第一章 第5話 知らない
うぅ...頭が痛い。なんだこれ。
頭が真っ白になって、気付いたら俺は知らない場所に居た。
災離「ここは、どこだ...」
???「起きるの遅いよ。やっと来てくれたね。」
災離「どうして...母さんがここに...」
災離の母親「まだ知らないよね。ごめんね」
どういう事だ。冷静に状況を整理しよう。
まず俺は間違いなくさっきまで死にかけていた。
だが急激な頭痛に襲われ、気付いたらここに居た。
そして行方不明になった母親の真田 哀時がいた。
哀時「真実を教えてあげるわ。
まずあなたはね私の子供じゃないの。
あなたは厄払いの神よ。」
災離「母さん何言ってるか本当に分からない。
俺にも分かるように言ってよ。
ねぇ母さん。久しぶりに会ったんだし、ゆっくり話そうよ。」
哀時「ごめんね災離。色々話したい事があるんだけど、
そんなに時間がないみたい...またいつか会える時まで待ってて。」
何が起きたか分からなかった。母さんが一瞬にして消えたのだ。
どういう原理なんだよ。なんも分かんねぇよ。
俺にはもう動く気力なんてとてもなかった。
俺はそのままその日の夜まで寝てしまった。
誰かが呼んでる。そんな気がする。起きなきゃ。
誰も居ない...なんだったんだ今のは。
起きた俺は自分が本当に人なのかを疑うぐらい力がみなぎっていた。
なんなんだ...これは...俺は自分への怒りと破壊衝動に身を委ねた。
俺はやっぱりおかしいやつだ。拳を一振りしただけで家が半壊した。
ごめん母さん。家壊しちゃった。
だがそれ以上に驚く事があった。家を壊し見えたその景色は、
ただ同じ景色が無限に続いていただけだった。理解が追い付かなかった。
こんな場所が日本にあるのか。いやそもそもここは日本なのか。
そう思っていた俺の足は気づいたら好奇心と共に動いていた。
外を一定の距離歩いた場所の時の事だ。
目に捉える事は出来ないが、濡れない液体みたいな壁があった。
触れることが出来て貫通が出来る。俺はその壁をすり抜けた。
第5話 完 次回「現実」




