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ちゃっくん  作者: 柴犬ちゃすけ


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第八章 冒険

 おいらは十年前のクリスマスイブから、一週間ほど前の夜に飛んだ。ここ新潟県の冬は厳しい。積雪は軽く一メートル以上ありそうだ。今まで住んでいた加藤家は空き家の状態だ。今から東京の新宿という大都市に向かわければならない。果てしない旅になりそうだ。

 そして旅をするにあたり、お母さんから普段言われていることを思い出した。

「この村では、ちゃすけのことを知らない人はいないから、自由に動きまわっても良いけど、一歩外にでも出て見知らぬ人に見つかったら、あんたは捕まって焼き殺されちゃうのよ」

 しかし今ではこの村でも、おいらのことを知っている人なんていない。とにかく誰にでも見つかってはまずい。

 人の少ない夜に移動をして、昼間は森や雪の中に隠れていた方が良いだろう。だが急に夏から冬に来てしまったため、体が冬用になっていない。本当なら雪の中で寝ても何ともないはずなのだが、今の体では寒くて耐えられないかもしれない。というより既に寒い。もうお母さんのぬくもりが懐かしく感じてきた。

 このまま二百キロほど南東へ行った場所にある、高いビルが立ち並ぶ街へ、七日以内に到着してお父さんを助けなくてはならない。夜のうちに出来るだけ移動しよう。そう思い、無我夢中で雪の上を走り出した。

 湯沢町から谷川岳を越えて南に向かうことにした。雪山を登るのは、かなりしんどいが仕方ない。山の向こう側は平野地帯になっていて、雪がほとんどないらしい。どんな風景なんだろう。

「生まれて初めての冒険だ。ちょっと楽しみだなあ」

 本当は辛いけど、出来るだけそう思うように心掛けることにした。

 ここは、川端康成の小説『雪国』の舞台となった場所だ。冒頭の『国境の長いトンネルを抜けると雪国だった。』で、表現されるようにトンネルを抜ければ、いきなり風景が変わるらしい。今は、それを逆方向に進もうとしている。しかし、トンネル内を走っている姿が見つかったりしたら、袋のネズミで捕まってしまう。

 雪山を登っていると、自由気ままに動き回るうさぎを見かけた。お腹も空いてきたし、うさぎを獲って食べたいところだけど、全然追いつけやしない。必死で追いかけてみたが、走るスピードが全く違い、捕まえるは無理だった。

 うさぎは、体重が軽いのに対して、足の裏が大きいため新雪にも埋もれることなく、その上を軽々と飛び跳ねて移動出来る。それに比べておいらは体重が重く、足の裏が小さい。そのため、雪に埋もれて足を取られてしまう。まるでラッセル車のように雪をかき分けて移動している状態だ。体力も必要以上に消耗してしまう。

 うさぎは、小馬鹿にしたように、わざわざそばを通って逃げて行った。バーベキューの時にたくさん食べておいて正解だったなあ。これからしばらくは食事に困りそうだ。

 朝になり太陽が登り始めると、雪が浅い木の下で寝ることにした。それでもかなり寒い。おいらは出来るだけ体温が逃げないように丸まることにした。

 木の下で寝ていると、なんか木の根本に出来ている裂け目から変わった匂いがしてくるのを感じた。「くんくん」これは、冬眠中の蛇だ。「ちょっとごめんよ」そう言って、蛇を引っ張りだし、遠慮無く頂くことにした。

 多くの蛇は、必死で穴を掘り、その中で冬を越すが、穴を掘らなくても良い方法がある。それは、もぐらやネズミの巣穴に入り込み、そこにいた主を食べてしまえば良いのだ。そうすればお腹は膨れるし、巣穴ももらうことが出来るという一石二鳥だ。また、木の裂け目や岩の下などは、冬でも極端に温度が下がらないため、冬眠に向いている。おいらは、これから一人で生きて行くため、今から冬の越し方を学ばないといけない。蛇の匂いをしっかりと覚えておくことにした。

 また辺りが暗くなり、夜を迎え、移動を始めた。二日目の夜にようやく谷川岳の頂まで来ることが出来た。

「今来た方が新潟県で、これから行く方が群馬県か」

 県境に立ち、前後を見渡した。北を向くと白銀の世界、南を向くと雪のない平野地帯のような光景かと期待していたが、そんなにくっきりとは分かれていない。下山側にも雪はたくさん残っている。しかもそんなに目が良い方ではないため、あまり遠くが見えない。どこを見ても雪だらけの風景に変わりはなかった。「まあこんなもんだろうな」思わず苦笑してしまった。

