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第1章  5.5話

残酷な描写が含まれます。苦手な方はご遠慮下さい。

この物語はフィクションです。実在の人物、法人等は一切関係はございません。

レジェンド Online


ほのぼのと



第1章  5.5話



             レジェンド Online 情報掲示板 VOL31



1:レジェンド Online 攻略スレ立ち上げの人 2151/05/04


・皆さんの情報等およせいただければと新しいスレッドを立ち上げます。


・書き込む前に、以前に同じような発言がなかったかログを確認してから書き込んでください。

・他のコミュニティ、個人プレイヤーへの誹謗、中傷、粘着は控えてください。内容的に不適切と思われる文章は消去されます。

・レジェンド onlineのファン同士仲良くこのゲームを盛り上げていきましょう

・次スレは>>970が、踏み逃げされたら>>990が建てててください。無理ならレス番指定で

・立てる前にスレ立て宣言推奨&スレ一覧リロードで重複確認必須


2:きたよ 2151/05/04

遂にキマシタ人斬り称号・・・・乙


3:きましたね~ 2151/05/04

何で・・・・二人なのかが不明@@・・・・片方は昨日の牙君?ときたもんだw


4:名無し 2151/05/04

二人で斬り合わんとただのPKじゃん・・・・相手がいて始めて斬れると思いますが。


5:やったね 2151/05/04

これで、PK解禁か?この称号出るまで控えてたやつ居るだろうなw


6:とうや 2151/05/04

もう一人の鍛冶sはこないだレジェンドで日本刀始めて打ったって、載った人でそ?


7:んだんだ 2151/05/04

まあ・・・・いつかは誰かが引き受けなきゃならない称号でしたから・・・・


8:真っ赤なランドセル 2151/05/04

不名誉なのか??己の道を行ってる様で・・・カッコいいと思うが


9:黄色い傘 2151/05/04

何をやっても自由なレジェンドですから・・・・


10:見届け人 2151/05/04

だれか目撃者いたのかな??見学したかった・・・・


11:鬼ごっこの鬼 2151/05/04

これで、鍛冶sは、牙sの事を知っているという事だけは確定・・・・


12:情報欲しい人 2151/05/04

いまだにマリーちゃん・・・・発見されてないよねー?


13:困った 2151/05/04

12~~~それは、別スレでやれ~~~


14:助かった 2151/05/04

まあ~PK始まったとして、物に所有権が付いている以上美味しくないよw


15:キリギリス 2151/05/04

安心して人斬り出来るようになったんだから・・・・いいじゃんw


16:勝手にして 2151/05/04

そおいう事になりました・・・・チャンチャンでいいんじゃね~の・・・


17:みじんこ 2151/05/04

15・・・・辻斬りはさらされると思うぞwまあやってみるのは自由だがw


18ご自由に 2151/05/04

好きな人だけ。。。勝手に斬りあっててください・・・・巻き込まないで


19まあ~ 2151/05/04

結局そこにたどり着くわけですねw・・・・上げましょう。




><><><><><><





 ”カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン”


 金属を打ち鳴らす音が、石造りの街に反響してこだまの様に響いていく。鍛冶屋の工房の炉の光だけが薄暗くなったその町の唯一の光のように赤々とした光と熱を放っている。


 真っ赤に焼けた鋼がハンマーによって水打ちによって伸ばされていく。形は既に日本刀本来の形をしているのだが、鍛冶はさらにそれを叩いて伸ばしていく。少し熱が冷めかかって端の方から鋼が黒ずむと、また茜色に染まった炉に刀を入れる。それをもう何度も繰り返していた。


 その様子を真剣なまなざしで道上が見つめていた。


「スキルで日本刀作れるように成ったんだから、もおいいんじゃね~のか?」

レジェンドでは一回作ってしまったものであれば、レシピによって何度も同じものが複製出来るのだが、鍛冶はせっかく作った日本刀を更に叩きだしたのだった。


「使う人間によって多少は変えてやらんと・・・・試してみたいこともあるしな・・・・」と言って鍛冶が叩き始めて30分が過ぎようとしていた。


「本当なら上薬を塗ってから、焼入れするんだが・・・とりあえずの物だから、いいだろう」鍛冶が独り言をいう。


 鍛冶は炉に入れた刀を何度か引き出しては鋼に伝わる熱の具合を確かめては戻すという具合に熱の入り具合を調整しているようだった。


「これで最後だ」と言って炉から引き出された鋼の塊を一瞬間をおいて水の中へ”ジュ~”という音と共に水から湯気が上がる。引き上げたれたその塊は形こそ日本刀の形であるが、研ぎが終わっていないため少し黒光りした鋼の塊でしかない。


「研ぎは、どうするんだ?」と道上。


「ん?あ~製造のスキルが大雑把だが分かれててな~研ぎは、別スキルになってるから~」と言って鍛冶は研ぎのスキルを使う。刀身が光に包まれ30秒ほどで完了すると荒めの波紋が浮かぶ日本刀の姿が現れた。全体的に少し細く長めになった刀身が炉の赤々とした光を反射して、美しく輝いて見える。


「ずいぶん柄のほうも長いんだな」と道上


「あのワンコは、斬るというより突きの剣みたいだからな~、竹刀に近いサイズにしてみただけだ」鍛冶は仕上がった日本刀を片目で刀身の反りや曲がりを確認するように見ている。鍛冶はバックから鞘や刀のつば、柄の材料を取り出しスキルで次々に仕上げていく。


