二人を結ぶ呪い8
驚いて辺りを見ると、たくさんの人たちが私の姿を一目見ようと待ちに待っていたかのように、目を輝かせて見上げていた。
最後にお披露目がある、と聞いていたことを思い出した私は、すぐに大勢の中から両親の姿を探した。
でも、あまりの人数に、両親の姿を探し当てる事は出来なかった。
きっとどこかで見てくれている。
そう思った私は、胸を張って集まってくれた人たちに笑顔を向けた。
――後日、両親から手紙が届いた。
堂々と胸を張っていた姿が誇らしい、と、両親は私の成長を何度も喜び、励ましの言葉を綴ってくれていた。
会えない日々の中、両親が見守ってくれているのを強く感じた。
…………
……
大魔法使いになっても、元々極小魔力からの覚醒や飛び級をたたき出したりして有名だった私は、その後も学園生活が大きく変わることはなかった。
でも、ディオンは違った。
大魔法使いという事が学園中に知れ渡ってしまったせいで、ディオンは更に女生徒に囲まれるようになった。
そんな様子に、私は酷く嫉妬したのは言うまでもない。
ラブを失った悲しみを時折思い出しながらも、慌ただしく過ぎていく日々。
音楽会や魔法会、そして――進級試験。
ローレンはついに卒業が決まり、多くの女子たちが涙を流していた。
そしてメイは無事に進級し、アランと私は飛び級。来年は、ついにメイと同じBクラスになる!
そして今日は、私の――18歳の誕生日だ。
みんなに誕生日を祝ってもらい、たくさんのプレゼントを抱えて部屋に戻ると、低い声が響いた。
「相変わらず凄い荷物だな」
出窓には、長い足を組んで座るディオンの姿があった。
ディオンは、窓から差し込む夕日に照らされ、全身がオレンジ色に染まっている。
なんともデジャヴな光景だ。
「ディオン。どうしたの?」
でも前と違うのは、そんな姿を見た瞬間、嬉しさで胸が躍り出し、小さな期待が浮かんでしまったことだろう。
なぜなら、ディオンは毎年、私の誕生日を祝ってくれるからだ。
でも、勝手に期待するのも図々しいのでは、と少し戸惑いながら何気なく机の上に荷物を置いた。
すると、さっと私の手を掴んだ。
その瞬間、ドキッとして月明かりに染まるディオンに顔を向ける。
「時間がねぇから行くぞ」
「え?」
と言った直後、ディオンは瞬間移動を使った。
強い風を感じ、思わず長い髪を耳にかけて周りを見回す。
そこには夕焼けが照らす美しい花畑が広がっていた。
12月のはずなのに、気温はちょうど良く、チョウまでも飛んでいる。
そんな景色を目に焼き付けるように見惚れていると、足元にふわっとした柔らかな何かが触れる感覚が走り、視線を落とした。
すると――
「がう」




