかがある」

「それはどういう……」

「普通の料理だよ。名前が変わっているだけのな」

「ちょっとよくわからないんですけど……」


 菱川さんは全然ピンときていないようだ。おそらくそういったゲームをしないのだろう。

 たぶんボルケーノ丼は辛い系の丼ぶりでリヴァイアサン定食は海鮮定食じゃないだろうか。エクスカリバーセットはなんだろう?


「次僕ですね」


 自分の番なので箱から1枚紙を引き会長に渡した。

 引き直しと言われなかったので、ホワイトボードから少し離れ準備をする。


「3、2、1、ダン!」
























『ガジェット』


「ガジェットガジェット

 ガジェガジェトットッ

 ガジェットガジェット

 ガジェガジェトットッ」


 よし。


「はいダメーー、リョー失敗ーー」


 え、また?


「正しくは

 ガジェガジェットット

 だな」


「ガジェガジェットット……」


 確かに言えていなかった……。


「藤澤またかよ。お前下手くそだな。次私」

「これ慣れないと結構難しいですよ」


 常盤先輩が紙を引き準備する。


「3、2、1、セイ!」


















『生米』


「なまごめなまごめ

 なまなまごめごめ

 なまごめなまごめ

 ななまなまごめごめ」


「はいダメーー、トッキーも失敗ーー」

「……ちっ」

「なんで少し恥ずかしそうなんですか常盤先輩……」

「うるせぇ藤澤!!」


 恥ずかしさを誤魔化すためか当たりが強い。

 さっきは堂々としていたのに少し噛んだだけで恥ずかしらしい。普通逆ではないだろうか……。


「次アタシー」


 菊池先輩が紙を引き会長に渡したので自分も確認してみる。……引き直しだ。

 しかし常盤先輩がクスクス笑いながらそのままホワイトボードにお題を書き始めた。会長は止めずに菱川さんもスルーのようだ。

 ふと千葉先輩が気になったので見てみると、まだ口元を押さえて笑っている。


「3、2、1、ヘイ!」







































『沈殿』


「ちんでんちんでん

 ちんちんでんでん

 ちんでんちんでん

 ちんちんでんでんって

 これもアタシのやないかーい!! ってなんで引き直しじゃないんだよーー!」

「あっはっはっはっは!」

「ハハハハハ!」

「自分が書いたお題なんだから責任持ってください!」

「コハルンまだ怒ってるのー?」

「当たり前です!!」


 会長も菊池先輩も常盤先輩も楽しんでいるのに菱川さんは怒っている。千葉先輩もずっとクスクス笑っているし、自分だけがよくわからない感情でゲームが進んでいる気がする……。


「次コーイチー」

「ああ」


 会長が引いた紙を菊池先輩に渡して準備をする。


「3、2、1、いいよー」















『生麦』


「なまむぎなまむぎ

 なまなまむぎむぎ

 なまむぎなまむぎ

 なまなまむぎむぎ」


 ようやく普通のお題で成功者が出た。


「はい次ー。コハルンね」

「おい、なんかリアクションないのかよ」

「会長、私最初からこういう風にゲームやりたかったです……」

「すまん菱川……。全部菊池のせいだ」

「えー、アタシだけー!? コーイチもトッキーも笑ってたじゃん!」

「お題は全部お前のせいだろ」

「えー? アタシ以外の人も書いたかもじゃん?」

「書いたかお前ら?」

「私書いてません!」

「僕も書いてません」

「私も書いてないっすよ」

「ホントかー?」

「とりあえず次は菱川」

「はい」



 菱川さんが箱から紙を1枚引き会長に渡した。自分もそれを確認する。……ん? 菱川さんは前の番『矢沢屋』だったような……。


「3、2、1、ボン!」


 会長の合図は何故毎回違うのだろうか?

 そして誰もツッコまない……。





















『和沢屋』


「わざわやわざわや

 わざわざわやわや

 わざわやわざわや

 わざわざやわやわ」


「はい、ダメーーー、コハルン失敗ーー!」

「これさっきもですよね? 難しいですよ」

「菱川さん、さっきは『矢沢屋』で今回は『和沢屋』です」

「あ、あれ?」


 菱川さんが混乱している。確かにややこしい。

 矢沢屋は知っているけど和沢屋は知らない。

 誰が書いたのだろうか?


「和沢屋は俺の家の近くにある青果店だ」

「そうなんですね」

「僕も知らなかったです。お題見たとき一瞬混乱しました」

「アタシは知ってるよー。トッキーは知らないでしょー」

「プププ、残念。私も知ってますよ。流石は副会長殿」

「だからなんなんださっきからそれはーー!!」


 再び菊池先輩と常盤先輩がじゃれ合い始めた。


「次藤澤」

「はい」


 箱から紙を引き会長に渡した。次は言えるだろうか?


