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・・・「ハッァァッ」・・・俺は勢いおく目を覚ました・・・
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それと同時に激しい頭痛が俺を襲い、窓から太陽の日差しが入り込む・・
「イタタッッ・・・」・・・それでも、俺の目に映ったのは
身に覚えのある天井に、身に覚えのあるベッドそれに
窓、カーテン、家具、俺の目にうつる
全てに身に覚えがあった・・・・・・・・
「あ~、ここ俺の部屋か~」そう気づくと
安心したのか「もう一度寝よ・・・」そう言って、また布団にくるまり
二度寝してしまったんだ・・・・・・・
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「ンーーーーーーーッン」
ゆっくりと目が覚めた、一度起きてから、何時間ったたのであろう
さっき起きた時は、太陽の日差しが部屋中にさしこんでいた、だが・・・
今は真っ暗だ、外の街灯がほんの少しだけ、入り込んでいるのか
真っ暗な部屋にわずかな光がある・・・今すぐおきあがり、部屋の電気
をつけに行きたいが、なかなか、おきあがれない、いや、まだもう少し
横になっていたい、頭がいたいから・・・・・
目は覚めていたが、ベットで横になり続けるという状況がしばらく
続いた・・・・「ずいぶん寝たな~」ふと、そんなことを思った、起きたばかりで
頭があまり動かない・・・それでも時間が経つにつれ、ようやく枕元の
上にある時計に手をのばし、今の時刻を確認しようとした
「ガタガタ・・バン・・ガタ・バッ」
「どこだ~時計~~」体を少しでも起き上がらせれば、すぐ見つかるんものを
寝たままの体制で、ただ腕だけを伸ばし、雑に探す・・
そして「あ~、あった、あった」
そう時計を見つけると、時計を手に持ち目元に近づけ、時間を確認した
「今、何時だ~」「21:40」「もうこんな時間かぁ~、何時間寝てんだ俺・・・」
・・・・・・・「!?」・・・・・・・・・・
・・・・イヤ!、本当に!、本当に何時間寝てんだオレ!・・・
まだ半分寝たような状態だったのが、時計の時刻をみるなり
いきなり、目が覚め・・・まだ寝てたであろう脳みそも叩き起こし
状況を理解しようと起きたばかりの脳みそにムチを打つのだった・・
21時って、なんで夜中に起きてんの?、昼夜逆転してても、せめて
昼過ぎとかには起きてたのに・・・そして少しの間を開けて言うのだ
「昨日だ・・・・昨日なにがあったんだ?・・」
昨日のことを思い出せば全てわかる・・・そんな気がする・・・
そうして、昨日のことをそこそこの頭痛の中、思い出そうと
したのだ・・・・・「昨日は~~~」
・・・・・・・・・・・・・・・・
新宿にいったんだ、そして~、そうそう
ストーカーの人に会ったんだ・・・大丈夫少しづつ思い出してきてる・・
名前は確か サ・イ・ト・ウ だったきがする・・いや多分それで間違いない
あれ?でもたしか、”サイトウ”って本当の名前じゃなかったなような・・・
まぁいいや、そして次は・・・家だ家に行ったんだサイトウさんの家に
そこで、えっ~と、いろいろあって、お酒を飲んで・・
2人で・・・・ご飯も食べたな・・・それから、後はなんだっけな・・・なんか
あったっけ・・・えっ~と、えっ~と・・・・・その後は・・・・・
だが結局それ以上詳しいことは、現段階では、いくら考えても
思い出せはしなかった・・・だが驚きはしない、どうせ、全ての原因は
お酒なのだから・・・・だが、それでも、記憶が飛ぶほど飲んだ気がしない
2人でお酒を飲んだ後はどうなったんだ? どうやって家にまで帰った?
サイトウさんのことを何か一つでも知ることはできたのか?
