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第四十一話「ファミリー」
「悪魔さん、何にします?」
「待っておれ、今迷っているところだ」
ファミレスは何度来ても、定番か、期間限定かで悩む。
どうしたものか。
「あ、悪魔さんここドリンクバーありますよ」
「……」
パフェでも食べるか。
こやつのせいで、無駄に頭を使った気がする。
「悪魔さん…」
スっ
我は、ひとみのどうでもいい質問を受け流し、
小森たちとの会話を始めた。
「それで、目的のものは手にできたのか、小森」
「わかっていらっしゃったんですね、悪魔統轄長」
ひきこもりの小森が外に出たのだからな。
だいたい予想くらいはできる。
まあ、飴を手に入れるために催眠ガスをまくのは、
どうかと思ったがな。
「これが今日の成果ですよ」
小森は、体中のポケットから飴を落としながら、
少し誇ったような顔をしておった。
「お嬢様、相変わらず、飴…お好きですね」
そんな小森をレンジで溶かしたチョコのようななめらかさで
血嬢がよしよししておる。
「本当に何を見せられておるのか」
こっちの目のやり場にも配慮してほしいものだ。
「ふふ、悪魔様もこちらに来ていただいてもよろしいのですよ」
「昔のように」
「……」
…それがどういうことか、わからぬわけではあるまい。
「……」
それともそれすら受け入れる覚悟があるのか。
どちらなのだろうな、血嬢。
「……」
「今はまだ断っておこう、血嬢」




