9.増加していく恐怖
少し言葉を言い換えたり、増やしました。2026.6.8
その文字はコイン2枚と書かれていた。
増えてる!?
こうなってくると話が違う。
最初が1枚、次が2枚、だとしたら次は3枚か倍の4枚かもしれない。
急いでクレーンゲームの前に行く。
なるべく時間かけずに大量にコインがいる。
それにガチャガチャの罰ゲームも時間が掛かってるし、いくら時間あっても足りないくらいだ。
この機体の確率がさっきやった時は3回で確定になったから3回連続で挑戦する。
1回、2回とやるがアームはスルッとカプセルをスルーする。
ここまでは想定内だ。
次で3回目。
ここで確定で取れるはず…
1のボタン、2のボタンを押して、カプセルを掴む。
上がる瞬間、スルッとアームがカプセルを離した。
あれ?
今、3回目だよな…
まさか…
これも確率数上がるのか!?
その後も4回、5回とプレイしていく。
すると、5回目でカプセルをしっかりと掴んで落とし口に持って行った。
5回か…
最初が3で次が5と言う事は、これが規則性だとしたらその次は7か?
ゴロンッとカプセルが出てくる。
次も2枚入ってますように!
願いながらカプセルを開けると、また通常の大きさのカプセルが宙に浮いている。
それを取って開けた。
カプセルの中にはポツンッと1枚だけコインが入っていた。
1枚か…
気を落としながらも無いよりはマシだと自分に言い聞かせながら続きをする。
次の確定が予想だと7か。
手際よくプレイして1回、2回、3回と失敗していく。
続けて4回、5回、6回と当たり前のように失敗。
7回目、予想ではここで確定が入るはず。
アームを動かして狙ったカプセルを掴みにいく。
アームはカプセルを掴んだ。
そのままカプセルを落とし口に持って行った。
思った通り規則性があったみたいだ。
取った大きいカプセルを開けて中のカプセルを手に取った瞬間
、ずっしりとした感覚が分かった。
あれっ?
これ、明らかに重いよな…
今までと違う重量感に驚いた。
何枚入ってるのか開けてメダルを確認する。
カプセルの中は、ぎっしりとメダルが詰まっていた。
これは絶対当たりだ!
間違いない!
メダルを1、2、3…と数えていく。
10枚もある!?
今持ってるのと合わせて12枚、これだけあれば何回かは回せそうだ。
メダルを12枚カプセルに入れて、ガチャガチャの前に行く。
早速、ガチャガチャにメダルを2枚入れた。
ハンドルをガチャガチャと回してカプセルを取り出す。
頼むから能力来いっ!
カプセルを開ける。
中の紙を取り出して見た。
金魚3匹すくえ!と書かれていた。
またハズレかぁー。
一瞬で金魚掬いの会場に移動させられる。
しかし、金魚掬いには自信があった。
3匹なんて余裕過ぎる…
10匹でもいいくらいだ。
だけど、射的に金魚掬いか…
何だか縁日に来ているみたいだ。
金魚が入っている四角い大きいタライの前に来る。
横にある机の上にお椀があった。
これに取った金魚を入れるのか…
お椀を手に取ると、射的の時と同じように店主が現れた。
「らっしゃい!よく来たなっ!」
頭にタオルを捻った鉢巻きを付けた強面のちょび髭おっさんに低声で挨拶された。
「あ、こんにちわ…」
思わず…声のボリュームに圧倒されて一歩下がった。
「うちの魚救うんだろう?」
「はぃ…取りに来ました。」
「はぁ?取りに来ただと!?違うだろうが!!救うんだろぉぉがぁぁぁ!!」
「は…はいぃぃー!掬いに来ましたぁぁ!!」
余りにも突然の怒りようで怯え過ぎて裏声が出てしまった。
「なんかワイの救うのと意味が違う気がするが…まぁ、いい。これを受け取れ。」
おっさんからポイを恐る恐る受け取った。
「そがん怖がらんでもえかろうが!」
「努力します…」
いや、あんたの言い方とその顔面が合わさって怖すぎるんだよ!
さっきのトーンよりかは下がった言い方だけどさぁー。
これぞ相乗効果を生むと言うやつだろうか。
おっさんは無視無視!
