番外編・カナメの仲間たち
お読みいただきありがとうございます。旭月です。
今回は少し趣向を変えて、株式会社カナメの社員たちをご紹介します。
法人化当初の社内名簿には、代表取締役の金目と、経理・総務を担う三宅の2人が並んでいました。西田は当初、業務委託として協力し、2027年1月に取締役として加わりました。
それが今では、社員番号も12番まで増えています。
……正直なところ、筆者も時々、設定資料を見返しています(笑)。
読者の皆さまの中にも、「この人、誰だったかな?」と思われる方がいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、2029年9月末時点の社員たちを、社員番号順に振り返ってみましょう。
新しくできた開発部・業務部の所属や、それぞれの役割もあわせて整理しています。
なお、業務委託として関わり始めた時期と、正式な入社順は異なります。
それでは、どうぞ。
## 01 金目修平
**役職:代表取締役/全社統括**
効率化を追いかけていたら、いつの間にか会社の社長になっていた人。
株式会社カナメを立ち上げた、本作の主人公です。
もともとは会社員として働きながら、業務の効率化を目的に個人事業を始めました。
本人としては、ただ仕事を楽に、効率よく進めたかっただけ。
それが少しずつ仕事になり、仲間が増え、気づけば会社を経営する立場になっていました。
技術的なことも、経営のことも、まだまだ勉強中。
何でも自分で抱え込もうとするわけではありませんが、これまでの習慣で、つい自分で判断しようとすることもあります。
そんなとき、周囲の仲間に指摘されれば、素直に考え直す。
完璧な経営者ではありません。
ただ、自分一人でできないことを、仲間と一緒に実現していこうとしています。
最近では開発部と業務部にそれぞれマネージャーを置き、日常的な判断を任せるようになりました。
その分、会社全体の方針を考える仕事が増えています。
……どうやら、社長の仕事は簡単には減らないようです。
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## 02 三宅彩
**所属:業務部**
**担当:会社運営・管理業務**
カナメの事務と組織づくりを支える、頼れる存在。
契約、請求、採用、社内管理など、会社の運営に関わる仕事を取りまとめてきました。
金目が新しいことを始めようとすると、その実務を整理し、必要な準備を進めていく。
そんな役回りが多い人物です。
最近では、給与テーブルや人事評価制度の整備、開発部・業務部の組織化にも関わっています。
2029年9月には、業務部マネージャーとして高瀬が入社しました。
高瀬は、三宅が積み上げてきた仕組みを尊重しながら、部門全体の判断を引き受けています。
三宅は引き続き、日常的な実務を取りまとめる立場です。
これまで一人で抱えていた確認や判断を、相談できる相手が増えたことで、少しずつ仕事の進め方も変わり始めています。
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## 03 西田浩司
**所属:開発部**
**役職:取締役/開発部マネージャー**
金目に遠慮なく意見できる、開発部のまとめ役。
金目と長く仕事をしてきた、技術面の中心人物です。
2029年7月に開発部が発足し、マネージャーを務めることになりました。
開発計画、技術的な判断、品質管理、保守・運用などを取りまとめています。
金目とは、必要なことを率直に言い合える関係です。
開発の優先順位を金目が決めようとした際には、開発部に任せるよう指摘したこともありました。
もちろん、対立しているわけではありません。
長年の信頼関係があるからこそ、遠慮なく話せるのでしょう。
また、若手の育成にも関わっています。
金目が全社の経営に集中できるよう、開発部を支える存在です。
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## 04 上田拓海
**所属:開発部**
**担当:開発/新卒一期生**
初めての後輩を迎え、教わる側から教える側へ変わり始めた若手。
2028年4月に入社した、カナメ初の新卒社員です。
本町事業所の開設と同じ日に入社しました。
当初は仕事の進め方もわからず、西田たちに教わることばかりでした。
しかし、少しずつ経験を積み、一人で進められる仕事も増えてきました。
2029年4月には、新卒二期生の中野が入社。
上田は初めて後輩を持つことになります。
教える立場になってみると、自分では当たり前になっていたことを、うまく説明できない。
そんな経験もしました。
中野と一緒に開発環境の手順書を改善する姿は、上田自身の成長を感じさせる場面だったと思います。
まだまだ教わることも多い2年目ですが、昨年の春とは少し違う上田がいます。
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## 05 田村洋介
