表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/15

アナタのこと。+

──共有ラウンジに着いたあと。

ジャネットがじっとリクを見ていた。


リクは片足に重心をかけ、戸惑ったような表情を浮かべた。

「ど、どうしたっすか?なんか付いてます?」

ジャネットはリクの手元を覗き込む。

「え?いや、オレンジが好きなのかな〜って」


「あ〜、好きっすよ!これ2本目っすし!」

リクはジュースの缶を少し持ち上げた。

ジャネットは、リクの鮮やかな頭のてっぺんと、手元の缶を交互に眺めた。

「ヘぇ〜。なんか、そのまんまだね」

再びきょとんとした表情を浮かべるリク。

「そのまんまって……どういうことっすか?もしかして、そんなに好きそうに見えます?!」


「見えるよ!いや〜、キミの好きなもの覚えやすくていいね!ほら、髪とか見たらすぐ思い出せそう!」

ジャネットが「あはは!」と笑う。

「髪色は関係ないっすよ〜!」

リクは缶を持っていない方の手を頭に当てて、口角を上げながら言い返した。


ジャネットはそれを見て楽しそうに肩を揺らしたが、ふと手元の端末に目を落とした。

画面を確認すると、迷いのない動作でそれをポケットに収める。

「おっと、ちょうど時間だ。私、そろそろ行くね」


リクは「お」と声を漏らし、ラウンジの壁に掛かった時計を見上げた。

「あ、もうそんな時間っすか。了解っす!」


「うん。ちょっと話せて楽しかったよ、リクくん」

ジャネットは歩き出し、すれ違いざまにリクの肩をポンと叩いた。

「じゃあ、またね!」

「はい、またっす!」

リクは振り返り、軽快な足取りで廊下を戻っていく後ろ姿を見送った。

完全にその姿が見えなくなると、手元の缶に残ったジュースを最後の一滴まで飲み干す。


「さて、自分は、っと……」

空になった缶をゴミ箱へ放り込み、リクは今度こそラウンジのソファへと歩き出した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