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アヴァロンの頂を制したカイたちの噂は、瞬く間に世界中へと広がった。
四聖ギルドの絶対支配は崩壊し、人々は「属性がなくても、力があれば生きていける」という希望を知った。
だが、物語はここで終わらない。
アヴァロンの塔が崩れたことで、世界の「外側」に封印されていた、真の絶望が目を覚まそうとしていた。
「……師匠。あんたが言ってた『世界を色ごと断ち割る』ってのは、こういうことだったのか」
カイは、崩れゆく塔の端で、遠い水平線を見つめていた。
そこには、四属性さえも存在しない、完全なる「無」の領域——**『深淵の大陸』**が姿を現し始めていた。
「さあ、リーダー。次はどこへ行く?」
フェリスがいたずらっぽく笑い、ノアが盾を担ぎ直し、リナが新しい杖を握り締める。
「……決まっている。……この世界の、本当の終わりを見に行く」




