表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おっさんが異世界でチートする話だったのに  作者: 陰キャきっず
真説 第二章 トゥルームーン ハーベストストーリーズ
25/122

その3

「……こんにちわ」


「こんにちわ。ようこそチッカークの村へ」


 俺はとある確信をもってこの村へやってきた。


「……今日はいい天気ですね」


「そうですね。でも、こうも雨が少ないと作物が育たなくて困ります」


 ああ、思い出してきた。

あの頃も全く同じやり取りをしていたんだっけか。


 俺は目を閉じて、はるか昔の思い出に浸る。


 しかし、それさえもすべて幻だったのだ。


「……」


「?どうされました、旅のお方」


 いきなり俺が無言になり、怪しむ青年。

そして、俺は静かに目を開く。


「思えばヒントはあったんだ」


「えっ?」


 いきなりの言葉に戸惑いを見せる青年だったが、

俺はそれを意に介さず話を続ける。


「あれは何回目だったか……一回目だったかもしれない」


 そうだ……。


「あんたは言ってたよな?この世界の住人が知らないはずの単語をよ」


「!!!」


 ここにきて驚愕の表情を見せる青年。


「スローロリスなんてこの世界にはいなかったし、

 ブラック企業やニートなんて単語も存在しない」


「にもかかわらずあんたはその言葉を理解していた」


「でもそれはおかしい!なぜなら!」


「その言葉があったのは俺の前世だからな!」


 思いの丈をぶつけ続ける。


 そうだ。思えばあの時から疑いを持つべきだった。


「そしていつもお前は世界にとって重要な場面に現れていた」


「多分それがこの世界の結末を分かつ分岐点だったんだろうよ」


「……」


 黙って俺の推理を聞きづける青年。


「それに最後、とても重要なことだ」


「あんたはかつてこの村に住人は、いるけどいない、なんて曖昧な表現をしたな?」


 いつかの日常。


 こいつは何でもないかのように話したのを

かすかに覚えている。


「あの時は空気に流されてスルーしたが、常識的に考えてそんなのはおかしい」


「あんたがあんなことを言ったは、言葉通り

 村人を自由に増やしたり減らしたりできるから、そうだろ」


「そして恐らく、びっちゃんも作られた存在だ」


「なあ……ぼっちゃん……いや……神様よ」


 これが、俺のたどり着いた《真実》だった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