表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
拒絶したのに、今更です…   作者: みかさん
PR
32/51

32話


「私決めた!リード様に猛アプローチする。私の事、少しでも好きになってもらうように頑張る!」


「ついに決めたのね!頑張りなさいな」


「うん。頑張ってみるよ!もうバレてるなら怖いもの無しだもんね!」


「実はね… 私も、アンソニー様の事が好きみたいなの。2人には知っていて欲しくて… でもね… アンソニー様はこの国の王子様、どうにかなりたいとかそういうのでは無くて、この気持ちを大切にしたいなって…」


「ローズ… ありがとう。話してくれて。そう、2人とも凄いわ!わたくしも頑張らなくっちゃ」


応援し、時には相談し、励まし、慰め合う…マリー達は【恋する乙女同盟】を設立した。


◆◆◆


「まずは龍人族が嫌がる香水を極力つけない、でいこうと思うの! 」


「駄目よ!前にそれでひどい目に合ったじゃない。」


「あっ、そっか… じゃあ他には何かあるかな?」


「甘いものの差し入れなんてどうかしら?殿方の胃袋を掴めと言うじゃない?」


「成る程…」

翌朝、マリーは早起きしアトリエにてカップケーキを作成中。アルフリードのために1人で作っている。


「う~ん。形が微妙… だけど、味はまあまあ美味しく出来た!これをラッピングしてリボンをつければ…出来上がり。」

『みんなの分も作ったけど、これだけリード様のを派手に飾れば分かるよね?』



「アルフリード様… よ、良かったらこれどうぞ…」


「何故私に?」


「アルフリード様は私の気持ちをご存知なのでしょう?その気持ちです!」

『キャー言っちゃった!足がガタガタ震えるわ~』


「そ、そうか… では遠慮無く頂くとしよう」

『マリー嬢は俺が見返りが欲しくて助けていると思っているのか… ここでいらないと言えば益々印象が悪くなるかもしれない… 有り難く頂いておこう。』


「アルフリード様… もし、宜しかったらまたお作りしても?」

『料理が出来るのよアピールしなくっちゃ!』


「ああ、ありがとう… では、私は失礼するよ。」

『そんなに俺の事が恐ろしいのか…』


「はいっ!」

『な、なんか距離が少し縮まったような気がする…』


アルフリードの背中を眺めながらマリーは大きくガッツポーズをした!


◆◆◆


「はぁ… 上手くいかないな…」

『留学先で親父から届いた写真を見た時、心臓が止まるかと思った。マリーが見たこともない顔で見つめる先にはいつもあの龍騎士がいた… くそっ!あいつに釣り合う男になるために留学までしたのに、こんなことになるからずっと近くで見張っていれば良かった。しかも、この間の図書館でマリーを助けた龍騎士の顔…あの顔は… くそっくそっ!マリーの口を無理矢理奪っちまえば少しは俺の事 男として見てくれるか?いや、完全に嫌われるだけか… マリー… どうしょうもなくお前が好きだ…』


◆◆◆


「ローズとは最近どうなの?」


「おやおや、来て早々なんだい?」


「少し気になったのよ…」


「私は上手くいっていると思っているよ。ギース先生にもそれとなく牽制したしね。」


「そう。で、お父様達はどう?」


「あと少しかな… マリー嬢のお陰で色々と上手く事が運んでいるよ。」


「マリーの?」


「ああ、彼女は色々と面白いものを作っているからね。それを利用してさ…」


「マリーに迷惑掛けないでね…」


「分かってるさ。こう見えて私も彼女の事は大好きなんだよ。」


「そう。ならいいわ。後、少しね…」


「ああ、後 少しだ…」


◆◆◆


「ギースお兄ちゃん最近元気ないね?どうしたの?」


「いや、なんでもないよ。新任で疲れただけさ…」


「そう。なら無理しないで休んだ方がいいわ。」


「なぁ、ローズ… お前 今 幸せか?」


「ええ、とっても幸せよ。マリーやオゼットに出会えて毎日とても楽しいの。アンソニー様のお陰で親族からの嫌がらせも無くなったし、お父様も優しくしてくれる。私 この学園に入れて本当に良かったと思っているのよ。」


「そうか… 幸せか… 良かったなぁローズ!」


「ええ、ありがとうギースお兄ちゃん。」


『そうか… ローズは幸せか… 本当は私の手で幸せにしてやりたかったが… もう私は必要なさそうだ…』いつの間にか1つのストーリーが終わってしまった事をマリーは知るよしもなかった…


◆◆◆


「ねぇ、もうすぐ修学旅行ね。今年は無人島で野宿を体験するらしいわぁ。わたくしに出来るかしら?」


「えっ?無人島で野宿!凄い楽しそう!それって道具とか持参してもいいのかな?」


「メイドも執事も2人までなら参加出来る様だから勿論いいに決まっているわ。」


「やった!じゃあさ、オゼットとローズの準備も私がするからさ、うちのスタッフ6人連れていってもいい?」


「わたくしはいいわよ。1人で大概の事は出来ますもの。」


「私も大丈夫です。元から連れていきませんし…」


「じゃあ決まりね!面白くなってきたー!」

それからマリーは修学旅行前日まで忙しい日々を過ごした…


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