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・・・・・・・・
「とりあえず、、私の家にこない」
・・・・・・・
女性がそう言った、目線を少しばかり下に向けながら・・そう言ったのだ
だが、そんな言葉が俺の耳に届くやいなや、電源のコードをまんまぶち抜いた
かのように、俺の頭は一瞬のうちにして思考が止まり、全てが消え
再起動ができなくなるまで、ズタズタに破壊されていった・・・・
「あっ・・・・ぁっ・・・・」
そして、女性がそう言った後、俺に喋らす暇さえ与えずに「こっち」と
指をさし、「ついてきて」と言われ・・・・俺の手を取った・・・
でも、裏路地に来た時のように、手を握ったわけじゃないんだ
一度、手を軽く握った後、すぐに、俺の手からスゥーーーっと、離れていく
そして、「ついてきて」と言う、言葉の通り、まるで魔女に森の中へと
導かれるかのように、俺の手から離れて、進んでいく女性の後ろを
ついていってしまったんだ・・・何か言いうわけでもなく、「本当ですか!!」
みたいな、反応もせず、ただ女性の後ろ姿をこの目に映しながら
魔法をかけられた人形がごとく、女性の歩いた場所を、なぞるようにして
ついていった・・・・・・・
「・・・・・・・」
裏路地を抜け、夜でにぎわう新宿の人混みを、ぬけながら女性の3m後ろを
ただ呆然とついていく、でもなぜだろう、女性は一度たりとも、後ろを
振り返らず、俺の方を見なかった、俺がついてくるのを確信しているかのような
そんな後ろ姿に感じる・・・けどついていくんだ、多くの人がいる人混みの中で
女性の背中を見失わないように・・・・・
「ザワッァザワザアワわざわざあああ」
どんどん、新宿駅の方に向かっている・・・それにつれ、人も増えていく
数えきれないほどの物音と人の声がいりまじり、俺の耳に入りこむ・・
それでも、足を進めていくうちに、この状況を理解していき
緊張と不思議な興奮が俺に襲いかかる・・・・・
そして、それから、数分歩いた所で女性の足は止まった、そこはバス停であった
夜のこともあり、新宿のバス停は帰宅ラッシュとでも言えばいいのか
とにかく、大勢の人がおりバスを今かいまかと待っている
そして、女性の止まった足が少し動き、ようやく後ろを振り返って、言いうのだ
「ここのに乗るよ」そして、女性のいうがままに 、そこのバス停の最後列に
2人で並んだ・・・・でも、さっきと違って、真横に女性がいる
心の奥底から少しずつ、なんとも言えない気持ちが、こみ上げる
ヤバい、本当にこのままバスに乗って、家まで行くのか?本気で言ってるのか?
さっきまで歩いていたから、よかったけど、いざ女性が横にいる状態で
バスを待つとなると、なんか、緊張と興奮で変なこを想像してしまう
それに、なんか女性もぜんぜん話しかけてこなくなちゃたし
イヤ、女性から見れば自分も同じなのか・・・全然しゃべりかけてないし
でも、さいわい周りに多くの人がいるので2人きっりということには
ならないのが、せめてもの救いである・・・・・・
でも、やっぱり童貞の俺にとってはこの状況の気まずさは耐えがたい
ものであり、自分から話しかけるべきなのか、それとも
このまま、黙って待って、女性から話しかけてくるのを待つべきか
それか、女性の家に着くまで沈黙を守り続け
「もう・・この後のことはわかってるよ」キラーーーん(決め顔)
てきなムーブをかまし、引き続き沈黙を続け、余裕と”仕事”をもっている
出来る男を演じ、このまま女性の家にあがりこめばいいのか・・
・・「うんんん~~?」・・「わからん」・・当たり前だが、女性経験が皆無な俺に
なにが正解でどれが不正解なのか、まったくもってわかるわけがない
こうなるんだったら、恋愛ゲームの一つや二つ、やっとくべきだったか?
いや、二人っきりで女性の家に行くんだったら、エロゲーのほうがいいのでは?