**所属:開発部**
**担当:案件管理・顧客調整**
金目の元職場の先輩で、案件を前へ進める調整役。
開発の仕事は、プログラムを書くだけでは終わりません。
顧客の要望を確認し、必要な作業を整理し、関係者と調整する。
田村は、そうした仕事を得意としています。
2029年7月の組織整備でも、顧客との調整や案件進行を中心に担当することになりました。
採用選考にも参加しており、小川悠斗が短期間で再応募してきた際には、ほかの面接官たちとともに驚かされていました。
経験を生かしながら、会社の仕事を着実に前へ進める人物です。
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## 06 尾崎達也
**所属:開発部**
**担当:業務支援**
一つの仕事にとらわれず、必要なところを支えるオールラウンダー。
会社が小さいうちは、一人が複数の仕事を担当することも珍しくありません。
尾崎は、そうした環境の中で、必要な仕事を柔軟に支えてきました。
特定の技術領域だけでなく、会社の仕事全体を見ながら動けることが強みです。
2029年4月に始まった人事評価制度では、こうした業務支援の仕事も適切に評価できるよう、項目が整理されました。
専門性の高い技術者だけで、会社が成り立つわけではありません。
さまざまな仕事を支える人がいるからこそ、開発に集中できる人もいます。
尾崎は、そんなカナメの日常を支える一人です。
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## 07 岩田健太
**所属:開発部**
**担当:開発・技術レビュー**
高い技術力を持ちながら、周囲の成長も支える技術者。
落ち着いた姿勢で仕事に取り組み、若手のコードレビューにも関わっています。
中野が初めて開発課題に取り組んだ際には、なぜその実装方法を選んだのかを問いかけていました。
答えをそのまま教えるのではなく、本人に考えさせる。
そんな指導が印象的な人物です。
また、岡元が画面改善案を作成した際には、既存システムの権限制御について指摘しました。
使いやすい画面を作ることも大切ですが、既存の設計や安全性を無視するわけにはいきません。
岡元の専門性を尊重しながら、技術的な制約を伝える。
そうした協力関係が、新しい改善案につながりました。
技術力だけでなく、周囲と協力できることも岩田の強みです。
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## 08 井上修一
**所属:開発部**
**担当:保守・運用**
新しいものを作るだけでなく、動いているものを守る技術者。
2029年1月に入社した中途採用社員です。
主にシステムの保守・運用を担当しています。
井上は、稼働中のシステムを安定して使い続けられるよう、日々の運用を支えています。
開発部が正式に発足したことで、保守・運用も部門の業務として整理されています。
会社が扱う案件が増えていく中で、安定した運用を支える役割は、ますます重要になっていくでしょう。
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## 09 藤井直人
**所属:開発部**
**担当:開発環境・技術基盤**
開発者たちが仕事を進めやすい環境を整える、縁の下の力持ち。
2029年3月に入社した技術者です。
開発環境の改善など、技術基盤に関わる仕事を進めています。
開発者が日々使う環境は、仕事の効率や品質に影響します。
環境構築に時間がかかる。
同じ作業を何度も繰り返す。
人によって手順が違う。
そうした問題を少しずつ減らしていくことも、重要な改善です。
藤井は、開発者たちが仕事を進めやすい環境を整える役割を担っています。
目立つ新機能だけでなく、開発を支える仕組みにも力を入れられるようになったことは、カナメにとって一つの変化でした。
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## 10 中野航平
**所属:開発部**
**担当:開発/新卒二期生**
新しい視点から、先輩たちも見落としていたことに気づく新人。
2029年4月に入社した、新卒二期生です。
3年制の専門学校を卒業して、カナメへやってきました。
採用面接では、自分で制作したプログラムについて説明しました。
完成度はまだ十分ではありませんでしたが、問題に気づき、作り直し、改善しようとする姿勢が評価されました。
入社後は、上田が日常的な相談役となり、岩田が技術的なレビューを担当しています。
開発環境の手順書に不足している説明を見つけ、上田と一緒に改善しました。
さらに、岡元が作成した画面案について、編集できない理由が利用者に伝わるのかという疑問も出しています。
まだ経験は浅いものの、新しい視点から気づいたことを伝えられる人物です。
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## 11 岡元遥
