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カナメ -君はどう考える?-  作者: 旭月
第三章 任せた先にあるもの
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評価するということ

 2030年3月。


 株式会社カナメでは、年に一度の人事評価が始まろうとしていた。


 前年4月に導入された評価制度は、まもなく運用開始から一年を迎える。


 それぞれの社員が、この一年で何を担当し、どのような成果を残したのか。


 そして、これから何を任せられるのか。


 その確認を行う時期だった。


     *


「……これ、思ったより大変やな」


 西田は、画面に並んだ評価資料を眺めながらつぶやいた。


 開発部の社員ごとに、担当した案件や成果が整理されている。


 新しい機能の開発。


 既存システムの保守。


 不具合の修正。


 技術レビュー。


 若手の育成。


 開発環境の改善。


 仕事の種類はさまざまだった。


 どれも会社にとって必要な仕事だが、同じ物差しで比べることは難しい。


 西田は、高瀬とのオンライン会議でそのことを話した。


「……これ、数字だけでは決められへんな」


 高瀬がうなずいた。


「そうですね。役割によって、成果の現れ方も違いますから」


「せやろ。新しい機能作った人は、わかりやすいんやけどな」


「はい」


「保守とかレビューとか、普段の仕事を支えとる人は、どう評価したらええんやろな」


 高瀬は、少し考えた。


「まずは、その方に期待していた役割を整理するのがよいと思います」


「期待していた役割?」


「はい。新しい機能を作ることを期待していた方と、既存システムを安定して運用することを期待していた方では、評価すべき成果も異なりますので」


「なるほどな」


「全員に同じ仕事を任せているわけではありませんから」


 西田は、少し笑った。


「……まあ、そらそうやな」


 高瀬も笑った。


「それに、数字だけでは見えない貢献もあります」


「せやな」


「例えば、ほかの社員が仕事を進めやすくなるように支援したことも、成果として整理できると思います」


 西田はうなずいた。


「ほな、そういうところも拾っていかなあかんな」


「そうですね」


     *


 西田は、開発部の資料を見直した。


 井上。


 既存システムの保守・運用を中心に担当している。


 大きな機能追加を何件も実施したわけではない。


 しかし、日々の問い合わせや不具合対応を積み重ね、安定した運用を支えていた。


 岩田。


 技術レビューと若手の育成に関わっている。


 自分で実装する仕事だけでなく、ほかの社員が作ったものを確認し、品質を保つ役割も担っていた。


 尾崎。


 部署をまたぐ調整や、関係者への確認を進めている。


 誰かが困る前に必要な情報を整理し、ほかの社員が判断しやすい状態を作っていた。


 西田は、少し考えた。


「……何も起きへんかったんは、何もしてへんからちゃうからな」


 保守が安定している。


 レビューで問題が見つかる。


 関係者への確認が済んでいる。


 それらは、問題が表面化する前に誰かが仕事をしているからこそ実現している。


 西田は、それぞれの成果を具体的な事例として整理し始めた。


 単に「頑張っていた」と書くだけでは足りない。


 何を担当したのか。


 どんな問題を解決したのか。


 その結果、周囲の仕事がどう変わったのか。


 そうした事実を、評価資料に残していった。


     *


 一方、業務部でも評価の準備が進んでいた。


 高瀬は、三宅の仕事を振り返っていた。


 契約管理。


 請求処理。


 採用手続き。


 社内の問い合わせ対応。


 そして、組織が大きくなる中で増えてきた業務の整理。


 三宅は、目立つ仕事ばかりを担当しているわけではなかった。


 しかし、会社の日常を支える仕事を、着実に進めていた。


「……これも、ちゃんと成果ですね」


 高瀬は、資料に記録した。


 契約や請求が予定どおりに処理されていること。


 新しい社員を迎えるための準備が整っていること。


 社員からの問い合わせに、必要な回答が届いていること。