どうせNPCだろうからほっといて金魚に集中しよう。
ポイを使って金魚を狙っていく。
3匹掬えばいいから一旦、破れにくくする為にポイの紙全体を水の中に入れて濡らす。
これで準備万端だ。
さて、どの金魚が狙い目かな…
おっ、あそこにいるのがよさそうだ。
狙いを定めたのは少し小さめで四隅の水面近くをゆっくり泳いでいる金魚だ。
チャンスを伺って、金魚の尾が角に向いてる時にポイを動かす。
45度の角度でポイの右側を金魚の頭側から入れて、金魚の真下に潜らせる。
すると、金魚は逃げようとするが後ろには壁がある。
後ろを振り向いてすぐ左右に動こうとするがそこは四隅でポイの範囲内だった。
金魚が戸惑う一瞬を狙って、水から出す時も斜めにして金魚を掬う。
すぐお椀に金魚を入れた。
「やるなぁ、坊主!」
低声でおっさんに褒められた。
顔は怖いが褒められるのは気分が良かった。
これでまずは1匹。
この要領で2匹目、3匹目を掬った。
掬い終わって気付いた。
これもし、ポイが破れたらどうなるんだろう…
おっさんに気付かれずにわざとポイの紙を破ってみた。
「すいません、破れました。」
「あ″ぁ?なら終わりだ!だが、3匹は救ったろう?」
「はぃ…」
良かった…
破れたら終わりだったのか。
一瞬でガチャガチャの前に戻って来る。
ふぅー、あのおっさん怖かった…
ん?
ふと、地面に落ちてた物に気付いた。
これ、俺が掬った金魚だよな…
袋に入れられた金魚3匹が落ちていた。
え?これどうすればいいんだ?
迷った結果、スナイパライフルの取扱説明書の本と一緒の所に置く事にした。
残りは何時間だ?
時計を見ると4時間が経過していた。
もう4時間か…
ガチャガチャを再開する。
残りメダルは10枚。
次は何枚必要なんだ?
見てみると、投入口の上にコイン4枚の文字があった。
倍か…
仕方ない。
メダルを4枚入れる。
ハンドルを回してカプセルを手に取った。
開けて、紙を見る。
ラムネを5本飲め!と書かれていた。
えっ?それだけ?
……………あれ?
いつもの瞬間移動がない。
景色は変わらず、ガチャガチャを背に目の先にラムネ5本だけがいつの間にか赤いボタンが乗っていた台の上に置いてあった。
これ5本か…
これだけって思ったけど炭酸5本はきついな。
腹に溜まりそうだ。
1本手に取って、ラムネのキャップを外す。
キャップに付いてるプラスチックのピンで透明な玉を上から力の限り押した。
すると、コロンッと玉が落ちた。
炭酸がジュワッと上がってくる。
そこで口にすぐ入れて、グッと飲んだ。
ゴクッゴクッと喉を鳴らしながら飲む。
プハァァァ〜!
やっぱ、ラムネうめぇ〜
よく冷えていて、炭酸がいい感じに強かった。
そのまま、1本目を飲み干した。
ウプッ
炭酸を飲んだからゲップが出た。
まだ行けるな。
2本目を手に取る。
2本目も同じように開けて飲んでいく。
少しキツくなってきた。
でもまだいける。
ゴクゴクと2本目も飲み干す。
3本目も飲んでいく。
うっ
炭酸がきつい…
3本目を飲み終わり、少し休憩をする。
ここで思った。
これを5本飲まずにガチャガチャしたらどうなるのか。
やってみる。
ガチャガチャの前に行き、コインが何枚必要か確認する。
は、8枚!?
最初に1、次は2、その次は4で次は倍の8…
嘘だろぉぉ!
こうなったら、倍倍になっていってとんでもない量のコインが必要になってくる。
これはヤバい!
手持ちは6枚、足りない…
クレーンゲームも確率数が上がってきたし大変だ。
クレーンゲームをしてコインを増やそうとボタンを押した。
しかし、アームが動かない。
何で!?
流石に、罰ゲームクリアしないと出来ないのか…
腹をさすりながら、ラムネの場所に戻ってきて4本目に手を出す。
少しずつ休憩挟みながら飲んでいく。
きつい…
これ5本目いける?
ウプッ
ゲップがまた出た。
4本目も終わり、あと1本。
この1本に中々手が出ない。
すると、ポケットの中から急にモゾモゾと何かが動いたような気がした。
続