童貞は卒業できたのか?・・・一応、ズボンを下げて、息子をマジマジとみたが
童貞を卒業した感じはしてないし・・・・
「はぁ~困った」だからあれほど、あ酒はヤバいと自分でも言っていたのに
・・・完全に失敗だ・・・
そんな一言が出た所で「とりあえず起きよう」とそう言い、ようやくベットから
出たのだ・・・「んっ~~~~~~はーーー」とりあえず、体をのばし
部屋の電気をつけた、そしてスイッチを押したと同時に
部屋が照らされ、部屋の全体が俺の目の中に入り込む・・・
「とくになんもなってないか~」部屋で暴れたり、吐いたりしてなくて
とりあえずホッとする、それと電気をつけてわかったのだが
自分が着ている服・・・・「これサイトウさんのだ」そういえば
サイトウさんの家に行ったときシャワーを浴びたついでに上着だけ
着替えたんだっけ・・・あれ?だとしてら俺がもともと着ていた
汗を吸い込んだあの上着はどこいったんだ?
サイトウさんの家に忘れてきたのかな~~
時間が経つにつれ、思い出した部分もないわけではなかった
でも、結局、肝心な所は全く思い出せてはいなかった・・・
まぁ、でもこのまま、突っ立ていても、仕方ないし、とりあえず
シャワーでも浴びよう・・・そう言って、服とバスタオルを手に持ち
一階の風呂場に向かうのだった・・・・・
お母さん、まだ起きてるかな~、それとなんか、体の疲れが完全にとれていない
せいか、なんかまだふらふらするな・・頭も痛いし・・本当に昨日は
何があったんだ・・・そんなことを考えながら階段をゆっくりと降りていくのだ
「ダン・タン・ダン・タン」そんな階段を降りるときの
音が夜の静かな家の中に響く・・・・・
そして階段を降り終え、一階の風呂場に向かおうとした・・・
・・・・その瞬間・・・・
・・・・・・・・・・・・
「ダン・タン・ダン・タン」なぜか、そんな音が聞こえてきた・・・
「ん?」・・・「アレ?」・・・
階段を降り終え、一階についたはずなのに・・・・・
ほんのすぐ近くで、誰かが階段を降りている音が聞こえた・・・・
イヤ、まさに俺の真後ろから聞こえてくるような・・・
そう考えると・・一瞬心臓が止まりかけた・・そして・・なりふり構わず
俺は後ろを勢いおく振り向くのだ・・・「ブンッ」・・・
誰もいなかった・・いなかったんだ・・でもある意味では・・
そこには、自分がいたんだ・・・・・
俺は・・・・なぜか二階にいた・・・まさに今階段を降りている
そんな瞬間に俺はいたのだ・・・・聞こえてきたのは、自分が階段を降りる
時の音だったってわけだ・・・・あれ?、一階に着いたはずなのに・・・
・・「?」・・「まいっか・・・・・・」
特に気にはとめなかった、ただただ、さっさとシャワーを浴びて、部屋に戻ろうと
それだけが、頭にあった・・・そしてそのまま階段を下りて
一階の風呂場に向かった・・・・
「ダン・タン・ダン・タン」
「ダン」
とにかく、階段を降りた、さっきと同じように、いたって普通に降りるのだ・・・
「ダン・タン・ダン」
降りた、一階についた・・・さっきのは何だったんだ?と、そんなことが頭の中
を通り過ぎていくが、まぁ、それより、早くシャワーを・・そして早く
部屋に戻ろう・・・・・そう思いながら
一階の廊下についた俺は、風呂場に向かうの・・・・・だ・・った・・・が・・・
「ダン・・・・タン・・・・・」
「・・!・・」
階段を降り、風呂場に向かおうとした、その足は
なぜか、また・・・・階段を降りていた・・・・
「え?・・・階段おりたよな・・俺・・一階に着いたよな・・俺・・なんで今
二階にいるんだ・・・・・お・・・れ・・・・」
イヤ、最初は寝ぼけてんのかと思って気にはとめなかったけど・・・
今のは・・・まばたきをした瞬間であっただろうか、目を閉じ
そして、目をまた開けたと同時に・・・俺は二階に戻っていたような・・・
・・・・・戻った?・・・・・
イヤ、そんな、わけないよな、もしかして俺、まだ酔いがさめてないのか
それとも、思い出せてないだけで、昨日、薬物とかやっちゃてたりする?
