主要な登場人物一覧(1818年末時点)
☆主人公とシャルトン一族
■サー・パーシバル・シーモア・シャルトン 1791年生れ(26歳)
主人公。ハンプシャー州の地主階級であるシャルトン家の次男。
前世の現代知識(金融、歴史、化学など)を武器に資本家となり豊かな老後を目指して資産形成を図る。
主要な資産として、現金約4,000ポンド、コンソル公債(額面42,600ポンド)、フランス国債(額面100万フラン)、ガス燈会社の株式(40株)といった金融資産に加え、サリー州ウォーキングに3,000エーカーの領地(農場施設と農耕馬や荷馬車もあり)と160エーカーのマナーハウス建設予定地、さらには秘密裏に稼働するバーモンジーの肥料工場(過リン酸石灰を製造)を所有。
負債としては、バークレイズ銀行より年利5%で22,000ポンドの借金あり。
名誉中佐の階級とハノーバー王国の「ロイヤル・グエルフ勲章ナイト・コマンダー」を受勲しており、サーの称号を名乗ることが許されている。
なお、タバコは吸わず、酒も付き合いで少し飲む程度であり紅茶ばかり飲んでいる。
■ヘンリー・エドワード・シャルトン(55歳)
パーシバルの父であり、ハンプシャー州ウィンチェスターの郊外に1,000エーカー以上の土地を所有しており、地域の治安判事も務めるシャルトン家当主。
伝統と名誉を重んじる温厚な性格で、パーシバルの異常な相場観に驚愕しながらも深い信頼を寄せている。
■シャーロット・シーモア・シャルトン(50歳)
パーシバルの母。良家出身で気品を持つ良妻賢母。
常に家族を温かく見守り、特に娘たちの結婚や将来を気にかけている。
■アーサー・シーモア・シャルトン(29歳)
シャルトン家の長男であり次期当主。
パーシバルのことは出来る弟だと認めており、仲は良好。見聞を広めるため、大陸へグランドツアー中。
実は細かいことは気にしない、かなりの楽天家である。
■アリス・シーモア・ウィロビー(22歳)
パーシバルの妹。主にコンソル公債4,000ポンドの持参金を武器に隣郡の2,000エーカーの大地主・ウィロビー家へ嫁ぐ。
計算高く立ち回りが上手いため、不況下でも確実な利息収入を持つ妻として家庭内の発言力が高まっている。
■マリア・シーモア・シャルトン(19歳)
パーシバルの妹。姉以上の美貌を持つとバースの社交界で評判だが、込み入った文学や政治の話は苦手。
ダンスのステップは完璧なものの、父親から頭が空っぽなのでボロが出る前に堅実な結婚相手を見つける必要があると思われている。
■ルイス・シャルトン(53歳)
パーシバルの叔父で、第37歩兵連隊の少佐。
陽気な性格。甥の才能を早くから認め、軍内部へのコネクション形成に協力。
☆腹心と使用人たち
■ウィリアム・ホッジス(27歳)
パーシバルの家令兼執事兼筆頭従僕。
下層中流階級である馬宿の次男。パーシバルと同じパブリックスクール出身の親友。
隙のない身なりで几帳面かつ数字に厳格。パーシバルのことは親友だが主人であることに納得しており、優秀な秘書役となっている。
年給65ポンド(昇給された)+衣食住、パーシバルの口座に約400ポンドを預金しており年利3%の利息も受け取っている。
なお、本来パーシバルはホッジスと姓で呼びかけるべきだが、ウィリアムと呼んでいるのは今から修正すると読者が混乱すると思っているから。。。
■スローター(28歳)
従僕兼御者兼護衛。
金に貪欲だが主人のパーシバルから相場以上の給与が与えられているため、待遇には満足している。
年給40ポンド+衣食住、パーシバルの口座に約100ポンドを預金しており年利3%の利息も受け取っている。
■ミセス・ブラウン & ジェーン
ロンドンのタウンハウスを支える労働者階級の女性たち。
ミセス・ブラウンはベテラン料理人であり、ジェーンはハウスメイド。
☆パーシバルの関係者たち