「3、2、1、ソイ!」





















『矢沢屋』


「やざわややざやわ

 やざやざわやわや

 やざわややざわや

 やざやざやゃわやわ」


「はい、ダメーー! リョー三連敗ーー!」


 自分が書いたお題と同じだ。自分で言うのが難しかったから書いたのに、誰か他の人も書いていたようだ。

 絶対に菊池先輩ではないだろうが。


「矢沢屋は2回目だな」

「まー、そういうこともあるでしょ〜」

「千葉はどうする? やれるか?」


 どうやら千葉先輩が復活したようだ。


「……はい」

「よし、千葉引いてくれ」


 千葉先輩が箱から紙を引き会長に渡した。お題は『リリース』だったのに常盤先輩がホワイトボードに違うお題を書き出した。

 他の人がスルーしたので自分もスルーすることにした。果たしてどうなるのか……。


「3、2、1、デン!」




















『テリーヌ』


「テリーヌテリーヌ

 テリテリーヌーヌ、フフフ

 テ、テリテリ、ヌーヌ、フフフフフ」


 どうやら駄目だったようだ。


「テリテリーヌーヌってそんなに面白いか?」

「いえ、私はそこまでは……」

「僕もよくわからないです……」

「なんでか夏実にはハマってるんだよな」

「なっちゃんを笑わせたいときはこれ耳元で囁やけばいいってことだね」


 千葉先輩がまた椅子に座り口元を押さえて笑い始めた。千葉先輩は今日はもう駄目かもしれない……。


「次トッキーだよ」


 常盤先輩が紙を引き会長に渡した。『鎮圧』だったので引き直し、もう一度会長に紙を渡した。……まただ。


「3、2、1、ホイ!」



















『和沢屋』


「わざわやわざわや

 わざわざわやわや

 わざわゎやわざやわ

 わざわざわやわゎや」


「はい、ダメーー、噛んでる詩音ちゃんカワイイよーー」

「うるせぇ投げキッス」

「ちょっと! それアタシのこと!?」

「ふふふ」

「コハルン笑わないでよー!」

「いいから次お前だ菊池」

「はーい」


 菊池先輩が紙を引き会長に渡した。今度は普通のお題をそのままやらせるようだ。


「3、2、1、ショイ!」



















『キツツキ』


「キツツキキツツキ

 キツキツツキツキ

 キツツキキツツキ

 キキツキツチュキチュキ。くそー!」


「失敗だな。お前らミス多くないか?」

「いや、普通にムズいっすよ会長。矢沢屋と和沢屋は難易度高いです」

「俺が3回目だからそろそろ最後にするか」


 会長が紙を引き菊池先輩に渡した。自分もお題を確認する。……会長は言えるだろうか。


「3、2、1、いいよー」


 菊池先輩が合図をして会長が振り向いた。


















『矢沢屋』


「やざわややざやわ

 やざやざわやわや

 やざわややざわや

 やざやざわやわや」


「おー! 成功じゃん!」

「私言えなかったのに。会長流石です!」

「そうだね。僕も菱川さんも言えなかったのに会長すごいです」

「いや、流石会長ですわ。どこぞの副会長とは違いますね」

「ホントにトッキーはアタシのこと先輩だと思ってないよね……」

「いえ、先輩だとは思ってますよ。思った上で先輩扱いする必要性を感じていないだけです」

「なんだとーー!!」


 またまた菊池先輩と常盤先輩がじゃれ合い始めた。


「とりあえずこれで終了だな」

「罰ゲームとかはなしですか?」


 自分が1回も成功していないので一応聞いてみる。


「罰ゲームはしなくていいんじゃないか? すでに菱川が罰ゲームくらったらようなものだからな」

「そうですよ! 酷いです!」

「許してよコハルンー。帰りにコンビニでお菓子奢ってあげるからー」

「……高めのスイーツなら許します」

「う、……しょうがない、それで手を打とうじゃないか……」

「今日はここまでだな。片付けは俺がやっておく。よし、解散!」


 女子4人が先に生徒会室を出ていった。コンビニに寄って何か甘いものでも食べていくのだろう。

 自分も帰ろうと思っていたら会長に引き留められた。


「藤澤、お前昼飯食べに生徒会室戻ってきたとき、またノックしなかっただろ」


 あ……。

矢沢屋のエクスカリバーセットはエビフライを剣に見立てた揚げ物セットです。

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