法に触れるようなヤツ・・・もし、そうなら、今のこの状態も納得できるのだが
この時はまだ、冗談を言えるぐらいには、余裕があった
それでも、どこかしらで、今起こったことを、本気になって考えたくない
自分もいるのだ・・・だって・・・考えた所で、出る答えなど、自分の
理解できる範疇にないのだ、そうなれば、待ち受けているのは、”恐怖”
のみである・・深く考えない方がいいことだってこの世にはきっと
あるんだ・・・それに大丈夫、どうせ酒の飲み過ぎだ、きっとそうだ
そうに決まってる・・大丈夫、大丈夫、悪いことは全部お酒のせいだ
地球温暖化も人口増加に伴う食糧問題も、プラスチック汚染も
全部お酒が悪い、今俺に起こってることだって、きっとお酒のせいさ
だんだんと早口になりながら、そんなメチャクチャなことを言いつつ
もう一度・・・夜中の階段を降りるのだ・・・一人で・・・
「ダン・・・・タン・・・・ダン・・・」
やはり怖いのか、階段を一段一段降りるスピードがいつもより遅い
それに、一段そしてまた一段と降りるたんび自分の額に汗がしたたり落ちていく
「ダン・・・タン・・・ダン・・・タン・・・」
そうして、ようやくの思いで階段を降り終え、一階つく・・「着いた」
いや、さっきも一階に着いたのは着いたんだ、でも、着いて風呂場に
向かおうと、一歩踏み出した瞬間に二階に戻ったんだ・・・
そして、一階にについてから、最初の一歩がなかなか踏みだせない
状況がそれとなく続いた・・・・・・
あとは・・一歩踏み出して、風呂に行く、それだけだ・・・勇気をだせ・・
案外なんともなかったりするかもしれない、だから一歩
踏みだして・・・進め・・・・
大丈夫、大丈夫さ・・・酔いが覚めてないだけなんだ・・そう
まだ覚めてないんだけなんだ・・・・覚めてない・・・だけ・・・・
・・・・・そう全部お酒のせい・・・ただそれだけだ・・・
恐れしいほどに意識はハッキリしていたが、あくまでも、酔いのせいだと
言い続けていた・・・・・
夜の階段が異様な空気に変わる頃、この家で育って初めてこんなにも階段が
怖いと思うのは、今夜が最初で最後であろうとそう思いながら、覚悟をきめ
一歩目を踏み出した・・・「スタッ・・・」まずは一歩目・・・大丈夫戻ってない
「スタッ・・・」二歩目「スタッ・・・」三歩目「スタッ・・・」四歩目・・
そして・・・・・「スタッ・・スタッ・・スタッ・・」
「ハァーーーーーーーーーーよかったーーー戻ってないーーーーーーー」
だいぶ緊張していたのか、思わずそう声に出てしまった・・・
結果から言えばなんともなかった、戻ってはいなかった、そして無事風呂場まで
たどり着くことが出来たんだ・・・・「ほら~、やっぱりな、結局こういうのって
なんともなく終わるんだよ・・ハッハッハッ・・」変に怖がって損した気分だな
でも、そうなると、さっきの現象はなんだったのか・・・本当に酔いのせいか?
正直全然酔ってる気がしないけど・・・・・それじゃ・・まじで・・”薬物”・・・
・・・「まぁ、どうでもいいわ、とりあず、さっさとシャワー浴びよ・・・」
結局なにも起こらなかったからか、急に平常運転に戻って行く、俺であった・・・
そんなこんなで風呂場に行き、脱衣所で服を脱ぐ「あっ、この上着・・・
サイトウさんのヤツだけど、どうすればいいんだ~」・・・
やっぱ洗って返すべきか?いや、普通はそうだろ、何言ってんだ俺?