・・・などとしょうもない、バカみたいなことを考えていると・・
とうとうバスが来た、そのバスの行き先が童貞の卒業”行”かそれとも地獄”行”
かは、わからない、でも帰宅ラッシュで多くの人が乗り込んでいく
そのバスに、俺と、そして女性も流れるようにしてのったのだった
まあ、もちろんそんな中、席に座れるわけもなく、ぎゅうぎゅう詰め
の中で立っていることになった・・・
揺れる、揺れる、ぎゅうぎゅう詰めだから、足元が固定できない
体が右へと左へと、動く・・・そして、あたる・・・・
女性の肩が俺の体にあたっている・・・「あわぁぁわぁわわぁ」・・・
どう表現すればいいのだろうか、とにかくあたっているんだ、そして
女性の体からお花のフロ~~ラルないい香りが、俺の鼻のなかに
入り込んでくる・・・けして良いとは言えない、帰宅ラッシュのバスの中
でも、俺だけは、まるで、お花畑で女性と手を取り合い、グルグルと周り
頭の上には、花飾り、着ているのは白のワンピースで俺は・・・どうでもいい
とにかく、バスに乗っているのが、苦じゃなかった、ずっとこのまま・・
永遠に・・・・・・とも思ったが、女性からいい香りがするということは・・
裏を返せば、自分の体臭も女性にまるわかりということ、そう考えると
自分は臭くない?、イヤでも今日はたくさん歩いて汗をかいたし
もしかしたら・・俺臭う?・・そうやって、どんどんと最悪のループに
入り、さっきまで、永遠にこうしていたいと思ったその気持ちも
今や、ひたすらに次のバス停が降りる場所でありますように
次が降りるバス停でありますようにと、ただただ祈っていた
だが、それでも、なかなか乗客は降りていかず、女性も
降りる気配は微塵もありはしなかった・・・だから、俺と女性との距離は
チンコ本体とチン皮ぐらい密接にそして、上下、前後にと動いても
けして離れることはなく、触れ続け離れることはなかった・・・・
あ~~~、勇気を出して、「どこのバス停で降りるんですか?」
「自分、汗臭くないですか?」なんて、聞きたいけれど、それを言う
勇気も根性もない、できるのは、降りる場所である、バス停をただ
待ち続けることだけ・・・本当に自分が情けない・・・
ある意味自分の人生みたいだ、自分から行動できず、その日その時が
来るのをひたすら待つ人生、今の現状がまさにそれだ・・・
あと数カ月で大学も卒業だというのに、就活すらまったくしていない
将来のことなんて考えず、ただ呆然と卒業という日を待っている
今あるこの現実から、逃げに逃げ、それが終わるのをただ待つしか
できない、そしてもう逃げきれないと、わかったその時にはもう・・・
・・・・・・・
わかってはいる、問題から逃げず、しかっりと向き合い行動すべきだと
でも、それができなかったから今の現状がある、口では”わかってはいる”
と言ったが、本当の所、なに一つとしてわかっていないから、今の現実
があるのかもしれない・・・今日新宿に来たのだって、そんな現実から
逃げたいから、非現実を味わうため新宿に来たんだ、でも結局は現実に
引きずり降ろされる・・・・今から女性の家に向かうというのに
最初はドキドキで胸がはち切れそうだった心は、今では気分最悪
である・・・「は~憂うつだ」・・・思はずそんな言葉が声に出ていた
・・それに気づいたのか、女性が少し自分のほうに顔を向ける
なにか、しゃべりかけてくると思ったが、女性はなにもしゃべらなかった
ちょっとだけ自分の顔色を伺う素振りを見せただけで、その後すぐに
顔を正面にやった・・・・・・・
それから少したった頃、女性が口を開く・・「次のバス停が、降りる場所だよ」
・・けして、俺の方見て言っていたわけではない、窓の方をじっと見つめながら
通りすぎていく景色を目に映し、自然とそう口が動いているようだった
そして、「ピ―ン・ポーン」そんな、バスの降車ボタンの音が耳に入ると
