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20.見つけた

 東京、テレビ局。


 みきは椅子に座っていた。

 周りにはスタッフ、カメラ。

 でもみきの目は遠くを見ていた。


「みきちゃん、能力者事件、何か見えた?」


 司会者が声をかける。


 みきは目を閉じた。

 過去を見る。

 時間を遡る。



――山、地下施設、能力者。

 戦い、血、かずお、倒れる。

 そして未来を見る少年――



「……いた」


 スタッフが身を乗り出す。


「誰?」


「未来を見る人」


 みきはゆっくりと言った。


 スタジオがざわめく。



「場所は?」


「山、北、四人いる」


 みきは言った。


 スタッフ達は顔を見合わせていた。

 そして、その情報は警察にすぐ送られた。


――――


 警察庁、せなは資料を見ていた。


「みきの予知か……」


「信じるんですか?」


 部下は言った。



「信じる。彼女は外したことがない」


 せなは迷わなかった。



 部下が頷く。


「では、能力者ハンター部隊を?」


「Sクラスを出す」


 せなは言った。


 部下が少し驚く。



「もうですか?」


「未来能力者。危険度S。逃がすな」


 せなは静かに言った。



――――


 その頃、山の中。


 僕達は森を歩いていた。

 夜で真っ暗。そして寒い。



「とりあえず町に出るか」


 たくまは言った。



 ゆきが頷く。


「ここにいたら危ないわ」



 れんは疲れた顔だった。


「眠い……」



 僕は未来を見る。



――町、警察、包囲――


 未来が消える。



「……町はだめ」


「じゃあどこだ」


 たくまは言った。



「山を越える」



 ゆきが驚く。


「まだ山!?」



 僕は頷いた。


「それしかない」



「僕、歩ける」


 れんは言った。


 その時、未来が流れ込んできた。



――森、人影、銃、能力――


 未来が終わる。


 僕は止まった。


「……能力者が来る」


 その瞬間、森の奥から声がした。



「正解」


 全員が振り向いた。


 木の上に、一人の男が座っていた。

 黒いコート、短い髪。


 男は笑った。


「未来のガキ見つけた」


「誰だお前」


 たくまは睨んだ。



 男は木から飛び降りた。


「能力者ハンター、じんだ。よろしく」


 男は言った。



「ハンター……」


 れんは震えていた。


 じんは僕を見る。



「未来の能力……面白い」


 そして指を鳴らした。


 その瞬間、森の木々が揺れた。

 空気が歪む。



「何これ!?」


 ゆきは言った。



 じんは笑った。


「俺は空間を切る能力だ」


 そして、手を上から下へ振った。


 その瞬間、目の前の木が真っ二つに切れた。



「えぇぇ!?」


 れんは叫んだ。



 たくまは歯を食いしばる。


「やべぇな……」



 じんはゆっくりとこちらへ歩いてくる。


「安心しろ。殺さない。捕まえるだけ……」



 僕は未来を見る。



――戦い、血、敗北――


 未来が消えた。



 この男、今までの能力者とレベルが違う。



 じんは笑った。


「さぁ、未来少年。未来を見てみろ。お前はここで終わる」



 森の空気が張り詰める。


 能力者四人。

 そして能力者ハンター。


 戦いが始まる。

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