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最初に訪れたのは、第一部で訪れた火山のさらに下層、地殻の底にある『忘却の煉獄』。
かつてカイが倒したイグニスの残党たちが守っていた場所だが、今の彼らにとって彼らはもはや障害ですらなかった。
「……どけ。お前たちの『火』は、ここでは火種にもならない」
カイが剣を一閃させるだけで、数千度の溶岩が「静止」し、道が開ける。
最奥で彼らを待っていたのは、属性に染まる前の、純粋な**「生命の熱」**を封じ込めた巨大な宝玉だった。
「……リナ、行け。これはお前の『青い火』の、本当の姿だ」
リナが宝玉に触れる。
その瞬間、彼女の中から神の呪いである「水の魔法」が剥がれ落ち、代わりに周囲の分子を自在に操り、絶対零度から太陽の熱までを制御する**『熱核の理』**が覚醒した。




