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カナメ -君はどう考える?-  作者: 旭月
第五章 守りたいもの
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118/173

つないだ一日

 2034年7月20日、木曜日。


 午後八時半。


 大阪・本町。


 株式会社カナメの会議室には、まだ明かりがついていた。


 金目は、一人で資金繰り表を見ていた。


 午後五時から行われた全社員向けの状況報告。


 そこで金目は、七月二十五日の給与支払いについて、まだ保証できないと伝えた。


 銀行から三百万円の融資承認を得たこと。


 翌日には実行される予定であること。


 そして、それでも八百万円が不足する見込みであること。


 確認できた事実は、すべて伝えた。


 しかし、社員たちが本当に求めていた答えは、まだ示せなかった。


     *


 金目は、資料を切り替えた。


 八月以降の入金予定。


 契約済みの案件。


 検収を控えている仕事。


 そして、審査が続いている金融機関からの融資。


 主要取引先の法的整理が判明した六月上旬と比べれば、会社の将来を判断する材料は増えていた。


 もちろん、すべてが予定どおり進むとは限らない。


 それでも、事業を続けるための道筋は、少しずつ見えてきている。


 金目は、確定している入金だけを前提にした試算を開いた。


 次に、検収予定が実現した場合。


 最後に、融資が追加で実行された場合。


 どの条件でも、余裕があるとは言えなかった。


 しかし、今すぐ事業を諦めなければならない数字でもなかった。


     *


 金目は、七月二十五日の欄へ目を戻した。


 不足見込み、八百万円。


 この金額が埋まらなければ、明日以降の仕事がどれだけ増えても、給与を予定どおり支払えない。


 金目は、しばらく考えた。


 そして、予定表を確認した。


 高瀬は、まだ業務部で作業を続けているようだった。


 金目は、メッセージを送った。


『高瀬さん、少しだけお時間いただけますか。二人で確認したいことがあります』


 ほどなく返信が届いた。


『承知しました。伺います』


     *


 数分後。


 高瀬が会議室へ入ってきた。


「……お疲れさまです」


「お疲れさまです。遅い時間にすみません」


「いえ。どうされましたか?」


 金目は、会議室の扉が閉まったことを確認した。


「……高瀬さん」


「はい」


「例のアレなんですけど」


 高瀬は、金目を見た。


「……はい」


「あれ、八百万円でもいけます?」


 高瀬は、一瞬、言葉を止めた。


「……八百万円、ですか」


「うん」


「当初のお話では、百万円か二百万円程度だったかと」


「せやな」


 金目は、資金繰り表を指した。


「思ったより残ってもうたな」


     *


「……金目さん」


 高瀬が、少し声を落とした。


「はい」


「本当に、ご自身の資金を?」


「うん。会社に貸すだけやで。返してもらうつもりやし」


「……返済できる保証はありませんよ」


「わかっとる」


 金目は、うなずいた。


「せやから、八月以降の数字も確認したんよ」


 高瀬は、資料へ目を落とした。


 確定している契約。


 今後の入金予定。


 そして、まだ審査中の融資。


 金目は、それらを分けて試算していた。


「……月曜日までに埋まらんかった分は、俺が貸します」


 高瀬は、少し考えた。


「……上限は、八百万円ということでしょうか」


「はい」


「それ以上の不足が生じた場合は?」


「そのときは、改めて判断します」


 金目は、少し間を置いた。


「今ここで、無制限に出すとは決められへんので」


     *


 高瀬は、もう一度資料を確認した。


「……金目さん。個人の生活資金についても、問題はないという理解でよろしいですか?」


「うん。そこは分けてあります」


「承知しました」


「会社に貸したあと、自分の生活が回らんようになったら本末転倒やろ」


 金目は、少し笑った。


「……それも、資金繰りやからな」


 高瀬も、わずかに表情を緩めた。