 何も問題が起きなかったという結果の裏側には、日々の仕事があった。


 高瀬は、三宅との評価面談で確認したいことを整理した。


     *


 3月の中旬。


 西田は、上田との年次評価面談を行っていた。


「ほな、この一年を振り返ってみようか」


「はい。よろしくお願いします」


 上田は、少し緊張した様子だった。


 自分が担当した開発業務について、一つずつ説明していく。


 実装した機能。


 修正した不具合。


 レビューで指摘されたこと。


 そして、中野への業務説明。


 西田は、話を聞きながら資料を確認していた。


「上田君、この一年でだいぶ変わったな」


「そうですか?」


「うん。去年は自分の仕事を覚えることで精いっぱいやったやろ」


「そうですね」


「でも、今年は中野君に教える側になった」


「はい。ただ、僕もまだ教えてもらうことが多いですし……」


 上田は、少し考えた。


「そんな大したことはできてへんと思います」


 西田は、少し笑った。


「……ほんまにそう思う?」


「え?」


「中野君が入ってきた頃、どうやった?」


「最初は、開発環境の準備から一緒にやっていました」


「せやな」


「今は、ある程度一人で進められるようになっています」


「それ、誰が教えたん?」


 上田は、少し考えた。


「……僕も、教えましたけど」


「せやろ?」


 西田は、資料を指した。


「上田君が教えたことで、中野君が一人で進められる仕事も増えたやろ?」


「……まあ、そうですね」


「それ、ちゃんと成果やで」


 上田は、少し驚いた。


「そうなんですか?」


「そらそうや。自分で仕事できるようになるんも大事やけど、ほかの人が仕事できるようにするんも大事やからな」


「なるほど……」


「それに、手順書も見直してくれたやろ?」


「はい。自分が困ったところを中心に修正しました」


「それも、次に入ってくる人のためになる」


 上田は、少し考えた。


 自分では、特別なことをしたつもりはなかった。


 中野が困っていたから教えた。


 手順書がわかりにくかったから直した。


 ただ、それだけだった。


 しかし、西田は、それを成果として評価していた。


「……ありがとうございます」


 西田はうなずいた。


「ただ、来年はもう一段上を目指してほしいと思っとる」


「はい」


「今までは、わからんことがあったら相談して進めることが多かったやろ?」


「そうですね」


「これからは、自分で判断できる範囲を少しずつ広げてほしい」


「なるほど」


「もちろん、全部一人で決めろって話ちゃうで」


「はい」


「自分なりに考えて、判断の理由を説明できるようになってほしいんよ」


 上田は、少し考えてからうなずいた。


「……わかりました。やってみます」


 西田は、少し笑った。


「期待しとるで」


     *


 数日後。


 今度は、岡元との評価面談だった。


「岡元さん、この一年で一番印象に残っとる仕事って何ですか?」


 西田が尋ねた。


 岡元は、少し考えた。


「やっぱり、画面改善案件ですね」


「そうやろな」


「自分から改善案を提案して、それが正式な開発案件になったので」


「うん」


「80万円で受注できたと聞いたときは、うれしかったです」


 西田はうなずいた。


「そうやな。あれはええ提案やったと思うで」


「ありがとうございます」


「ただ、80万円で受注できたから評価する、いう話ではないねん」


 岡元は、少し首をかしげた。


「そうなんですか?」


「もちろん、売上につながったんは大きいで」


「はい」


「でも、岡元さんがやった仕事は、それだけちゃうやろ?」


 西田は、資料を開いた。


 顧客の業務を理解するための確認。


 現行画面の問題点の整理。


 改善案の作成。


 試作画面による効果測定。


 そして、ほかの開発部メンバーと協力して進めた実装。


「こういう仕事を、ちゃんと積み重ねてくれたことを評価したいんよ」


 岡元は、少し考えた。


「……ありがとうございます」


「ただ、一つ改善してほしいところもある」


「はい」


「利用者向けの説明資料、ちょっと後手に回ったやろ?」


「……そうですね」


 岡元は、少し苦笑した。