 だが下山していると、明らかに積雪や雪質が変わっていることに気付き出した。積雪量は下がってきたのに、雪質はシャーベット状で足が滑って走りづらい。途中で止まって、山頂の方を振り返った。「多くの動物達が生息し、雪をも遮っているあの山は凄いなあ」そう思いながらも、そんな山を自力で越えてきたという達成感で、ちょっと嬉しい気持ちになれた。登山が好きな人の気持ちってこんな感じなんだろうなあ。

 山を下り終えると、気温が変わったのを体に感じた。そしてあんなにたくさんあった雪がほとんどなくなって、地面の方が多く見えるようになった。さらに空気が乾燥し始めた。走っていると喉が渇く。かろうじて残っているシャーベット状の雪を口に含み、また走り出した。辺りが明るくなりだす前に、寝床を確保する必要があったが、まだまだ群馬県にも林が多く存在するため、それほど苦にはならなかった。

「この先に、日中隠れられるような場所があるのだろうか」

 都会という未知の場所に向かうことで不安が募る。そう考えながら、かなり疲労している体を休めることにした。

 四日目の夜を迎えた。群馬県を縦断し、ついに埼玉県に突入した。もう全く雪はない。それにしても夜なのに車や歩行者の多さが気になる。出来るだけ大通りを避けて移動しているつもりだが、どこへ行っても人の目から逃げることが難しくなってきた。逃げ隠れしながら進む必要があるため、平地にもかかわらず移動出来る距離が落ちてきた。

 人の目の厳しさは、単純に数だけでは比較出来ない。どんなに人が多くても巨大な広さであれば、滅多に出会うことはないからだ。よって人口密度(人口/面積)が重要となってくる。群馬県の人口密度は三百十二人/平方キロメートルだ。一辺が一キロメートルの正方形のエリアの中に、平均三百十二人いることになる。埼玉県は、その六倍を越える千九百人/平方キロメートルだ。そして目的地である東京都は群馬県の二十倍近い六千六十人/平方キロメートルだ。日に日に難易度が増していくことになる。

 ここまではかなり順調に進んでいると思うが、この先がかなり困難だ。ただ埼玉県でも日中隠れる場所には困らなかった。さいたま市の方を通ると、人口密度がかなり上がり、隠れる場所を探すのが大変そうだったが、おいらは関越自動車道を左に見ながら秩父よりの道を進んでいた。そこは、山とゴルフ場が多い。ゴルフ場の中に入りたかったが、金網で仕切られていて、入ることが出来なかった。あの冬でも青々としている芝生はとっても走りやすそうだったのに残念だ。

 五日目の夜の終わりに『となりのトトロ』の舞台となった狭山丘陵へ潜り込んだ。ここも身を隠せる場所が豊富にあって安全だ。そういえば双子のお姉ちゃん達は、このアニメが大好きで、何回も見ていたなあ。みゆき姉ちゃんは、主題歌となっていた『さんぽ』の曲をピアノで弾いてくれた。懐かしいなあ。あの日に戻りたい。でもおいらは過去に飛べても未来に飛ぶことは出来ない。飛んで来てしまった以上、もう戻ることは叶わない。

 明日の夜に新宿まで移動して、七日目の昼間はそこに隠れていよう。そしてそのまま夜を迎える。その夜がクリスマスイブだ。お父さんを助けなくては。

 大体の場所は、お母さんの説明でわかったけど、まだ正確にその地点が判明したわけではない。ちょっと不安だなあ。しかもここから先は大都会に入る。そう考えると、今晩がゆっくり休むことが出来る最終日だ。おいらは空を見上げた。かなり星の数が少なくなっていることに気付いた。新潟では満天の星が輝いて見えたが、ここでは、まばらにしか見えない。よくみんなで星空を見上げ「あの星は北斗七星で、あの星がカシオペア座」などと話していた。いつも寝る前にそんな日々を思い浮かべてしまう。

 ここ狭山丘陵は西武園遊園地のそばで、ここからは西武線の線路沿いに走って行けば新宿に辿り着ける。長い冒険のゴールは目前だ。

 六日目の夜、線路を左に見ながら疾走し、ついに高層ビルが立ち並ぶ大都会に突入した。ビルの林立するこの光景を、コンクリートジャングルとはよく言ったものだ。車の多さは想像を絶していた。それ以上に、真夜中なのにたくさん人が徘徊している。辺りはネオンの光で明るい。街で夜出会う人達は、あまりおいらに関心が無いらしく、数名の人に見つかってしまったと思うが、追いかけて来る人もいなかった。日が昇る前に何とか隠れる場所を探すことが出来た。こんなに順調に来られるなんて思ってもみなかった。