     *


「……では、確認させてください」


 高瀬が言った。


「はい」


「七月二十四日の時点で不足が残った場合、最大八百万円を会社へ貸し付ける」


「はい」


「ただし、会社としての資金調達は、引き続き進める」


「もちろんです」


「必要な資金がほかで確保できれば、貸付額は減らす。あるいは実行しない」


「それでお願いします」


 高瀬は、うなずいた。


「承知しました。明日中に準備を進めます」


     *


「……それと、高瀬さん」


「はい」


「振込限度額とか、給与振込の締切とか、その辺も確認しときたいんです」


「そうですね。八百万円となると、個人口座側の手続きも確認が必要です」


「せやな」


「会社側の受入手続きと、必要な承認についても整理します」


「お願いします」


「給与振込については、二十四日の資金確保でも間に合う方法を確認しています。明日、銀行側と最終確認します」


 金目は、うなずいた。


「そこは絶対に間違えられへんな」


「はい」


「お金があっても、振り込めへんかったら意味ないから」


     *


「……あと」


 金目が続けた。


「はい」


「この件は、まだ二人だけでお願いします」


「承知しました」


「必要な手続きでほかの人に確認せなあかんことがあれば、先に教えてください」


「はい。正式な承認や経理処理に必要な範囲は整理します」


「お願いします」


 金目は、少し笑った。


「できれば、例のアレは使わずに済ませたいんですけどね」


 高瀬も、わずかに笑った。


「……私も、そう思います」


     *


 午後九時。


 金目は、会社を出た。


 七月二十五日の給与支払いは、まだ保証できない。


 しかし、最後の不足額を埋めるための準備は始まった。


 金目は、社員たちに伝えた言葉を思い返した。


 ――七月二十四日には、必ず結果をご報告します。


 その約束は、変わらない。


 明日も、会社としての資金調達は続く。


 そして月曜日。


 必要なら、最後の選択肢を実行する。


 金目は、そう決めていた。


     *


 2034年7月21日、金曜日。


 午前九時半。


 業務部では、三宅彩が銀行の入出金明細を確認していた。


 七月十九日に承認された、三百万円の融資。


 その実行予定日が、今日だった。


 三宅は、明細を更新した。


 新しい入金が、一件表示された。


 金額、三百万円。


 振込元は、融資を承認した取引金融機関だった。


「……高瀬さん」


 三宅が声をかけた。


「はい」


「三百万円、入りました」


 高瀬は、三宅の画面を確認した。


 融資契約の内容と照合する。


 金額。


 実行日。


 そして、入金先。


 いずれも予定どおりだった。


「……ありがとうございます」


     *


 高瀬は、資金繰り表を開いた。


 七月十三日時点の不足見込み。


 千二百万円。


 十八日に回収した売掛金。


 百万円。


 そして、今日実行された融資。


 三百万円。


 残り、八百万円。


 数字を更新する。


 金融機関からの融資が一件、実際の資金になった。


 高瀬は、融資の返済予定も別の資料へ反映した。


 資金が増えたことと、返済義務が生じたこと。


 どちらも、会社の数字だった。


     *


「……金目さんに報告します」


 高瀬が言った。


「お願いします」


 三宅は、次の入金確認へ戻った。


 金目は、午前中に別の金融機関との面談を予定していた。


 高瀬は、短いメッセージを送った。


『本日、融資三百万円の着金を確認しました。七月二十五日までの不足見込みは八百万円です』


 しばらくして、返信が届いた。


『ありがとうございます。銀行さんにもお礼をお伝えください。引き続きお願いします』


     *


 午前十一時。


 金目は、金融機関の応接室にいた。


 目の前には、今後の事業計画と資金繰り表が置かれている。


「……新しい契約については、こちらの資料に反映しています」


 金目が説明した。


 担当者は、資料を確認した。


「ありがとうございます。今後の収益見通しについては、以前より具体的になっていますね」