「画面の実装を優先していて、資料の準備が遅れてしまいました」


「まあ、気持ちはわかるで」


「はい」


「でも、実際に使う人にとっては、画面ができただけでは困ることもあるからな」


「そうですね」


 岡元はうなずいた。


「次は、使い始めるところまで最初から計画に入れます」


「ええと思うで」


 西田は、少し笑った。


「岡元さんの強みは、使う人のことを考えられるところやからな」


「ありがとうございます」


「そこを、もっと伸ばしてほしい」


 岡元は、少しうれしそうに笑った。


「はい。頑張ります」


     *


 評価面談を終えた西田は、資料を見直していた。


 上田には、後輩を育てる力が育ち始めている。


 岡元には、利用者の立場から改善を考える強みがある。


 井上は、安定した運用を支えている。


 岩田は、技術的な品質と若手の成長を支えている。


 尾崎は、部署をまたぐ仕事を進めやすくしている。


 それぞれ、得意なことが違う。


 しかし、その違いがあるからこそ、開発部は仕事を進められている。


 西田は、少し笑った。


「……なるほどな」


 評価資料に、最後の確認事項を追記した。


 そして、金目へ共有する準備を始めた。


     *


 3月の下旬。


 株式会社カナメの本町事業所では、年俸改定に向けた会議が開かれていた。


 会議室に集まったのは、金目、西田、高瀬、三宅の四人。


 テーブルには、各部署から提出された評価資料が並んでいる。


 高瀬が、最初に口を開いた。


「では、来年度の年俸改定について確認していきましょう」


「お願いします」


 金目は、資料を開いた。


 そこには、社員それぞれの評価結果と、来年度に期待する役割が整理されていた。


 新しい機能を開発した社員。


 既存システムの安定運用を支えた社員。


 後輩を育てた社員。


 部署をまたぐ仕事を整理した社員。


 それぞれが、この一年で積み重ねてきた仕事だった。


「……みんな、よう頑張ってくれとるな」


 金目が言うと、西田がうなずいた。


「せやな。開発部も、今年はいろいろあったからな」


「できれば、ちゃんと報いたいんやけどなあ」


 高瀬が、別の資料を開いた。


「そこについてですが、今回の年俸改定に使える原資を試算しています」


 画面には、来年度の人件費見込みが表示された。


 既存社員の年俸。


 採用予定者の人件費。


 社会保険料などの会社負担。


 そして、事業を継続するために必要な資金。


「来年度も採用を予定していますので、固定費はさらに増加します」


「そうですね」


「現時点では、全員の希望どおりに年俸を改定することは難しいと考えています」


 金目は、少し考えた。


「……せやな」


 頭ではわかっている。


 会社の利益には限りがある。


 人件費を増やせば、その分だけ毎月必要な売上も増える。


 しかし、目の前には、社員たちが積み重ねてきた成果がある。


「……難しいなあ」


 金目は、思わずつぶやいた。


     *


 西田が、開発部の評価資料を開いた。


「まず、上田君なんやけどな」


「はい」


「今年は中野君の育成にも関わってくれたし、手順書の改善も進めてくれた」


「そうですね」


「技術的にはまだ教えることもあるけど、任せられる仕事は確実に増えとる」


 金目はうなずいた。


「それは、評価したいですね」


「せやろ?」


「来年度は、もうちょっと判断を任せてもええんちゃうかな」


「俺もそう思っとる」


 西田は、次の資料を開いた。


「岡元さんも、ええ仕事してくれたで」


「画面改善の件ですね」


「そう。80万円で受注できたんも大きいけど、それだけちゃう」


 西田は、顧客の業務理解から改善提案、実装までの経緯を説明した。


 金目は、少し笑った。


「……あの提案、ほんまによかったな」


「せやな。ただ、利用者向けの準備は少し遅れとったから、そこは次の課題やね」


「なるほど」


 さらに、井上や岩田の仕事についても確認した。


 安定した保守・運用。


 技術レビュー。


 若手への支援。


 大きな売上として表れない仕事も多い。


 三宅が口を開いた。


「尾崎さんの件も、少し共有してよろしいですか?」