■ジェームズ・ベリエフ
バークレイズ銀行の共同経営者。
堅実で信用を重んじるがパーシバルの異端な投資能力には一目置いている。
公債を担保とした22,000ポンドの巨額融資を決断するなど、パーシバルの錬金術の心臓部を担うメインバンクの担当。
なお、パーシバルは銀行との関係を維持するため、22,000ポンドの借金を当分のあいだ返済する予定はない。
ベリエフも巨額の貸付金に対して法定最高金利の5%を受け取っているため、パーシバルは最重要顧客となっている。
■ダニエル・バーンズ(38歳)
ロンドン証券取引所のブローカー。
パーシバルの無茶な注文に迅速に応えつつ大きな手数料収入も得ている。
■ラルフ・ハンストン(45歳)
チェンサリー・レーンに事務所を構える事務弁護士。
完璧に剃り上げた髭と地味な黒のフロックコートが特徴。依頼人の利益を最大化するプロフェッショナル。
パーシバルの依頼で土地購入の交渉や議会での囲い込み法通過に活躍。
現在は、年間100ポンドでパーシバルの顧問弁護士兼代理人をしている。
■ハリス氏(43歳)
マーク・レーン穀物取引所の仲買人。
口が固く信頼の置ける商人で、各方面に太い販売ルートを持つ。
夏のない年の際にパーシバルの密命でフランス産小麦の輸入を代行し、自身もそれに便乗して大儲けした抜け目ない男でもある。
☆領地・農場・工場の関係者
■ジョージ・エバンス(30歳)
サリー州ウォーキング農場の管理人。
身長190cm近い筋骨隆々の巨漢で、荒くれ者を力で従わせる迫力を持つ。
腕っぷしだけでなく、最新農法を理解し、経費削減や帳簿管理もこなす有能な農場管理人。
■ギルバート・バレット(33歳)
バーモンジーの肥料工場の現場責任者。
貧しい革なめし職人の息子で体系的な教育は受けてはいないが、独学と実践で十分な化学知識を身につけており、過リン酸石灰の秘密製造を担う技術者でもある。
■ジョサイア・ブレッドソー(42歳)
ウォーキング教区の教区牧師。
下級聖職者の四男出身で、強烈な劣等感を抱える陰気な性格。
パーシバルが教区の聖職禄任命権と大十分の一税の徴収権を握っているため、彼に対して露骨に媚びへつらう。
■チャールズ・ロバート・コッカレル(26歳)
パーシバルがマナーハウスの設計を依頼した若手建築家。
7年間のグランドツアーでギリシャやオスマン帝国の遺跡を実地調査してきた圧倒的な知見の持ち主。
社交界の作法より芸術的衝動を優先する情熱の塊。
■オンスロー伯爵
ウォーキングの元大地主である大貴族。
極度の馬車狂いで、新しい四輪馬車を買い集めることしか頭にない浪費家。
大凶作で借金が増えすぎていたため、パーシバルに価値のない荒れ地3,000エーカーを安値で売却した。
☆軍部・政界
■アーサー・ウェルズリー(ウェリントン公爵)
陸軍元帥にして大英帝国の総司令官であり究極の合理主義者。
パーシバルの冷静な損得勘定と兵站能力を高く評価している。
名誉少佐、名誉中佐、サーの称号という名誉と政治的見返りを与えた最高のパトロン。
■サー・ジェームズ・ウィロビー・ゴードン少将
陸軍少将であり準男爵。
パーシバルの陸軍総司令部時代の上司であり叙勲の恩人。
部下の才能を正当に評価する度量を持ち、人材(建築家コッカレル)を紹介してくれる有力なコネクション。
■ミルトン大尉
王立輸送部隊の第3中隊長。誇り高く実務能力に長ける男。
パーシバルの融資(現在は父ヘンリー名義で800ポンドの借金)と謀略により念願の中隊長となった。
シャルトン家の農作物を軍へ優先購入させるためのコネクションでもある。
■ガートン元大尉
裕福な準男爵家出身で面倒な実務を嫌う道楽者。
現在は地方の領地での優雅な隠居生活を送っている。
■摂政皇太子
後のジョージ4世。セント・ジェームズ宮殿にて、パーシバルに「ロイヤル・グエルフ勲章」を直接授与した。




