40話
「はじめましてオゼットです」
「マリーです」
「ローズです」
「「「…… 」」」
こそこそ
「あら、おかしいわね。反応がないわ。わたくし達おかしいのかしら?」 こそこそ
「いや、そんなことないと思うんだけど…」
「変ですねぇ」 こそこそ
「あの…」
「… ごめん。君たちがあまりにも可愛くて…いや、美しくてビックリしちゃって!僕はカイルだ。宜しく」
「わ、私はハリーです。緊張してしまってすみません」
「俺はリドリーだ。いやぁ、まさかこんな美人揃いが来るとはラッキーだな」
マリー達は待ち合わせたカフェに来ている。合茶には運営会社のようなものがあり、そこに登録すると勝手に相手を見つけてくれる。言わば、マッチングアプリのようなものだ。後は、手紙で送られてきた指定の場所に行けばいいだけ… ただ相手の事はその場になってみないと分からない。
「君たちこんなに可愛いのに恋人とかいないのかい?」
「実は私達 好きな人が居るんです… だけど、その人達の気持ちが分からなくて… 今日は色々男性に質問できたらと思い、来たのです。ごめんなさい…」
「いいんだよ!君達みたいな美人と付き合えるとは思ってないし…なぁ?」
「ああ、私達じゃ釣り合わない…」
「話が出来るだけでも光栄だな」
「ありがとうございます!では、質問いいですか?」
オゼットは目をキラキラ光らせて男性を見つめている。『こらこらオゼットや… 男性陣 顔真っ赤だぞ』
「実は、最近 幼馴染みの彼が私を避けるんです。会話はいつも通りなのに、触ったり、くっついたりすると極端に嫌がるのです。どうしてでしょう?」
「そりゃ、君の事を意識してるからだろう」
「そうだな!君達みたいな美人に触られたら誰だってな…」
「好きなんではないでしょうか」
「えっ?ジョルズがわたくしの事を好き!?」
『オゼット!動揺し過ぎて言葉が戻ってるぞ』マリーは肘でオゼットをつつく。
「し、失礼しました… ありがとうございます」
「では、次に私が質問いいですか?」
ローズは何故だか張り切っている。『まさか本当にあの質問をするんじゃ…』
「距離の近い男性はどうして近いのでしょう?私、緊張してしまうのですが…」
「それってどういうふうに近いの?」
「スキンシップでしょうか… 体が密着したり、髪を撫でられたり…」
『アンソニー… やはり変態だったか…』
「それは… つまり… 好きって事かな」
『ほら、やっぱり男性陣困ってるじゃん』
「夜のオカズにしてるんだろ。絶対にそうだぜ」
「夜のオカズ?それは私がオカズってことですか?」
『駄目!これ以上 純粋なローズには聞かせられないわ』
「はい、はい、はい!次は私の番ね。男性はどんな女性に惹かれますか?」
「僕は君達みたいな美人ならいつでも大歓迎だな」
「俺もそうだな。後は家庭的な女がいいなぁ~」
「私は髪の長い女性です。女性らしく見えるので…」
『成る程… 髪が長いね~』
「おやおや、君達 こんなところで何をしているんだい?」
『げっ!この声は…』声のする方へ振り向くとそこにはアンソニー、ジョルズ、ザックが立っていた。
「ローズ、随分楽しそうだね」
「ア、アンソニー様…」
「さあ、帰ろうか。君達、この女性を連れていっても構わないかい?」
「「「は、はい!」」」
「では、行こうか」
「はい…」
ローズはアンソニーに出された手を取って連れていかれてしまった。アンソニーは口は笑っていたが目は全く笑っていなかった。『無事でいてくれローズ…』
「オゼット…」
「ジョル、ジョル…」
『まだ、引きずっていたか…オゼットよ』
「帰るぞ」
オゼットもジョルズに腕を引っ張られて帰っていった。オゼットはとても幸せそうな顔をしていた。
「おい、マリーちょっと来い」
「はぁ、何で?今、話してるんだけど」
「いいから来い」
マリーはザックによって強制連行され、初めての合茶は失敗に終わった。
◆◆◆
マリー達が帰った後の合茶…
「おい、見たか?迎えに来た男共、すげー美形揃いだったな」
「ローズちゃんの相手 怖かった…凄い圧力を感じたよ…」
「全員美形揃いで、龍人が紛れてても分からないくらいだった… なぁ僕達何してるんだろう…」
「「ああっ… 」」
会計はアンソニーによって払われており、顔だけでなく財力でも勝てないと知った彼等はそれからしばらく合茶には参加しなかった…




