表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/29

歌をつなぐ

 イルカたちは、空をすべるように女の子にちかづきます。

 そして、そのうちの一頭のイルカが、女の子のひたいにこつりと口のさきをあてました。

 

 そうやってイルカは女の子をかんげいします。


 もなとかんたは、さいしょはイルカたちのその大きさにおどろいていました。 

 しかし、すぐにイルカたちになれたようすをみせました。

 

 もなはさっそく、ちかくにいたイルカのせなかにのってそのせびれをくちばしでつっついています。


「イルカさんたちが、わたしをよんだの?」

「そうだよ。君たちが歩きだすためさ」


 かしこいイルカたちは、女の子のといかけにそうこたえました。


「夢はいつだってやさしいものだけれども」

「君たちは、いちどじぶんたちがいるべきおうちにもどらなければならない」

「いつまでも、まいごのままではいてはいけないよ」


 白いイルカたちは、歌をつないでいくように女の子にかたりかけます。


 女の子は、ちらりとかたにのっているかんたをみました。 

 かんたは、おちついたようすで、足で頭をかりかりとかいたり、羽を広げたりしていました。


 女の子が自分をみていることに気がつくと、ぴっ、と少しだけとさかを立てます。


「じゃあ、イルカさんたち、わたしが目をさます方法をおしえて」

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