「お願いします」


「先月、部署をまたぐ申請の整理をお願いしたんですが、関係者への確認から担当の切り分けまで、非常に助かりました」


 高瀬もうなずいた。


「業務部としても、判断に必要な情報が整理されていたので、対応しやすかったですね」


 金目は、資料を確認した。


「……なるほど。そういうこともしてくれとったんですね」


「はい」


 金目は、少し考えた。


 自分が直接見ていないところでも、社員たちは仕事をしている。


 そして、その仕事を支えている人がいる。


「……こういうの、ちゃんと拾わなあかんな」


 西田がうなずいた。


「せやな」


     *


 金目は、評価資料を一度閉じた。


「……なあ、西田さん」


「ん?」


「俺、昔から部下に言うとったことがあるねん」


「何や?」


「君らは、俺に武器をくれって」


 西田が、少し首をかしげた。


「……武器?」


「そう。自分がやった仕事とか、誰かの役に立ったこととか。そういうのを、なるべく持ってきてほしいねん」


 金目は、資料を指した。


「ほんで、それを研ぐんが俺らの仕事や」


 高瀬が尋ねた。


「評価の根拠を、説明できる形にするということですね」


「せやねん」


 金目はうなずいた。


「本人が気づいてへん成果もあるやろ? それを拾って、何がよかったんか、会社にどんな価値があったんか、ちゃんと伝えられるようにするんよ」


 西田が、少し考えた。


「なるほどな」


「例えば、上田君が中野君を育ててくれたことも、ちゃんと成果やろ?」


「せやな」


「でも、本人は大したことしてへんと思っとるかもしれへん」


「実際、そう言うとったわ」


「ほらな」


 金目は、少し笑った。


「そういうのを、俺らが見つけて、ちゃんと評価できる形にするんよ」


 高瀬がうなずいた。


「本人の自己申告だけでなく、周囲の事実も確認する必要がありますね」


「せやねん」


 金目は続けた。


「それに、俺は全員が何でもできる必要はないと思っとる」


「というと?」


「何か一つでも、これは誰にも負けへんってもんがあればええねん」


 西田が笑った。


「……尖った人間が好きなんやな」


「せやで」


 金目も笑った。


「切れる刀もあれば、頑丈な盾もあるやろ。みんな同じ武器持っとってもしゃあない」


「……なかなか物騒な会社やな」


「例え話や(笑)」


 三宅も、少し笑った。


 金目は、もう一度資料を開いた。


「ほんで、その武器を組み合わせて、ちゃんと仕事する」


「うん」


「ええ仕事して、利益を出す。それが原資になるんよ」


 西田が尋ねた。


「ほな、その武器で誰と戦うんや?」


 金目は、少し笑った。


「市場とお客さんや」


「……お客さんとも戦うんか?」


「いや、喧嘩するわけちゃうで(笑)」


 金目は続けた。


「お客さんに価値を認めてもらって、ちゃんと対価をいただく。そこで利益を出して、みんなに還元するんよ」


 高瀬がうなずいた。


「利益を生み出すことと、その配分を決めること。どちらも経営の責任ですね」


「せやな」


 金目は、少し考えた。


「せやから、なるべくええ武器を持ってきてほしいねん」


 そして、西田と高瀬を見た。


「それを研いで、切れ味よくするんが俺らの仕事やろ?」


 西田が、少し笑った。


「……ほな、俺もちゃんと研がなあかんな」


「頼むで。開発部のことは、西田さんの方がよう見とるんやから」


 高瀬もうなずいた。


「業務部についても、しっかり確認していきます」


「お願いします」


     *


 会議は、年俸改定の具体的な検討へ戻った。


 金目は、社員ごとの来年度の役割を確認していた。


 過去の成果。


 現在の能力。


 任せられる仕事。


 そして、今後の期待。


 それらを整理していく。


「先月も相談した賞与の件、今日は時期も含めて考えたいねん」


 金目が言うと、高瀬は手元の資料を確認した。


「年俸で期待する役割と、実際の成果への還元を分ける、というお話ですね」


「そう。今の年俸を削って賞与に回すんは違うと思うねん」


「現行の報酬水準を維持したうえで、追加の還元ができるか。そのための原資が必要になりますね」


 西田も、資料を見た。