「はい。ただし、まだ確定していない案件もあります」


「承知しています」


 担当者は、次の資料を開いた。


「融資については、引き続き審査を進めます」


「ありがとうございます」


「ただ、来週初めの実行は難しい見込みです」


 金目は、うなずいた。


「……承知しました」


     *


「……ちなみに」


 金目が尋ねた。


「はい」


「審査自体は、このまま継続していただけますか?」


「はい。追加で確認したい資料については、改めてご連絡します」


「ありがとうございます」


 金目は、頭を下げた。


 七月二十五日には間に合わない。


 しかし、その先の運転資金として、融資が必要になる可能性はある。


 金目は、審査の継続をお願いして金融機関をあとにした。


     *


 午後一時。


 高瀬は、銀行の担当者と給与振込の手続きを確認していた。


 給与データは、すでに作成されている。


 支給額の確認も進んでいる。


 問題は、二十四日に資金が揃った場合でも、二十五日に支払いを実行できるかどうかだった。


 高瀬は、事前に相談していた振込方法について、受付期限と必要な承認を改めて確認した。


 その方法なら、二十四日に必要資金を確保したあとでも、翌日の支払いに間に合わせられる。


 ただし、通常の給与一括振込とは異なる手順が必要だった。


 高瀬は、担当者から案内された条件を記録した。


 受付期限。


 承認手順。


 必要な口座残高。


 そして、振込結果の確認方法。


 金目へ伝えるための資料に、一つずつ整理していった。


     *


 午後二時。


 金目は、会社へ戻っていた。


「……高瀬さん、三百万円、ありがとうございました」


「いえ。無事に実行されてよかったです」


「ほんま、ありがたいですね」


 金目は、資金繰り表を確認した。


「……八百万円か」


「はい」


「ほかの入金予定は?」


「現在確認中のものはありますが、七月二十五日までに確定できるかは不透明です」


「……せやな」


     *


「……給与振込の方は?」


 金目が尋ねた。


「銀行側と確認できました」


「ほう」


「二十四日に必要な資金を確保できれば、事前に確認した方法で二十五日の支払いに間に合わせられます」


「……よかった」


 金目は、小さく息を吐いた。


「ただし、必要な手続きは本日中に準備しておきます」


「お願いします」


「会社側の借入手続きについても、必要な確認を進めています」


 金目は、うなずいた。


「……ほな、あとは月曜日の数字次第やな」


「はい」


     *


 午後三時。


 金目は、自分の取引銀行にも確認を取っていた。


 個人口座から、会社の口座へ八百万円を移す場合の手続き。


 振込限度額。


 高額送金に必要な本人確認。


 そして、実際に資金が反映されるまでの時間。


 銀行から案内された方法に従い、必要な事前手続きを進めた。


 送金先となる会社の口座情報も、改めて確認する。


 ただし、まだ振り込まない。


 月曜日までに会社として資金を確保できれば、この手続きは使わずに済む。


 金目は、確認結果を高瀬へ共有した。


『個人口座側の準備はできました。月曜日の最終判断まで、引き続きお願いします』


 高瀬から返信が届いた。


『承知しました。会社側の準備も進めています』


     *


 午後五時。


 業務部では、福原奈央が社員からの問い合わせを整理していた。


 七月二十日の報告以降、給与支払いについての質問が増えている。


 七月二十四日に、本当に結論が出るのか。


 もし給与が支払われなかった場合、どうなるのか。


 そして、八月以降の給与はどうなるのか。


 どれも、社員にとって切実な問題だった。


 福原は、確認できた内容だけを回答し、未確定のものは質問管理表に記録していた。


「……三宅さん」


「はい?」


「月曜日、どうなるんでしょうね」


 三宅彩は、手を止めた。


「……まだ、わからんな」


「……そうですよね」


「ただ、今日も三百万円入ったやろ」


「はい」


「社長も高瀬さんも、ずっと動いてはる」


 福原は、うなずいた。


「……そうですね」


 三宅は、少し考えた。