そう時間もたたないうちに、バスは停留所に止まり、後ろのドアが
バァーっと開いた、さすがに乗客は最初より少ないが、それでも
乗客をかき分けるようにして女性はバスを降りる、そして、その後を
ついていくように俺もバスを降りるのであっ、・・・・
降りた場所はそれなりに新宿から離れただけあって、ザ・都会
という感じではなく、住宅街が立ち並ぶ簡素の場所で、時間帯
もあってか、人けもあまりなかった・・・・
そして、降りてから、周りを見渡していた俺に、女性が口を開く
「家まで・・数分ぐらいだから・・ついてきて」それを耳にすると
自分は、無意識にゴクリと唾をのみ込んだ・・・女性が発した言葉に
すぐにはうなずけなかった・・・たしかに今この状況は自分が
もとめていた、非現実そのものだし、女性から家に誘われているという
もしかしたら童貞おも卒業できるチャンスが今、目の前にある
しかしバスの中でふと考えたことから現実に引き戻され、気分的には
なんかもう家に帰りたくてたまらない状態のような感じであった
内心「これから、女性の家に行ったとして、どれだけ夢のようなこと(sex)
ができたとしても明日には、また地獄のような現実がくると思うと死にたい」
とまで思っていた・・・正直こんな気分だと、童貞卒業とかどうでも
よくなってきてる、それに現実に引き戻されたことで、冷静になったのか
女性とはいえあまり知らない人の家に行くのが少しだけ怖くなって
きた、なんなら、俺のことストーカーしてた人だし・・・だから
ここは、しっかりと「気が変わったので、家に帰ります」ときり出す
べきなんだ・・でもそうやって、いろいろ考えていると、女性が
さっきの言葉に反応がないのを気にしてか、俺がアレコレきりだす
より先に、「やっぱり、私の家に行くのイヤ?」と俺の顔を
見ながら言った・・・・下を向いた俺の顔を覗き込むようにして・・
それに、少し「ドキッ」っとしてか、俺は
「あ~えっと~、そういうわけじゃ~、でも、あの、その」
などと、うだつの上がらない返事ばかりしてしまった
女性の家に行きたい気持ちもまったくないわ・け・で・は・な・い
でも、もう家に帰りたい気持ちもあるのは本当だ・・・
だから迷ってすぐには言葉が出なかった、けどそんな俺を
気にしてか女性が言うんだ・・・
「いきなり家は怖いよね、・・・私のこと・・・あまり知らないし」
そう言って女性はバス停のベンチにこしかけ「ほら、ここに座って」と
自分の座った隣のベンチに手をポンポンとやりながら俺にそう言った
俺の頭の中は、家に帰るのか女性の家に行くのかで頭がこんがら
がっていたので、とりあえず女性の隣のベンチに座ることに
したが、さすがに真隣は緊張するので、一個半開けて座った
でも、そうするとケツの真ん中に丁度、ベンチの区切り部分?のような
でっぱりみたいな箇所が尻に突き刺さり、なかなか話に集中できるか
不安であった・・・そんなこんなで、ベンチに俺が座ると
「まず最初は、自己紹介をしよう~」そう言って、なんだか
すこし、明るくなった感じで、「さ~、いってみよ~!」的な
雰囲気でしゃべりだした・・・「私の~名前は~~~~~~(ドコドコドコドコ)」
そう女性が言うと、そいえば名前を聞いてなかったわ、と今更だが感じる
・・・・のだったが・・・・・・・・・・
「名前は・・・・・言えない・・・・」「えっ!?」いきなりである、この人
なに考えてんだ、もしかしてふざけているのか、と思えたが
なんか少し笑えた、だって、よくいる最初に場を和ませるために、一発
ジョーク的なものをはさむ、そんな感じに聞こえたからだ
「エヘヘヘ・・・なんかごめんね、いきなりで、
名前言えないって、より一層不安にさせちゃうね・・・本当にゴメンナサイね
・・でもこれだけは言えない、まぁ、とりあえず適当に・・サイトウ・・
