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中央迷宮『天の塔』第二十階層。そこは、四聖ギルドの一角『ガイアの金剛壁』が管理する、広大な地底迷宮だった。
「……ここが、私の捨てられた場所」
ノアが盾を握る手に力を込める。この階層の先には、土精ギルドの訓練場があり、彼らが独占する「希少鉱石の採掘場」が広がっている。
「安心しろ、ノア。お前の後ろには俺がいる。……前だけ見てろ」
カイの静かな言葉に、ノアは深く頷いた。
一行の前に、重厚な石門が立ち塞がる。それを開けて現れたのは、土精ギルドの精鋭部隊『鉄壁の守護者』。そして、その中央に鎮座していたのは、聖座バルトス本人だった。
「よく来たな、ノア。そして、そこの『無色のノイズ』よ。……我がギルドを追放された欠陥品が、外部の者に拾われて何を学んだか、試させてもらおう」
バルトスが指を鳴らす。
瞬間、十人の重装歩兵が一斉に土の魔法を展開した。
「「「『大地の怒り(ガイア・レイジ)』!!」」」
足元の地面が牙のように隆起し、四方八方から巨大な岩の杭が三人を襲う。