「せやから、私らもできることを進めよう」


「はい」


     *


 同じ頃。


 営業部では、大本恭平が翌週の顧客打ち合わせ資料を確認していた。


 新しく受注した要件整理案件。


 その先の開発工程について、顧客が判断できる材料を整理している。


 松井慎吾が、資料を確認した。


「……大本君、ここはもう少し整理した方がよさそうですね」


「どこですか?」


「次の工程へ進む場合の条件です」


「……なるほど」


 大本は、資料を見直した。


     *


「……松井さん」


 大本が言った。


「はい?」


「月曜日、どうなるんでしょうね」


 松井は、少し考えた。


「……会社は、通常どおり業務を続ける予定ですよ」


「……そうですよね」


「ただ、心配なのはわかります」


 大本は、うなずいた。


「せっかく次の仕事につながりそうなんですけどね」


「そうですね」


 松井は、資料を指した。


「だからこそ、今できる準備は進めましょう」


「……はい」


 大本は、もう一度資料を開いた。


 社長は、銀行を回っている。


 業務部は、資金繰りを確認している。


 自分には、自分の仕事がある。


 その仕事を次につなげることが、今の大本にできることだった。


     *


 開発部では、田村洋介が翌週の作業予定を確認していた。


 自分が参加している改修案件。


 開発一課の担当者の配置。


 そして、引き続き調整が必要な社員。


 七月二十五日の給与がどうなるかは、まだわからない。


 しかし、月曜日には顧客との打ち合わせがある。


 田村は、必要な資料を整理していた。


 一方、尾崎達也も開発二課の予定を確認していた。


 転職先企業からの正式な条件提示は、まだ届いていない。


 会社に残るか、別の道を選ぶか。


 その答えも、まだ出していなかった。


 それでも、課長としての仕事は続いている。


 尾崎は、担当者ごとの役割を見直した。


 誰かが休んでも、仕事が止まらないようにする。


 今の自分にできることを、進めておきたかった。


     *


 午後六時。


 金目は、自席で資金繰り表を確認していた。


 七月二十五日。


 不足見込み、八百万円。


 数字は、朝から変わっていない。


 金目は、別の資料を開いた。


 八月以降の入金予定。


 契約済みの案件。


 そして、金融機関との協議状況。


 会社を続けられる可能性は、以前より具体的になっている。


 ただし、今後の入金が予定どおり進む保証はない。


 金目は、資金調達の一覧を更新した。


 実行済み。


 審査中。


 追加資料待ち。


 実行時期未定。


 七月二十五日には間に合わなくても、八月以降の運転資金として必要になるものがある。


 金目は、まだ一つも打ち切らなかった。


     *


 高瀬から、短い報告が届いた。


『給与支払いに必要な事務準備は、確認した手順に沿って進めています。月曜日の最終判断に対応可能です』


 金目は、返信した。


『ありがとうございます。引き続きお願いします』


 そして、予定表を閉じた。


 月曜日までに会社として資金を確保できれば、個人の資金を使う必要はない。


 しかし、確保できなければ。


 そのときに何をするかは、もう決めていた。


     *


 2034年7月24日、月曜日。


 午前九時。


 株式会社カナメの業務部では、週末を挟んだ入出金の最終確認が始まっていた。


 高瀬は、三宅と銀行口座の残高を照合した。


 金曜日以降の入金。


 週明けの支払予定。


 そして、明日の給与支払い。


「……三宅さん、こちらの入金は?」


「予定どおりです」


「ありがとうございます」


「ただ、追加で確認していた入金については、まだ着金していません」


 高瀬は、うなずいた。


     *


「……金融機関の方は?」


 三宅が尋ねた。


「現在審査中のものについては、明日までの実行は難しい状況です」


「……そうですか」


 三宅は、資料へ目を戻した。


 高瀬は、最終的な資金繰りを更新した。


 七月二十五日までの不足額。


 八百万円。


 金曜日から、数字は変わらなかった。


 三宅は、しばらく画面を見ていた。