でもサイトウさんの家までの道のり覚えいるのか?・・・
そおなこと思いつつ、服を脱いだ俺はシャワーを浴びた・・・・
「シャァァァァァァァ・・・・・・シャァァァ・・・・・」
「本当にさっきのは何だったんだ?・・というか、頭がイテェ~~別に
二日酔いってわけじゃなさそうなのに~~また寝るかな~~」
「シャァァァァァァァ・・・・・・シャァァァ・・・・・」
そんな、ぼやきをいいながら、シャワーを浴び終え脱衣所で体を拭く
「ゴシ・ゴシ・ゴシ」まぁ、さっきのは、酔いが覚めてなかったってことにしよう
そうやってウソでも自分に言い聞かせておかないと、怖くて、怖くて、一人で
トイレにもいけないよ、お母さ~~ん一緒にトイレ~~
・・ハッハッハッ・・なんちゃって・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
などと余裕な感じを出してはいたが内心はまぁまぁビビっていた
だって、さっきのアレ・・酔いとか幻覚とか妄想とか
そんなんじゃない・・・そんなんじゃなかった、信じたくはないが
多分・・・本当に・・・戻って・・・
・・・いた・・・・よう・・・な・・・・
そう心で思った時だった
・・・・・・・・・・・・・・
「シャァァァァァァァ・・・・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・
シャワーの音だ・・・そして・・・俺の頭から暖かいシャワーの水が
髪の毛を通じて滴り落ちてきた・・・・「シャァァァァ・・・・・」
風呂場だ・・・・・浴室にいる・・・・
そして、下を向いた顔をふと前に向けると、目の前の鏡に・・・自分がいた
全裸の自分だ・・・・・・「もどっ・・・・た・・・・」
そう、口が動いた、声はシャワーの音にかき消され、何も聞こえはしない
けど、鏡に映った自分の口元がはっきりとそう動いていた・・・・・
まるで、自分の死に顔でもみているような
光景が鏡には映り、それを見てさらに顔が
変形していき、驚きなのか恐怖なのか
何を表しているのかよくわからない顔が
鏡の中にはいたのだ・・・・・・・・・・
ほんの少しの間、呆然とし・・・そして・・・・・
「ウギャャャャャァァァハハハハァァァアッッガララァァティィィッッアァァ」
裸のまま、ものすごい勢いで風呂場を飛び出し、母がいる1階の寝室に駆け込んだ
「ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい、俺おかしくなちゃたよーーー!!!!
どうしよ、、おかあさーーーーーん」そう叫びながら母がいる寝室の扉を
壊れるんじゃないかと、いうぐらいおもいっきり開けた
「バッッッッン」そして開けたと同時に
「お母さん!!俺今さっき変な・・こ・・と・が・起き・・」
「アレ?」母がいない、普段ならもう寝てる時間だから、いるはずなのに・・・
・・でも・・布団は敷いてある・・・・消えた?
さっきの変な現象といい、いるはずの母がいなかったり
もしかして俺・・異次元に飛ばされちゃってたりする?・・・・・
そんなバカなことを考えていると後ろから声が聞こえてきた
「あんた、バカじゃないの・・・裸でなにやってるの」
「アッ・・エッ」ゆっくりと後ろを振り返ると・・・そこには
母がいた、その顔は生まれてから一度も見たことのないような、驚きと
アホさ加減と完全に引いている、この三つが融合してような顔であった
だが俺はそんなことより、さっきのことを説明しようとした
「俺さっきから、戻ってるんだ、何回も!!・・まずは階段・・で・・・」
そう説明していた時・・母はそれにかぶせるようにして、なおかつ
少し目をそらしながら、言った・・・・
「と・・とりあえず服を着なさい」
そう冷静な声でしゃべった・・・・・・
そう言えば、今、俺、は・だ・か・なのか・・・・・・
母が冷静に話したからか、なんか自分も急に冷静になり
今自分がどれだけヤバい状況にいるかをマジマジと実感し始めた
親の前で裸、しかもフルチン、それにもう22歳、もっといえば
内定もない、なんなら就活もしていない、それに童貞(最後の方は関係ない)
・・・・「着替えてきます」・・・・・
そう母にみすぼらしい声で答えた・・・・
すると、それに返すように母が言う「廊下もびしょびしょだから、しっかりと
拭いときなさいね」・・・「はい」・・・またフルチン野郎がみすぼらしい声で