「ここが新宿か」

 東京都庁が存在する街にふさわしい。他の街よりも一段と開けている。次の夜、この駅の南でお父さんは事故に遭うのだ。その場所の光景は写真で見せてもらったので、大体察しがつく。今から視察しに行こうかとも考えたが、眠らない街を徘徊するのは危険だ。どうせ人間に捕まるならお父さんを助けた後にしてもらいたい。そう思いながら、駅のそばで見つけた緑地の中で息を潜めた。

 しかし、ここで昼間誰にも見つからない自信がない。とりあえず茂みの中に穴を掘った。そこに体を埋めて、出ている頭には落ち葉を被った。我ながら完璧なカモフラージュだ。

 今朝の日の出は遅い。二日前に冬至を迎えたばかりだ。まだ日が昇る前だか、始発電車が走り始めた。おいらは疲れを癒すため、そこでうとうとしていた。その後、辺りは徐々に明るくなり始めていった。

「いけぶくろー、いけぶくろー」

 ここまで駅の場内放送が聞こえてきた。ん?池袋?確かその駅は、新宿駅の北約五キロ地点にある新宿同様に巨大な街だ。「やばい、間違えている」これにはかなり焦った。西武線は、狭山丘陵の辺りから線路が二つに分かれており、一方が西武新宿線なのに対して、もう一方が西武池袋線だ。どうやら、誤って西武池袋線の方を進んでしまったみたいだ。

 周りには既に夜以上に人が多い。通勤ラッシュという時間帯に入ろうとしていた。今出て行くのは危険だ。確か、お母さんの話では、お父さんの帰宅が「仕事の都合でちょっと遅れてしまった」ということだった。ならば夕方出ても間に合いそうだ。薄暗くなってくる頃合いを見計らって、早めにここを出ることにしよう。

 一度、時間を一日戻して出直そうかとも思ったが、時間を戻して、周りの世界が変わっても、おいら自身はそのまま継続的に進む。戻した世界に自分が存在している場合、その場所にいる自分と置き換わる。つまり時間を一日戻してしまうと、狭山丘陵から再スタートとなってしまうのだ。ここ数日間何も食べておらず、空腹で体力も限界に近い。出来るところまで進もう。

 夕方おいらは落ち葉を振り払って、穴から出た。今から新宿に向かうためだ。まだ日が沈んだばかりで、若干明るさが残っている。しかも今夜はクリスマスイブ。どこを通っても人で溢れている。池袋から新宿間には、隠れながら進めるような道はない。しかし、そんな中を覚悟を決めて走った。今度は大勢の人達に目撃されてしまった。道行く人達は、携帯電話やスマホをこちらに向けて写真に撮っていた。

「お父さん、待っててね」

 そろそろ新宿が見えてきた。そう思った矢先だった。白い服を着た人が行く手を遮った。手には大きな網を持っている。腕には噛まれても平気なように、太い腕輪のようなものを付けている。即座にこの人がお母さんの言っていた、おいらを捕まえる人であることがわかった。慌てて向きを変え、後ろに逃げようとすると、そこにも同じように白い服を着た人が網を持って立っていた。挟まれてしまった。左は大きなビルによって逃げ道はない。右は大通りで、車が物凄いスピードで途絶えることなく走っている。前後から白い服を着た人が迫ってきた。万事休すか。

 一縷の望みをかけて、大通りへ飛び出した。ここしか逃げ道はない。この通りは、片側三車線もあり、明治通りと呼ばれている。中央分離帯として、一メートルくらいの高さの白い鉄柵がある。車の急ブレーキ音が鳴り響く。新宿方面に向かう車を何とかかわし、中央分離帯を飛び越えた。反対車線の車も、クラクションと急ブレーキでこちらに近付いて来る。一台、二台、最後の三台目。ここさえ通過すれば逃げ切れる。だがその時「バン」という音と共に、最後の車に接触してしまった。油断したのかもしれない。おいらは反対側の歩道に投げ出され倒れこんだ。足から血が出ており、骨が変な角度に曲がってしまった。痛い。気を失いそうなくらい痛い。もう走ることが出来ないかもしれない。いや、ダメだ。大好きだったみんなに、お別れをしてまでこの世界に飛んで来て、ここで捕まるわけにはいかない。捕まったら、おいらを知る人なんてこの世には誰もいないため、間違いなく焼き殺されてしまう。何としてもお父さんを救うのだ。必死で痛みを堪えて、立ち上がった。折れた足はもう地面につくことは出来ない。その足を引きずりながら再び目的地へと向かった。

