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おっさんが異世界でチートする話だったのに  作者: 陰キャきっず
新世界1 ポケプロクンパワット
46/122

その16

 球場に戻ると、そこでは

人間VS巨大ロボットの戦闘が繰り広げられていた。


「ちっ、もしもの時のために持ってきた銃火器が役に立つなんてな」


 ぼっちゃんはどこに隠し持っていたのか

拳銃を手に応戦している。


「ハハハ!そんなおもちゃで何ができるというのかね?」


「おもちゃに酔ってんのはテメェのほうだろうが!」


 しかし、驚異的なまでの防御力を誇る

ナローボットには拳銃の弾丸は弾かれていく。


『イィィィィヤッフゥゥゥ!』


「ぐわぁぁぁぁぁーーー!!!」


 圧倒的な質量を誇るパンチが

球場の地面を貫く。


 すんでのところで回避するぼっちゃんだったが、

衝撃によって俺たちの方へ吹き飛ばされてきた。


「ぼっちゃん!大丈夫!?」


 俺と佐井ちゃんはボロボロになった

ぼっちゃんへと駆け寄り体を支える。


「ああ、なんとかな……」


「何か策はないの?」


「……無理だ。現状、あれに敵う兵器はない」


「そんな……!」


 まさに万策尽きたと言ったところか。


「くそ!せっかく優勝できたって言うのに……!」


 悔しさから拳で地面を叩かずにいられなかった。


「……?おっさんなんか落ちたぞ」


「えっ……」


 どうやら反動でポケットから何かがこぼれ落ちたようだ。


「これ、ショーくんからもらった……」


「何?ショーから?」


「うん、お守りらしいよ。使いどころがどうとか言ってたけど……」


 俺たちはショーくんからもらったリモコンのようなものを見つめる。


「あの現実的なショーがなんの意味もなしにこんなものを渡すとは思えねぇ……」


 確かにそうだ。

これに何か秘策があるのだろうか。


「おいィ?ぼっちゃんもう終わりか……?」


 なおも俺たちをロックオンし続けるナローボット。

弄ぶようにゆっくりと俺たちの方へと迫ってくる。


「考えてる暇はねぇ!このボタンを押すぞ!」


「ちょっ!まっ……!」


 早まったぼっちゃんがリモコンのボタンを押す。


 何も起きなかった。

その後もカチカチと何回も押してみるが結果は変わらなかった。


「早かったな……俺の死も」


「だね……」


 俺たちは大いにがっかりした。


「貸して」


「え、はい」


 とち狂ってしまったのか、ただのリモコンのボタンを押したがる佐井ちゃん。


 ぷちぷちするやつ好きなのかな?。


「なんか光ったよ」


 なんと、彼女がボタンを押すと

リモコンに何かマークのようなものが浮かび上がる。


「なに!」


「マ?マジ卍?」


 俺たちでは反応しなかったリモコンは

彼女なら反応した……?。


 どういうことなのだろうか。


 すると、リモコンから立体映像のようなものが浮かび上がる。


「MKTーNB-01……《エターナル》?」


 映しだされたのはあのナローボットのような

巨大ロボットだった。


「まさか……これナローボットだぞ」


 知識のあるぼっちゃんが驚愕している。


「ホントなの?」


「ああ、どうやらこれは転送装置のようだな。そうか……ショーの奴もしかして……」


「つまり、戦えるということだよね?」


 佐井ちゃんはその機体を見つめながらつぶやく。


「……ああ。だが、これもどうやらサイコパワーを必要とする機体のようだ。だから……」


「ううん。ごめんぼっちゃん。おっさん。私……行くよ」


 ぼっちゃんは何かに気づいているのか言いよどむ。

けれど佐井ちゃんの意思はもう決まっているようだ。


 俺は彼女の手をそっと両手で包み込む。


「君だけを危険に合わせるわけにはいかない。俺も行く」


「おっさん……うん!」


 佐井ちゃんはリモコンを操作して

転送準備を進めていく。


 《転送を開始します。本当によろしいですか?》


 これで《はい》を押せば転送されてくるはずだ。


「どんな可能性があるかわかんねぇぞ。それでもいいのか?」


 念を押すようにぼっちゃんが最後の注意勧告をしてくる。


 俺と佐井ちゃんは互いに目を合わせ

静かにうなずき合う。


「そうか……地球の未来、頼んだぜお前ら!」


「応ッ!」


「応ッ!」


 俺たちは二人で《はい》のボタンを押す。


 目の前にバチバチと稲妻が走り出す。


『……ッ!?なんなのこのプレッシャーは!』


「びっちゃんどうした?」


『あいつら……何かやばい!』


 何か勘のようなものが働いたのか

俺たちがしていることに気付いたようだ。


 急激にスピードを上げてくる。


 間に合えぇぇぇぇ―――ッ!。


 その時だった。


  《転送が完了しました》


 敵がパンチを繰り出そうとしたその時、

真っ白な機体が姿を現した。


 その機体は繰り出されるパンチを謎のバリアではじき返したのだ。


『な、なんだとぉぉぉ―――!?』


「ば、バカな!」


 吹き飛ばされていく敵ナローボット。


「これが……《エターナル》?」


 現れたその機体に俺たちは圧巻する。


 言いようのないプレッシャーのような

重圧を感じた。


 《エターナル》は俺たちを招き入れるように

手を伸ばしてくる。


「行こう」


「うん」


 そこから俺たちは胴体にあるコックピットに入り込む。


「操縦は俺に任せて。佐井ちゃんはサイコパワーの調整を頼む」


「任せて……!」


「無茶だけはしないでよ」


 俺は膝の上に佐井ちゃんを乗せ、

操縦桿を握る。


 動かし方は、なんとなくわかった。


 まるで、どこかで覚えていたような、そんな懐かしささえ感じる。


「よし、おっさん《エターナル》出るぞ!」


 スラスターを全開にして

俺たちは最後の戦いへと挑むのであった。

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