返した・・・・・それから脱衣所に戻り、少し濡れている体を、バスタオル
で拭き、服に着替えた・・・この時の俺の頭の中はまさに虚無そのものであった
だってそうだ、冷静になって考えてみれば、22の俺が母の前でフルチンは
さすがにヤバい、ヤバいという言葉以外見つからないぐらいヤバい
しかも、それに今考えてみれば、母に「俺、戻ってる、時を戻ってる!」って
言ったって信じてもらえるはずないし、相手にもされない、というか逆に
心配されるんじゃないか・・・それでしまいには・・・
「洋介・・・明日一緒に病院こう、ね・・」と言われかねない
フルチンと妄言のダブルパンチだ本当に病院に
連れていかれてもおかしくないぞ・・・・・・
あ~、も~、これから先のことを、考えたくはない、思考を放棄したい
それでいて逃げたい・・・なんてことを、やらかしてしまったんだ・・・
そんなことをおもいつつ、とりあえず裸で駆け回って濡らしてしまった、廊下を
ただ呆然と無機質に拭き始めた「フキ・フキ・・フキ・フキ」
そうして、一通り拭き終えると、とりあえずさっきのことは
何もなかったかのように、自分の部屋に逃げるようにして戻ろうとしたが
案の定、階段前の前で母に呼び止められ
「それで・・結局さっきのはなんだったの?」
そう、絶妙に困ったような、何とも言えない表情で母は話しかけてきた・・・
まぁ~、そうなるはな、逃がしてくれるわけないよな、だってフルチンの
妄言野郎だもんな・・・・クソ、なんて答えればいいんだ・・
「アッ・・エッ・・トッ・・」
本当にどうする?なんて答えよう、正直に話したって、まず信じてもらえない
あげくには、病院いきだ・・・どう言い訳すればい、「夜にフルチンで母の寝室
にかけこんだ」この行動を正当化できる、または、なんの違和感も感じないよう
言い訳を考えて、答えなければ・・・だがそんなことを考えていても
目の前の母は今にも、詰めてくる「どうしたの?・・なにがあったの?」
ヤバい、考える時間さえない、かと言って「フルチン」というワードのせいで
適当に答えることさえ難しい・・・どれだけ考えたとしても、フルチンを
正当化できるような、言い訳などまずみつからない、あの時
服さえ着ていれば、夜に息子が駆け込んできたってだけで
これなら、いくらでも言い訳できたのに・・・・
だけど・・ここにフルチンが加わると一気に絶望的になる
フルチンはまずかったよ、フルチンは・・・絶望的すぎる状況に
なんの言葉も出なかった、ただただ
母のまえで黙り込むしかできなかったんだ・・・
・・・・・・・・・・
そしてある意味、もう終わったなと・・・そう思われた時だった
以外にも、母の口から助け舟が出たのだ・・・・
「もしかして、まだ、お酒ぬけてないんじゃないのアンタ、昨日
ものすごく酔って帰ってきてたし」
「オォォォォォォォォォォォォ」そう心の中で思わず叫んだ、奇跡だ
もう黙り込むしかない俺からしたら、母のこの言葉にのっかりさえすれば
とりあえずこの場はなんとかなる・・・よし・・もう、のるしかない
このビックウェーブに・・・・・・・
そう思い、超がつくほどよそよそしく「アッ・・オレ・・・
酔ってる・・の・かも・・た・・ぶん・・うん・・・」
そうやって、酔ってますよと言わんばかりの演技をしつつ返答した・・・
さすがに大袈裟にやりすぎたか・・さっきまで、普通にしゃべってたのに
急にコレはまずいかもしれない・・・でも相手は母だ、もしかしたら・・・
そして母は・・・「も~、お酒も大概にしなさいよね・・」「おやすみ」
そう言って、寝室に戻って行ったのだ・・・「マジか!!」
つい声に出てしまった、あんな、絶望的状況からとりあえずは、抜け出せた
んだ、親にフルチンの姿を見られても、何とかなる、こんな文明に生まれて
俺は幸せ者だ・・・とも思ったが、もしかしたら、母も気まずくて、空気読んだ説
もないわけではなかったので、喜びはほどほどにしておいた・・・・
それでも、どことなく、この瞬間をたかぶる高揚とともにマジマジと浸ったが
そんな気持ちは、一瞬のうちにして、消え去るのであった・・・・・・
・・・・・「アッ」・・・・・・「”ア”ッッ”ァ”」・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・そいえば・・・・俺・・・戻ってたんだ・・・確実に・・・
・・・・・・・・・・あの時・・・・・・・・・・・
・・・・・・・もどってた・・・・・・




