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おっさんが異世界でチートする話だったのに  作者: 陰キャきっず
新世界1 ポケプロクンパワット
47/122

その17(完)

「うぉぉぉぉ―――ッ!」


 加速していく《エターナル》。

そういえば武器はないのだろか。


 無かった。


 どうやら肉弾戦で戦うしかないようだ。


「ブーストナックォ!」


『ぐはぁぁぁぁぁーーー!』


 とりあえずパンチをかまし、先制攻撃を決める。

相当なダメージが入ったはずだ。


 土煙を上げ、倒れながら転がっていく敵機。


「つぅ……!」


「佐井ちゃん!?」


 膝の上に座っている佐井ちゃんが

苦しそうにしている。


 どうやらこの機体を動かすのに

相当な負荷が体にかかっているらしい。


「くっ、さっさと終わらせないと!」


 しかし、武器が無い以上、大きな決定打は出せない。


『なめんなぁぁぁーーー!!!失敗作ごときがぁぁぁ!!!』


「なっ!?」


 土煙が晴れ、すぐに相手が迫ってくる。

サイコパワーの影響か機体には赤いオーラのようなものが見える。


 相手も渾身のパンチを繰り出してくる。


 とっさに俺は両手でガードする。


「ぐぅ!」


「きゃぁ!」


 しかし、かなりの衝撃だったようで

結構吹き飛ばされてしまう。


「なんて力だ……!」


「あいつのサイコパワーが上がってる……」


《完全超能力者》は伊達ではないということか。


『死ねよやぁ!』


「なっ……!」


 一瞬で肉迫してくるびっちゃん。

サイコパワーはスピードまで強化するというのか……!。


 追撃のパンチがコックピットに迫る。


 やばい―――。


 しかし、その攻撃は

謎バリアによって防がれた。


「くぅ―――おぉぉぉぉーーー!」


 どうやら佐井ちゃんが作り出しているらしい。

苦渋の表情を浮かべながらもなんとか耐えしのいでくれている。


『ハハハ!!!お金だけ残してとっとと逝っちまいな!』


 パンチをマシンガンのように絶え間なく繰り出してくる。


 このままではまずい。

何か手は無いのか―――。


 そんな時だった。


『おっさん!聞こえますか!』


 突然スピーカーから聞きなれた声が流れてくる。


「ショーくん!?」


『思い出してください!《エターナル》は……おっさんの力はそんなもんじゃない!』


「えっ……」


 ショーくんは何を言っているのだろうか。

だが、何故か脳裏には知らないはずの光景が浮かんでくる。


 俺の本当の力……。


 その時、俺の中で何かが弾ける音が聞こえた。


「やっとわかった……この力の使い方!」


 俺はサイコパワーを《エターナル》を通して増大させていく。


 そしてそれを右手に集め光の剣を作り出した。


 その光の剣を振るって相手の右腕を切り落とす。


『な、なんだその力は!』


「でやぁぁぁぁぁーーー!!!」


『ぐぉぉぉぉぉーーー!!!』


 さらに追撃の一振りで左腕を切断する。


「そうです……その機体は決して一人で動かすものじゃない」


「やっちまえおっさん!」


「おっさん頑張ってください!」


「ふん……早く帰ってこい」


「ワーワー」


「絆の力……何人もの人の思いが集まって初めて本当の力を発揮できるんです」


 聞こえる―――。

安全なところから今も俺たちを応援してくれているナロナロズのみんなの声が。


『ただの人間風情がぁぁぁぁ―――!!!』


 満身創痍になってなお、まだ攻撃をやめないびっちゃん。


「おっさん……終わらせてあげて」


 同じ出自の彼女には思うところがあるのだろう。

どこか悲しそうな顔で佐井ちゃんはそう言ってくる。


「うん……行くよ」


『私はぁぁぁ―――!!!』


 全身に赤いオーラを纏って突撃してくる。


「ハイパ―――」


 俺たちの思いを光の剣に集め続ける。

やがてその大きさは《エターナル》をはるかに超えて雲を突き抜ける。


「サイコソォォォォーーードッ!!!」


『うぎゃあああああああ!!!』


「がぁぁぁぁーーー!!!世界征服が……《完全超能力者》が……!!!」


「消えろぉぉぉぉぉ!!!」


 振り下ろされた光の剣が

機体ごと彼らを飲み込んでいく。


『……幸せになりたかっ―――』


 やがてすべてを塵と変え

球場には静寂が戻っていく。


「終わったね……」


「うん……」


「帰ろうか……」


「そうだね……」


 こうして、俺たちの青春を駆け抜けた

長い戦いの日々が本当に幕をおろしたのだった。


 これからもみんなの人生は続いていく。

出会いもするし別れもするだろう。


 しかし、きっとこの一年間の輝かしい日々を

忘れることはない。


 ありがとうナロナロズ。そしてさようならナロナロズ。


 






お わ り











 ~あるばむ~



 ぼっちゃんはあれからお金をもとに

株を始めて大儲けしたようだ。


 今では会社を立ち上げて

ぐんぐん業績を伸ばしているらしい。


『俺が人に使われるわけねぇだろ?いつも俺は見降ろす側さ』


 なんてことを言ってるんだ。

でも、一番それが彼らしい。





 ぼっくんは恋人と幸せに暮らしてるらしい。

世間の目は今だ冷たいが、そこに愛があればなんとかなるでしょ(適当)。





 

 暮人くんはなんと野球部に入ったようだ。

今更入部するとか空気を読めないというか、図太い性格は変わらなかった。


 それでも結構いいところまで大会では行けたそうだ。


 イケメン野郎と女をかけて切磋琢磨しているらしい。

頑張れ捻くれ太郎。





 四天王ズはナロナロズを引き継いでくれた。

今では新メンバーを伴って大会常連チームとして

連戦連勝中のようだ。


 だからあと一人はどこにいるんだって聞いて……。






 ショーくんはあれから別れも言わずに去っていった。


 彼には色々と世話になったので恩返しをしたがったのだが今ではそれも叶わない。


 《エターナル》といい彼は何者だったんだろうか。


 でもまたきっとどこかで会える。何故かそう感じていたのだった。






 あれから佐井ちゃんが卒業した後、俺たちは一緒に住み始めた。


 俺もニートをやめ、地獄のような就職活動を得て

仕事を始めた。


 つらいことも多いが、支えてくれる人がいる。


「ねえおっさん?」


「なに?」


「いいかげん名前で呼んでよ」


「えっ……恥ずかしいよ」


「呼んでよ~」


 彼女はかなり甘えん坊のようで

まだまだ子供だった。


 やれやれ、しょうがないな。


「きつか」


「何?おっさん」


「好きだよ」


 こうして、俺は新たな人生を始めるのであった。







 完。





 一体私は何を書いているんでしょうか?

次回新章です。

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