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「次は、私よ……!」
フェリスが、魔力を失ったはずの弓を引き絞る。
そこには風の加護はない。だが、彼女の研ぎ澄まされた集中力が、周囲の空気の流れを物理的に支配し、真空の矢を作り出していた。
「——『無音の一射』!」
放たれた見えない矢が、執行者の翼を一枚、根元から引き裂いた。
「そして……これが、私の本当の……!」
リナが杖を折り捨て、両手を突き出す。
水のマナではない。彼女の体温、血液の象徴たる「熱」を、大気中の水分と無理やり結合させた超高圧の蒸気爆発。
「——『純白の咆哮』!!」
白銀の煙が執行者の視界を奪い、その神聖な鎧を熱で歪ませる。




