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おっさんが異世界でチートする話だったのに  作者: 陰キャきっず
異聞・終章 アーミーズ コア ラスト転生者
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その3(終)

「あれがミカータの《赤い鬼神》か!」


 いつの間にか敵に認知されてたようだ。早い、早いよ。


「あれが敵のエース!ちぃ!」


 出撃して数分、すぐに敵のエースとの戦闘が始まった。


 激しい戦いが繰り広げられる。


 しかし、機体の性能差からか徐々に劣勢に追い込まれていく。


「ふん。良い反応だ!だが機体が追いついていまい!」


「うわああぁぁぁ!」


「勝ったぞ!」


 やられる―――ッ!?。


 もう駄目だと死を覚悟した時だった。


「ショー!」


 基地で待っているはずの女の子が

改修中の《ムソー》でやってきた。


「!!あいつ!なにして!?」


「ショー!下がって!」


「くっ、突っ込んでくるのか!」


 今にもやられそうな俺の機体の前に

女の子の機体がかばうように突っ込んできた。


 そして振り下ろされた敵の剣は

彼女の乗る《ムソー》を無慈悲に両断する。


「あ、ああ……」


「ショー……す……」


 無残にも爆発四散していく彼女を俺は

見ていることしか出来なかった。


「うわあああああ!」


「ふん。所詮は雑兵よ」


「貴様あああああ!よくもあいつをぉぉぉぉ!!」


 彼女を殺された怒りによって俺の

 謎パワーが敵を上回った。


「な、なんだこの気迫は!」


「しねえええええ!」


 一瞬の隙をついた一撃は

奴のコックピットを捉えた。


「うわあああああ!!ふっ、老兵が逝くには遅すぎたな……」


「さようなら、おっさん……」


 なんか最後につぶやきながら敵も爆発四散する。


「はあはあ……やったのか」


「ショー!無事か!」


「おやっさん!」


 ギリギリの戦闘を終えた俺は基地に帰ってきた。


「ひでえな。もう《ムソー》は動かねえな」


「じゃあ新型に乗り換えか」


 予想できた展開であった。


「そうじゃ。これが初のミカータ産のNB、《エターナル》じゃ!」


 《エターナル》。

未知の可能性を秘めた機体だ。


「これであいつの仇をとる!」


「憎しみに捕らわれるでない!ショー!」


「おやっさん!わかったぜ!」


 俺がおやっさんの教えを心に刻み

さっそく《エターナル》に乗り込もうとした時だった。


「まさかぼっくんがやられるとはな……」


「!!??なんだあの巨大なNBは!」


 地鳴りと共に現れたNBは一般的なNBの三倍ほど大きかった。


「これで転生者はワシとお前の二人だけだ……」


「まさかお前も転生者か!」


 なんと、俺以外にも転生者が存在していた。

俺は転移だったような気がするが

話を合わせてあげよう。


「そうだ、色々あったがこうして皇帝としてハーレムを築いてきた」


「いっぱいいた仲間も全員死んだ」


「最後にこの世界に生きた証を残させてくれ」


 言いたいことだけ言い切って

突撃してくるチッカーク皇帝。


「何を!自分語りをして!」


 急いで《エターナル》を発進させる。


 そして激しい猛攻が始まった。


「貴様に分かるか!体にガタが来た40代の体で転生した苦しみが!」


「くっ!なんて気迫だ!」


機体越しにとてつもないプレッシャーを感じる。


「年老いた体も!チートで補ってきたがそれも限界だ!」


「そんな年寄りの愚痴、一々聞いていられない!」


「黙れ小僧!」


 激しい攻防が繰り広げられる。

技量は互角といったところだが

機体の性能差が俺を劣勢に追い込んでいく。


「《エターナル》!今だけでいい!俺に奴を倒せるだけの力を!」


 もはや頼みの綱は謎パワーしかない。

俺はとにかく勢いに身を任せ

激しく祈った。


 そして、その祈りは届いた―――。









「なっ……」


「なんだ……暖かい」


 気が付けば機体の周囲には

青白い光が満ち溢れていた。


「あの光は……まさか」


 驚く。


『ショー……』


『ショーさん』


『ショー兄ちゃん!』


『ショーくん!』


「死んでいった仲間のみんな!」


 光の正体は今までの戦いで散っていった

仲間たちの魂だったのだ!!!。





『おっさん……』


「まさか、ぼっちゃんなのか……?」


『もういい年なんじゃないですか……おっさん?』


「ぼっちゃん……。こんなもの、まやかしに決まってる!」


 奴も同じような体験をしているのか、

戸惑う様子を見せるも、

すぐにそれを幻覚と切り捨てる皇帝。


「貴様!魂は嘘をつかない!なぜそれがわかってやれない!」


「!?」


「俺が……見せてやる。本当のチートをおおおおお!!!」


 俺は流れに身を任せる。


「な、にぃ!」


 驚愕の表情を浮かべる皇帝。


「これは……《エターナル》を通して亡霊の念が増大されていく!」


 そう。死んでいった仲間の魂の思いが

力となって放出される。 


「これが俺たちの……エターナルリライトぉぉぉぉ!!!」


「ぐわああああぁぁぁ!馬鹿な……」


 増幅されたエネルギーの波が奴の機体ごと

この世界を飲み込んでいくのであった―――。








 世界全体まで広がっていくエネルギー。


「世界が、沈んでいく……」


「そうさ。ここが俺たちの帰る場所」


 謎空間に俺と皇帝は浮かんでいた。

そう、この広い海のような場所は……。


「そうか、ここが……」


「エターナルの海……!」


 原始の世界。

生命が創造される前のまっさらな場所だった。


 この時なんやかんやあって

俺とチッカーク皇帝は分かり合うことができた。


「もう、帰ろう」


「ああ。そしてこれから始まるんだ」


 お互い目を合わせて、静かにこれから始まる

運命に思いをはせる。


「本当のおっさんスローライフチーレムファンタジークラス転移が」


 俺たち二人は白い光に吸い込まれ

意識を手放すのだった。












 そして、真実へと迫る

新たな旅が幕を開けるのであった―――。






真章へ……!

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