 すっかり辺りは暗くなった。もう目的地近くまで来ているはずだが、それよりまだ白い服の人達が追って来ている。いくら振り切ったと思っても、すぐに姿を現す。恐らくおいらの姿を見かけたという人が通報し、その連絡を受け取っているに違いない。あきらめてくれるまで誰にも見つからないようにしないといけない。そう思い、人気の少ない駐車場に停められている車の後ろに隠れた。

「時間がない。早く白い服の人達どっかに行ってくれないかなあ」

 怪我した足を舐めながら身を低くしていると、どこかで嗅いだことのある匂いを感じた。この匂いは、加藤家の人達のものではない。みんなの匂いを忘れるはずはない。このどこかで嗅いだことのある匂いを辿って行ってみた。

「この車の運転手が、その匂いの持ち主だ」

 でもどこで嗅いだんだろう。ごく最近だった気がする。

 そうだ、お父さんのお通夜で、お母さんが怒っていた相手の人の匂いだ。ということは、この車がお父さんをひいてしまう車だ。

 すると匂いの主が、千鳥足でこちらに向かって来る姿を見つけた。赤い顔をしている。風下であるここまでお酒の匂いが漂っている。このまま相手を襲ってしまおうか?だが、この足では、簡単に振り払われてしまう可能性が高い。ちょっとの時間を稼ぐだけでも、タイミングがずれて、お父さんを救うことが出来るかもしれない。どうしよう。とりあえず、様子を見よう。いざとなったら再びこの時間に戻って来くれば良いのだ。

 この運転手に見つからないように、そっと車の後ろを通って、駐車場の出口から左右を見渡した。あ、この通りは、お母さんに見せてもらった写真の風景にそっくりだ。すると、あの信号機のある交差点が事故現場だ。右側百メートル先くらいの地点に、事故現場と思える交差点を発見した。

 おいらは、必死でそこに向かった。後ろからは、異常に大きな排気音を出している車が駐車場の出口まで出てきた。急がなくては。だが足が思うように動かない。車はホイールスピンさせてタイヤを鳴らし、こっちに向かって来た。するとそこに、自転車に乗って片手にケーキの箱を持った男の人が近付いてきた。間違いない、お父さんだ。

「お父さん、危ない」

 お父さんは、こっちに気が付いたみたいだ。一瞬スピードが落ちたが、前方の信号機が青であるためそのまま道路を渡ろうとしていた。間一髪で自転車の前方に突っ込んでお父さんの自転車の行く手を阻んだ。おいらの脇腹に自転車の前輪がぶつかり、お父さんはそのまま横に転んでしまった。手に持っていたケーキの箱も道路に落っことしてしまった。恐らく中はぐちゃぐちゃになっただろう。

「ごめんね、お父さん。ごめんね、三歳のみゆき姉ちゃん。せっかく楽しみにしていたクリスマスケーキ、ダメにしちゃったよ」

「うわ、だ、大丈夫かい?怪我しているじゃないか」

 お父さんは尻餅をついたまま自分やケーキのことよりも、おいらのことを気にかけてくれていた。昔からやさしかったんだなあ。

 だが次の瞬間、お父さんは赤信号を物凄いスピードで蛇行しながら通過して行く車を見て、がく然としていた。

 ここで感動の対面などしている余裕はない。急いでその場を去ることにした。お父さんにとって、おいらは初対面だ。白い服の人に連絡されてしまう可能性もある。恐らくお父さんはそんなことしないだろう。問題は、すぐそばを歩いていた中年の女性だ。この人がお母さんの言っていた事故の目撃者で、お父さんが一命は取りとめることが出来た恩人に違いない。だが、今回はおいらの敵になりそうだ。その中年女性は、慌ててどこかに電話をしている。

 運良く、事故現場の近くには広大な林を持つ公園があった。新宿御苑という名前みたいだ。ここで夜遅くなるまで身を隠そう。

 ついにこの世界に来た目的を果たした。もういつ息絶えても構わないと思っていた。だが出来る限りは生き延びたいと思うのが、本能かもしれない。でもこれで加藤家は、家族みんなでいつまでもこの都会で、仲良く暮らして行けることだろう。おいらの存在を知ることもなく。これで良いんだ。

「お母さん、おいら頑張ったよ」

 いつもなら、おいらの頭を撫でたり、抱きしめてくれたりしながら、笑って褒めてくれるのになあ。覚悟していたとはいえ寂しいよ。

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