とでもよんで」・・・「は!?」それを聞くやいなや俺は愕然とするしか
なかった、だってジョーク的なものだと思ったし、最初はちょっとふざけて
相手の警戒心をとくみたいなもんなのかと思ったら、本当に名前言えないのかよ
でも正直ヤバいヤツと言うより、”不思議な人”というのが第一印象ではあった
「じゃあ次は~~~年齢かな、私の年齢は~~~(ドコドコドコドコ)
・・・・言えない・・・・」、「はぁ?」ますます意味がわからないのである
もはや不思議な人と言うより、本当にただのヤバい人なのかも、だが
全く予想出来なかった答えじゃない、だって名前の時もそうだったし
けど、やっぱり思うのは、なんなんだこの人・・・・
「イヤ~、ねぇ・・え~と・・年齢は・・・ただ単純に恥ずかしくて言えないだけ
だって若いわけじゃないし・・・ゴメン」”本当になんなんだこの人”
と思いながらも、自分の顔は少し笑っていた・・・たしかに口を開けば
次から次へと、わけのわからないことばかりだ、でもやっぱり
そんなところに魅力を感じてしまうのも事実だった
ここまで、まだ、俺のことをなぜストーカーしてたのか、なぜ俺を
家に誘ったのかもまだわからない、でも少なくとも、この人が
悪い人だとか、俺をおとしいれるような人(新種の美人局とか)では
ないんだなとそう感じさせた・・・・・・・
そして、俺が少し笑ったのをみてか
「まぁ~、一言だけいうのなら・・・君よりは年上とだけ・・」と恥ずかし
そうに・・・サイトウさんは・・そう言ったんだ・・・
でも、さすが無神経で童貞のクソバカ野郎、サイトウさんが恥ずかしそうに
そう言った後に、思わず「ですよね・・・」と軽くツッコんでしまった
女性に対し年齢の話をする時は細心の注意を払はなければならないというのに
・・・これだから童貞は・・・そしてその言葉を聞いてか、サイトウさんは
よりいっそう顔を赤くし恥ずかしそうにしていた、でも俺はすかさず
自分の言った失言に「あっ・・・すいません、けして悪く言ったわけじゃ・・・」
と軽く頭を下げ謝った「イヤ~いいの、いいの、普通だったら、名前も年齢も
言えない、私のほうが謝るべきだし」すると少し焦った感じで頭を高速でペコペコ
しながらサイトウさんも謝り始め、二人して赤べこのように、首を動かすのであった
・・・・それから、二人で赤べこのまねごとをしていると・・・
サイトウさんの方からまたしゃべり始めたのだ
「じゃ~次は君の番、名前と年齢を教えてよ」
少し変わってはいるが、それなりに打ち解けてきた、だから、サイトウさんが
そう聞いてきた時、俺はすんなりと答えたのだ
ようやく言葉のキャッチボールが出来ている気がする・・・
「あ~、え~っと、自分の名前は・・・」と
俺が名前を言おうとした瞬間、サイトウさんの口が開いた
「君の名前は嶋田 洋介、年齢は22歳、身長170cm、○○大学の4年生で
(シマダ ヨウスケ)
卒業も、もう決まってる、けど内定どころか、就職活動すらしていない、
数カ月後の自分がどうなっているかも想像がつかない絶望的な状況」
まってましたとばかりに早口でそう言った、一方俺の頭のなかは、ポップコーンの
ようにはじけ「あっ、え~、どういうこ・・・・と?」ともはや
ポップコーンを入れていたフライパンごとぶっ飛ぶ勢いだった
俺はただアタフタするしかなかった、それでもサイトウさんの開いた口は塞がらず
続くのだ・・・「それと趣味はゲームでしょ、妄想が人一倍激しかったりするし
それによくメモをとるよね、まだ他にも知ってるけど、次は悩んでることでも
言おうか、洋介の悩みは、大学の1年生の時に、誰かに身長を聞かれ、170cmと
答えるんだけど「お前、身長もってるだろ、ダッセー、正直に167、8って言えよ」
と言われ、正直に自分の身長を言っているのにも関わらず、身長をもっている
