表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/19

勝利の代償

一瞬の静寂が訪れ

直後プレインボアの悲鳴にも似た雄叫びが地面を揺らす



土煙が晴れると片牙の折れたプレインボアが絶叫している。



その理由は激痛か

自慢の牙を折られた怒りか



シスターララには分からないが依然危機に瀕している事だけは理解できた。



「はっ!勇者様は!」



上総は空の瓶を投げ捨てて

首の傷に再度剣を突き立てた。



全体重をかけて肉を断つ

肋骨に刃が擦れる感触を伝えながら柄はその頭を垂れた。



「反動軽減がなかったら押し負けてたのは俺やったな。」



弛緩した筋肉は抵抗することなく剣を離した。



ゴボッ  ゴボッ ゴゴボッ   ゴボッ   

ズシー・・・ン   ゴポッ



ついに倒れたプレインボアの傷口からはバケツで掻き出しているかのように血が吹き出している



やがてそれは間隔を伸ばし、勢いを失った。



ガランと音を立てて剣が落ち、上総は後ろにゆっくりと倒れる。



「上総様!今回復します!」



「シロカネ様!」



シスターララは上総のもとに駆け寄り、取り乱しながら治癒魔法を発動させる。



「身体はシスターのおかげで大丈夫ですよ。魔力切れに近いだけだから」



「それにしてもなぜこんなところにプレインボアなんて...」



「グランツ!そんなことより今はシロカネ様とシスターを連れて撤退するのが最優先だ!」

「そうだな。これ以上の襲撃は命取りだ。シロカネ様動けますか?」



「すみません。早くは動けそうにありません。」



「カズサ様!!」



退避していたセシルが戻ってきた。

顔には傷はないものの流血の跡が残っていた。



「セシル。動いて大丈夫なの?」



「シスターララの治癒魔法のおかげで問題ありません」



見た目の割にピンピンしてるみたいやな。



「隊長が来たならもう大丈夫ですね」

「シロカネ様、失礼いたします」



バッツが一礼すると上総を抱きかかえた。いわゆるお姫様抱っこだ。



「「「なっ!!」」」



上総、セシル、シスターララの台詞が被った。



「ちょ、ちょっと待って!恥ずすぎる!無理無理!」



「大丈夫です。なんだか力がみなぎっておりまして。今ならシロカネ様を抱えて街道まで走れそうです!」



「いや、問題そこちゃうから!」



「待てバッツ、それは私の役目だ。」



セシルが敵意の満ちた目でバッツを睨む。



「いえ、隊長は負傷されているのでシスターをお運びする方が適任かと」



・・・まぁ。セシルにされる方が辛いし、シスターもゴツい騎士より

同性の方がいいやろう。



正直受け入れたくはないけど

魔力切れの俺がちんたら歩いて魔物の襲撃を受ける方がリスキーか。



せめて統率の効果も確認してみるか。



『バッツ、セシル。俺とシスターララを連れて即時離脱。グラントは露払いだ』



「「「はい!」」」



抱えて走っているバッツに干渉してステータスを確認すると

ステータスが1割程度上昇していた。



統率のレベルが上がったら上昇率も上がるんやろうか。

こんなスキルあったらいよいよ本格的に軍隊率いさせられるな。。。



ステータス以外にも自信というかテンションも上げる効果があるんかもしれん。



意外と揺れが少なく快適なお姫様抱っこに揺られながら瞑想を始めた。



「カズサ様、不測の事態とはいえ。危険にさらしてしまい申し訳ございません」



王城に向かう馬車の中でセシルが深々と頭を下げた。



「気にしないで。強化の目的は十分達成出来たし、結果オーライってやつさ」



道中の瞑想でかなり回復出来たな。



4番隊の訓練でレベリングの成果を試してやろう。



自室に戻り、風呂に入って訓練まで休息をとった。



その夜、訓練着に着替えて訓練場に向かう


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