「……結局、八百万円残りましたね」


「はい」


 高瀬は、うなずいた。


「金目さんに報告します」


     *


 午前九時半。


 金目が業務部へやってきた。


「……高瀬さん、今日の数字、出ました?」


「はい。こちらです」


 高瀬は、資金繰り表を共有した。


「七月二十五日までの不足額は、八百万円です」


 金目は、画面を見た。


「……金曜日から変わらんかったな」


「はい」


「ほかの資金調達については?」


「引き続き進めていますが、明日までの実行は難しい状況です」


 金目は、うなずいた。


「……八月以降の見通しも、もう一回確認させてください」


     *


 高瀬は、別の資料を開いた。


 既存契約に基づく入金予定。


 検収を控えた案件。


 そして、金融機関との協議状況。


 確定しているものと、条件付きのものを分けて表示している。


「……現在の契約に基づく入金予定は、以前より具体的になっています」


 高瀬が説明した。


「はい」


「ただし、すべて予定どおり入金される保証はありません」


「……せやな」


「また、今後の支払いを含めると、会社の資金繰りに十分な余裕があるとは言えません」


 金目は、うなずいた。


「そこは理解しています」


     *


「……ほな、高瀬さん」


 金目が言った。


「はい」


「ちょっと、二人で確認しましょうか」


 高瀬は、金目を見た。


 そして、小さくうなずいた。


「……承知しました」


 二人は、会議室へ移動した。


 扉が閉まった。


     *


「……高瀬さん」


「はい」


「例のアレ、お願いします」


 高瀬は、すぐにうなずいた。


「……八百万円ですね」


「うん」


「金曜日に確認した手続きで進められます」


「ありがとうございます」


 金目は、資料を見直した。


「ほかの方法も最後まで確認してもらったけど、間に合わんかったな」


「……そうですね」


「でも、銀行さんから三百万円借りられたんは大きかった」


「はい」


「せやから、最後に残った八百万円だけ、俺が貸します」


     *


「……金目さん」


 高瀬が言った。


「はい」


「もう一度、確認させてください」


「もちろんです」


「会社からの返済を前提とした貸付です。ただし、返済できない可能性もあります」


「わかっとります」


「個人資金を使うことについても、問題はありませんか?」


「うん。そこは確認済みや」


 金目は、少し笑った。


「……金曜日から、ずっと同じ数字見とったからな」


 高瀬も、わずかに笑った。


     *


「……では、進めます」


 高瀬が言った。


「お願いします」


「三宅さんにも、経理処理と入金確認をお願いする必要があります」


「もちろんです」


「必要な承認と貸付条件の記録も、準備した手順で確認します」


「はい」


 金目は、うなずいた。


「……ほな、間に合わせましょうか」


 高瀬は、資料を閉じた。


「承知しました」


 午前九時四十五分。


 金目は、会社への八百万円の貸付を実行することにした。


 それは、木曜日の夜から準備していた選択肢だった。


 そして、その決断をまだ知らない三宅が、業務部で二人の戻りを待っていた。

お読みいただきありがとうございます。旭月です。


今回は、七月二十五日の給与支払いに向けた、最後の準備をお届けしました。


金融機関からの三百万円の融資が実行され、資金不足は八百万円まで縮小しました。


しかし、残された時間はわずかです。


金目は、社員への説明を終えた夜、高瀬にだけ一つの相談を持ちかけました。


以前から確認していた「例のアレ」。


二人の間では、それだけで話が通じます。


もちろん、簡単に選べる方法ではありません。


金目は今後の入金予定や返済可能性を確認し、リスクを理解したうえで準備を進めました。


そして七月二十四日。


最後まで残った不足額に対して、一つの決断を下しました。


その判断が、会社にどのような変化をもたらすのか。


次回もお付き合いいただければ幸いです。

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