「うっし、完成」と言って道上の目の前に出された一振りの日本刀は、鞘がきれいな漆塗りの朱色に塗られ、柄とつばが白い芸術品といっても良いほどの出来となっていた。


「あいかわらず、いい出来みたいだな・・・」感嘆の表情を見せる道上がいた。

「いくらで売るんだ?」


「材料は無理言ってミチから貰ったもんだし・・・・久しぶりに楽しい斬りあいさせてもらったからな~」と考え込む鍛冶。「ロハでいいや」と笑い出した。


「まあ・・・・勝手にしな!・・・・お前らしくていいが」と道上も笑い出す。


「そのうち、ミチところの山ん中に行って、酒でも飲むか・・・」と鍛冶。


「つぶれるまで、付き合ってやるよ」と道上。

「いなかでな~、借りた家がでかいんだ~、家族みんなで来いよな~」


「田舎なのは、うちも負けないがな」


二人はそんな話をしながら、昔話をはじめていった。




><><><><><><




 牙が目を覚ますとあたりは物静かで、風が吹き抜ける音だけが牙の敏感になっている狼の耳を刺激した。炉から立ち込めていたコークスと炭が燃やされる強烈な匂いは残り香のように薄まっていた。

 ロウソクの灯りなのか、たまに風が通り過ぎるたびに、幅の広い板が丸太の梁に渡されただけの天井をゆらゆらと揺らしていた。


(??・・・・そうか・・・・斬られて寝ちゃったんだ・・・・)と寝ぼけた頭で状況を理解する。

フレンド申請が2件あるのと、同じくメールも2通来ていることを通知するアイコンが端っこの方に表示されているのに牙は気づいく。(たぶん、あの二人からだろう)と思いながらフレンド申請を開く、鍛冶とミチの名が表示される・・・YESを二回押してコマンドを終了。続いてメールを確認する、これも二人からの物だった。


From:鍛冶

あまりにも良く寝てるので、起こさないで帰ります。

ご依頼の日本刀はそこの壁に立てかけておきました。久しぶりに斬り合いが出来て楽しかったので、その日本刀は差し上げます。

少し使い込んでから、見せに来る様に。

次に作る刀からがっつり貰うから気にしないように。 


でわまた、斬り合う時を楽しみに腕上げて待ってます。


(ううううううう~~~、払った方が・・・・・やすくついたかも~~~)と寝てしまった事を後悔・・・・


From:ミチ

ま~あ、刀のことは気にすんな・・・・所詮データーだw

君が起きるまで待ってられる身分でもないのでログアウトします。

たまにINしますが、ゲームの内容については社外秘の為、答えられないんで・・・・

ここからが重要だ・・・・「ゲームに関しては、俺に聞くな・・・・俺が口を滑らせて・・・・君がゲームを楽しめなくなっては困るだろう。・・・・だから聞くんじゃない」以上だ。


PS:精霊族の武器屋から頼まれていた武器だが、こっちにデータとして出すのも向こうに出すのも手間は一緒なので、向こうに全部送っときました。君のクエストも完了にしといたんで、バックの中のGの確認だけよろしく~~。


(まあ~俺も客なんだが・・・・最後まで客扱いしてくれてなかったような~・・・・)


 牙は体をゆっくりと起こして斬られた部分に痛みが無いのを確認する。


(ゲームなんだし・・・・当たり前か・・・・)と思うのだが、斬られたときの感触が忘れられないでいた。


(強かったな~鍛冶さんわ・・・・)とつくづく思い出しながら、部屋の隅に立て掛けてある朱色の鞘に収まった日本刀を手にした。

それを両手にもって、額のあたりまで持ち上げる「鍛冶さん、ありがとうございます。そして・・・・これから・・・・よろしくお願いします」と日本刀に声をかける。自分の物として剣を所有する時に牙がいつも行う儀式のようなものになっていた。


(何時なんだろう?)ふと考える、この世界では牙はまだ時間を知る術を持っていなかった。


 Lv等のステータスのみを確認してログアウトした。



キャラクター名: 牙


        狼族: LV 23


 パッシブスキル:走るLV20 ジャンプLV18 ステップLV19 暗視LV18


           嗅覚LV16 聴覚LV20 スタミナLV30 泳ぎLV 2


交渉術LV 1 


アクティブスキル:噛み付きLV13 キックLV15 爪LV16 投げLV 1


           両手剣LV2 二段突きLV1



       装備:マリーお手製の首輪=全ステータス10%UP


           日本刀改式 「月闇」 打ち手=鍛冶


   特殊スキル:「マリーの祈り」 「マリーの父、感謝の思い」



 追記:狼族の町は・・忘れてはいません・・・・マリーの祈りは決闘では発動しません。


     牙が寝てしまったのは、・・・・止めと思って飲んだ風邪薬の副作用です。  

(用法用量を守って、正しい薬の服用を心がけましょう)・・・・仁君は、それ以前の問題ですが・・・・orz







最後までお付き合いいただき大変ありがとうございます。

また、お気に入り登録ありがとうございます。筆者の励みになっております。

感想、評価、批判等絶賛募集中です。よろしくお願いします。

誤字脱字等のご指摘、作者ページにて随時受け付けております。


4話に於いて交渉術をパッシブスキルとして習得していたのにも関わらずこちらに表記されていなかった点を修正致しました。2012/05/24

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