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おっさんが異世界でチートする話だったのに  作者: 陰キャきっず
第二章 チーレムファンタジー・ダンシング・オールナイツ
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その4(終)

「街にドラゴンが向かってきます!」


「やべーぞ!ドラゴンだ!」


「逃げろー」


 突然、街にドラゴンが現れた。

破壊の限りを尽くす怪物に、街はなすすべもなく壊されていく。


 とにかくやばい状況だった。


 そして今、冒険者ギルドにお偉いさんとかが一同に会するのであった。



「戦える冒険者を集めてください」


 この絶望的な状況を覆す方法には心当たりがある。

俺の頼みを聞いてくれたお偉いさんが、大勢の冒険者を引き連れてきた。


「ああ、全員集めたぞ」


 SSSランク冒険者をはじめ、そうそうたる面々がここに集まってくれた。


「俺にいい考えがあります」


 ギルド内がざわざわしだす。


「聞こう」


 神妙な顔で俺の答えを待つ一同。


「まず戦力を三つに分けます」


 俺はテーブルに街の地図を広げ、説明を始める。


「正面に立って足止めを行うA班、両翼から挟撃するB、C班に分かれます。

 そうすることによって、ただやみくもに戦うよりかは勝てそうな気がしませんか?」


 ドヤァ顔で俺は作戦を提案する。


「!!!???なるほどそうだな……?」


「こんな戦法聞いたこともない!」


 まさに奇想天外な作戦内容に驚く人々。


 勝てる、勝てるんだ―――。沈んだ空気が一変、一同の顔に光が差し込んだ。


「行きましょう!戦える者は俺についてきてください!」


 冒険者ギルドを飛び出し戦場へ向かう。


 言い出しっぺなので先陣を切る。

ドラゴンに突撃する俺の後ろからは大勢の冒険者が続く。


「おおおおお!!!」


 雄たけびをあげ、ドラゴンに攻撃を開始する俺たち。


 しかし、彼らの勢いも落ちていき次第に劣勢に追い込まれる。


「足を止めないで!とりあえず突っ込むのよ!」


 美少女が味方を鼓舞する。

しかし、圧倒的な力の前には、なすすべもなかった。


「うわああああ!!!」


 次々と吹き飛ばされていく冒険者たち。


「く、くそ!このままじゃ犠牲が増えてしまう!」

 

 このままでは―――。もはや、勝つ術が思いつかない俺は絶望していく。


 ここで終わってしまうのか……。


 しかし、その時だった。

ハッっと、何かに気付いた奴隷の一人が俺に一筋の希望を見出させた。


「ご主人様!もしかしてチートを使えばなんとかできるんじゃ!」


 ―――ッ!?。


「!!!???そうだ、どうして思いつかなかったんだ!」


 まさに、井の中の蛙大海を知らずといったところだった。

俺の狭い知識では辿りつけない、彼女だからこそ思い至った方法だった。


「いっけえええ!ハイパーチートマジック!」


「グワアアアア!!!!?」


 チートにより形成は逆転。

あっという間にドラゴンの勢いを消え失せていく。


 やがて、力尽きたのかピクリとも動かなくなる。


「やった!我らの勝利だ!」


おおお―――ッ!。勝利の雄たけびをあげる俺たち。


「英雄おっさんの誕生だ!」


「流石ですご主人様!」


「流石ですおっさん!」


 とりあえず大勢の人々が俺を褒めたたえる。


「やれやれ出来るだけ目立たないようにしてたのにな」


 心にもないことを呟きながら、なんか王様が話があるそうなので

王城へと向かう。


「国王がお待ちですどうぞこちらへ」


 お偉いさんに案内され玉座の間に腰を下ろす。


「よくやったおっさん!」


「人として、当たり前だと、思います」


 一国の王からの賛辞も謙虚に受け取る。

カンストしていく俺の評価。


命をかけて戦った甲斐があったというものだ。


「なんという人柄!」


「わたくしと結婚してください!」


「いやだ」


 これにて国を揺るがす大事件は幕を閉じたのであった―――。

新章へ……!!

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