「売上だけに偏らん評価の方も、まだ考えなあかんな」


「うん。保守やレビュー、育成も含めて、続けられる形にしたい」


 高瀬がうなずいた。


「職種ごとの基準と、会社の業績に応じた原資。その両方を整理する必要がありますね」


「お願いします」


 金目は、少し考えた。


「ただ、今年はまだ導入せんとこう」


「承知しました」


「社員に還元したいからいうて、続けられへん制度作ったら意味ないしな」


 高瀬がうなずいた。


「では、引き続き制度設計と原資の試算を進めます」


「お願いします」


 西田が笑った。


「……しかし、また仕事増やしとるな」


「……ほんまやな」


 金目も笑った。


     *


 3月の終わり。


 年次評価面談と、来年度の年俸改定案の整理が終わった。


 金目は、評価資料をもう一度眺めていた。


 上田の育成。


 岡元の改善提案。


 井上の保守・運用。


 岩田のレビュー。


 尾崎の業務支援。


 三宅の組織運営。


 松井の顧客対応。


 それぞれ、違う強みを持っている。


 もちろん、全員が完璧なわけではない。


 得意なこともあれば、苦手なこともある。


 しかし、それでいいのだと思った。


 全員が同じように優秀である必要はない。


 それぞれの強みを組み合わせれば、一人ではできなかった仕事ができるようになる。


 金目は、少し考えた。


「……期待するって、責任もあるんやな」


 誰に、何を任せるのか。


 どんな成果を期待するのか。


 その成果を、どう評価するのか。


 そして、その期待に見合う報酬を支払える会社を、どう作っていくのか。


 答えは、簡単ではなかった。


 それでも、考え続けることが経営者の仕事なのだろう。


 金目は、翌月の組織計画を開いた。


 4月には、小川悠斗が入社する。


 また、新しい強みが加わることになる。


 金目は、少し笑った。


「……さて、次はどんな武器を持ってきてくれるんやろな」


 株式会社カナメの春が、もうすぐそこまで来ていた。

お読みいただきありがとうございます。旭月です。


今回は、年に一度の人事評価のお話でした。


人を評価するというのは、なかなか難しいものです。


新しい機能を作った人。


売上につながる提案をした人。


日々の保守やレビューを通じて、問題が起きないように支えた人。


そして、後輩を育てたり、周囲の仕事を進めやすくしたりした人。


それぞれの成果を、同じ物差しで測ることは簡単ではありません。


さて、今回の金目は、少し物騒な例え話をしていました。


「君らは、俺に武器をくれ」


実はこれ、筆者が普段マネジメントをする際、メンバーによく伝えている言葉だったりします。


自分が成し遂げたこと、工夫したこと、誰かの役に立ったこと。


そうした成果を、できるだけ教えてほしい。


そして、それを評価の根拠として磨き上げ、より大きな価値として伝えるのが、マネージャーの仕事だと考えています。


本人にとっては当たり前の仕事でも、周囲から見れば大きな貢献になっていることがあります。


逆に、成果をうまく説明できないからといって、評価されないのも違うと思うのです。


だからこそ、メンバーにはできるだけよい武器を持ってきてもらい、マネージャーはその切れ味を磨く。


少々物騒ですが、そんな考え方でマネジメントをしています(笑)。


そして、もう一つ。


「給与は期待値、賞与は結果」


こちらも、筆者が大切にしている考え方です。


給与は、今その人に何を任せられるのか、どのような役割や責任を期待しているのかを表すもの。


一方、賞与は、実際にどのような成果を残したのか、その結果に対して報いるもの。


もちろん、現実の報酬制度は、これほど単純に割り切れるものではありません。


それでも、期待と結果を分けて考えることには意味があると思っています。


物語のカナメでは、現在は年俸制で賞与がありません。


金目たちは、この考え方をどう制度として実現するのか、検討を始めたところです。


さて、次回はいよいよ4月。


かつて一度は採用を見送られた小川悠斗が、いよいよカナメに入社します。


引き続き、お付き合いいただければ幸いです。

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