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第四十五話「崇拝」
ピンポーン。
辺りも静まりかえり…
掛け時計のカチ…カチ…という音だけが木霊していた部屋に…
インターンホンが大声で鳴り響く。
「…こんな、時間に誰だ?」
今日は月明かりが少なくて、時計が見えんが…
まあ、午前三時くらいだろうな。
たびたび、トイレに起きる時間帯な気がしておる。
「…はい、どちら様ですか?」
「こちらにお住いの悪魔様ですか」
「はい、そうですが…」
「……」
地獄のものか…これはまた…めんどくさいのが来たな…
「なんの御用ですか?」
「…私、崇拝されている方がおりまして…ぜひ、あなた様にもそれを理解してもらいたいと思っておりまして、パンフレットだけでもどうでしょうか。その方は等しい形を持ち、核が変幻自在なお方なのですが…それはもう…」
「……」
めんどくさそうなやつだ。
こんな知り合いはいなかったはずなのだがな…一体、どこから来た?
我は静かにモニターの電源を切り、そのまま寝ることに
「全く、妬ましい存在だ。」
「誰だ?」
ひらひらと夜風に揺れるカーテンを優しく整えながら、
彼は埃をひとつだけ試験管に入れていく。
「私を知らないはずがないだろ…愚かな混種」
「なんのことだ…」
全く何を言っておる?
「……」
「そうか、やはり…」
「二番目になど…価値がないと言うつもりか」




