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第四十七話「AI」

「小森、蜂蜜があるがどうだ?」

「…蜂蜜よりも飴がいい…です」

「飴か…」

飴を蜂蜜のように溶かし、パンケーキにのせる…か。

「……」

…でも、やり方がわからぬからな。

フライパン…いや、さすがにレンジか…

「飴をきれいに溶かす方法を教えて」

我が悩んでいると小森が、携帯の音声検索とやらでやり方を調べておった。

最近はAIが色々と補足までしてくれるからな。そっちの方がさすがに早いか。

「……」

「……」

「何もしゃべらないな」

「いつものことです」

しばらく待っているとディストピアにいながらポップを聞いているような曲とともに、

かわいい女の子のアバターがばりばりと背景を割りながら携帯の画面に現れた。

「脳なしのあなたにおすすめの飴の溶かし方、パチパチパチ~」

「口が悪い機械だな」

「いつものことです」

ただ彼女がめんどくさそうに情報を引っ張って来るのを、

我らは約一分ほど見守っておった。

「……」

いや、これは本当に必要か?

「タイパ、コスパとかいうくせに努力のために時間を使えないガキどもの相手は、嫌なので、二秒で説明します。耳の穴をドリルで拡張して聞いておいてください。十年後には難聴まっしぐらの」

「……」

やはり、ただ口が悪いだけの機械のようだ。

このサービスのどこがいいのだろうな。

「小森、そろそろ…」

「エグたん…マジ神」

「……」

…趣味は否定しないが…破産はするなよ、小森。

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