変なヤツと思われ、それ以降、自分の身長が170cmジャストなことと
大学の4年間で1cmも身長が伸びなかったことも関係して、それなりに身長の
ことで悩んでいたり、あとは~~」・・・・・
「もういい、もういい、そこでストップ」俺が止めないと無限にしゃべりそう
だったので止めに入った、というかなんで俺しか知らないようなことまで
知ってるんだ、もはや、ストーカーの域を超えているような・・・・
でも、さりげなく”洋介”って、下の名前で言われたのが、なんかうれしい
ような、恥ずかしいような、母以外に言われたのがいつぶりなのだろうか
と頭の中を巡り巡ってニヤニヤしていたが、しかし、やっぱり
ストーカーの域を超えた、あの発言に「なんで知ってるんだ?」「母に賄賂でも渡して
教えてもらったのか」「もしかして母とねた?」「・・・・・」 など、もはや
自分の考えうる情報源をたどってみたが、答えなど見つかりはしないのである
これが”真のストーカー”と言うものなのか・・・ストーカーって怖いな、本当に
怖いな、うん、怖いな、怖い怖い・・・ただサイトウさんが次に言った言葉で
そんな、感情は全部なくなった・・・・・
サイトウさんは真面目な顔で俺に話し始めた「でもね知ってるよ、洋介の優しい所、
いざとなったら真面目に取り組む所、少し逃げ癖はあるけど、大事な時にはけして
逃げない所、頼りない部分もあるけど、洋介なりに頑張ろうとする所、他にも
いっぱい、いーーぱっい知ってるよ、洋介のこと」・・・・・・・
「・・・・・・・・・」
うれしかった、うれしかったんだ、本当に・・・大人になってから
こんなに褒められたことなかったから、ただただうれしかったんだ・・・
うれしかった本当にそう思えた・・・でも違うんだ、全てが違う・・・
全てが・・違った・・・だって優しい所なんて俺にはないし、あったとしても
それは、世間一般でいう常識の範囲の優しさであって、特別俺が優しいという
わけじゃない、いざとなったら真面目に取り組む所・・これも間違いだ
本当に真面目に取り組んでいたら、就活をして今頃は内定をもらっている
しかし、現実は内定どころか、就職活動すらしていないありさまだ、
逃げ癖はあるが、大事な時は逃げない・・イヤ、逃げてる、バカみたいな
理由をつけて、大事な就職から逃げた、あげくには現実から目をそらし
非現実に逃げようとしている、実際に今この状況こそが、その証拠だ、
最後のなんて、なんだ、こんなの彼女の妄想でしかないだろ・・・・
・・・・・・・・・・・・・
ストーカーはストーカーでしかなかったんだ、自分しか知らないようなことを
知っていて、少しは怖いと思ったが、それは結局外側だけだ、そう嶋田 洋介
という外側、外ずらだけを知って、内側、内面と言った所は、しらなかった、
イヤ、すべて間違っていたんだ、だからさっきまで思っていた
怖いという感情は不思議と薄れていった、だってさっきまでは
自分しか知らないようなことも、知っていたから怖いと少し思ったけど
知っていたのは、外側のことだけで、”本当の自分”のことは知っては
いなかった、ただのストーカーだったということだ、でも
うれしかったのは本当だ、ウソでも間違っていたとしても
誰かに褒めてもらえるのはうれしい、だから、ただただ
「ありがとう」とそうサイトウさんに返したんだ・・・
でも、そう言った時のサイトウさんの顔はなぜか少し
悲しそうな顔だった、どうしてだろうとは思たっが
この時はあまり気にはとめなかった、ただこの後
発した言葉でサイトウさんの顔に笑顔が戻るのだ・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
「もう、そろそろ、家に行きましょうか」そう言った
・・・・・・・・・・・・・・
・・・俺がそう言ったんだ、サイトウさんに向けて・・
・・・・・・・・・・・・・・




