表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/35

第九話「オムカレー」

「いいお店ですね、苦地さん」

「仕事終わりによく来る場所でして、どのメニューも量が多くて食べ応えがありますよ。」

この店は、我もよくお世話になる近所の食事処だ。

特にオムカレーが美味でな、

頬が地獄の底まで落ちてしまいそうなほどだ。

「それは興味深いですね。」

「……」

「……」

我たちはしばらく互いに無言で悩んでから、注文をした。

何度も来ているが、

月末に近いと期間限定メニューか、お気に入りかでいつも悩むものだ。

…そんなこと考えているばかりではいけない。

こやつは何か掴んでいるかもしれんのだからな。


料理はノマーベ監督と談笑していたら、

7分程度で運ばれてきた。

「おいしそうですね」

顔の筋肉のゆるみが目に見えるほどだ。

予想通り油断した。

これなら


「おいしい」


「……」

「はは」

こやつ、いい顔をする。

少なくとも、我の知る賢そうなやつには見えん。

こんなある意味一番純粋そうなやつを疑うのは

さすがに杞憂か。

人間がいくら嘘つきでも、

みながそういうわけではないか

我が悪い……


頭の地獄絵図をなくすためにも、

我はオムカレーをただ食べ続けていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