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 深淵の大陸の最深部。そこには、神々が人間に属性を押し付ける前、古代の人々が星の海を渡るために建造した巨大な鋼鉄の巨船が眠っていた。


「……これが『天の舟』か。デカいわね、アヴァロンの塔が可愛く見えるくらい」

 フェリスが、地下遺構に横たわる全長数キロメートルの船体を見上げて息を呑む。


「ですが、カイさん……動く気配がありません。魔力マナを流しても、弾かれてしまいます」

 リナが船体に触れるが、その表面は属性という「不純物」を徹底的に拒絶していた。


 船のコントロールパネルに刻まれていたのは、師匠の手帳にあったものと同じ、無色の紋章。

 そこには、絶望的な、しかしカイたちにしか成し得ない起動条件が記されていた。


『——四つの極地に封じられし「真の魂」を捧げよ。色なき意志が揃う時、舟は偽りの神の庭を撃ち抜く』


「四つの極地……。かつての四聖ギルドが聖域として独占していた場所の、さらに奥底ね」

 ノアが盾を握り直す。「行きましょう、カイさん。世界を全部回って、神様の隠し事を全部ぶっ壊してやりましょう!」

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