**所属:開発部**
**担当:フロントエンド開発・画面設計**
使う人の視点から、システムの価値を考える技術者。
2029年8月に入社した、30歳の技術者です。
受託開発会社で、画面設計やフロントエンド開発を経験してきました。
カナメでは、それまで手薄だった画面・操作設計の専門性を担っています。
入社後、既存システムを確認した岡元は、画面遷移の多さや繰り返し入力に着目しました。
しかし、すぐに使いにくいと決めつけることはしませんでした。
まずは、実際の利用者がどのように操作しているのかを確認します。
その結果をもとに改善案を作成しましたが、最初は既存の権限制御を見落としてしまいました。
岩田の指摘を受け、上田や中野の意見も取り入れながら、画面案を見直しています。
新しい専門性を持ち込みながらも、周囲の知識を尊重して仕事を進める人物です。
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## 12 高瀬欣也
**所属:業務部**
**役職:業務部マネージャー**
経験を押しつけず、必要な判断を引き受ける管理部門の専門家。
2029年9月に入社した、45歳の社員です。
これまで複数の企業で、人事、総務、労務、採用など、管理部門の仕事を経験してきました。
採用面接では、金目から「細かいところまで口を出してきたらどうするか」と尋ねられました。
高瀬は、必要であれば控えてもらうようお願いすると回答。
管理職として仕事を任される以上、自分の判断にも責任を持つべきだという考え方を示しました。
入社後は、三宅が築いてきた業務の仕組みを確認し、承認基準を整理。
少額の経費精算や定型的な契約更新など、日常的な判断を業務部内で完結できるようにしました。
三宅が実務を取りまとめ、高瀬が部門全体の判断を引き受ける。
そんな新しい業務部の体制が、動き始めています。
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## 現在の株式会社カナメ
2029年9月末。
株式会社カナメでは、開発部と業務部の二部門体制が動いています。
### 開発部
**マネージャー:西田浩司(取締役兼任)**
所属するのは、西田、上田、田村、尾崎、岩田、井上、藤井、中野、岡元の9人。
設計、実装、テスト、保守・運用、インフラ、案件管理、顧客調整などを担当しています。
開発計画や技術的な判断については、西田を中心に進める体制です。
### 業務部
**マネージャー:高瀬欣也**
所属するのは、高瀬と三宅の2人。
経理、総務、労務、採用、契約、請求入金管理など、会社を運営するための仕事を担当しています。
日常的な実務は三宅が取りまとめ、高瀬が部門全体の管理と判断を担当しています。
### 経営
**代表取締役:金目修平**
金目は全社の経営方針、重要な投資、人材配置、事業の方向性などを判断します。
日常的な判断は各部のマネージャーへ任せ、会社全体の運営に責任を持つ立場です。
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## 特別枠 小川悠斗
**区分:内定者**
**入社予定:2030年4月**
最後に、まだ社員ではありませんが、一人だけ紹介しておきましょう。
小川悠斗。
2029年3月、カナメのインターンに参加した学生です。
技術力は高く評価されたものの、仕事として判断を終える力に課題があり、採用を見送られました。
しかし、小川はその翌日から行動を始めます。
専門学校の先生が受託した町工場の工程管理システム開発に参加し、実際の仕事で判断する経験を積みました。
そして6月。
なんと、カナメへ再応募してきたのです。
一次の集団面接では、面接官たちが笑って迎える一方、ほかの応募者たちは完全に置いてけぼり。
本人は、至って真面目でした。
二次面接では金目と一対一で向き合い、改善した成果を説明。
無事に内定を獲得しました。
正式入社は、翌年の春を予定しています。
まだ社員番号はありません。
今回は番外編にお付き合いいただき、ありがとうございました。
こうして改めて振り返ってみると、カナメには本当にさまざまな人が集まっていますね。
技術に強い人もいれば、調整が得意な人もいる。
新しい仕組みを作る人もいれば、今ある仕組みを支える人もいる。
それぞれに得意なことがあり、苦手なこともある。
誰か一人が何でもできるわけではありません。
それでも、違う強みを持った人たちが協力することで、会社としてできることは増えていきます。
そして、金目も少しずつ、自分で仕事を進める立場から、仲間に任せる立場へと変わり始めました。
これからカナメがどんな会社になっていくのか、筆者自身も楽しみにしています。
さて、これでひとまず人物整理も完了です。
しばらくは、この名鑑を頼りに安心して物語を進められそうですね。
……たぶん(笑)。
次回からは、再び本編へ戻ります。
引き続き、お付き合いいただければ幸いです。




