17話
「あーしんどーどうして海に浸かってるだけで、体ダルくなるんだろう?」
やっと海から出れたマリーは冷えきった体を温める為、砂浜に大の字で寝そべる。
「はぁーあったかい~このまま寝ちゃいそう」
目を瞑り、身体全身で太陽の光を吸い込む。
あれ?雲一つ無かったはずのなのに、影が?
目を見開くとそこには…
「おい、大丈夫か?」
「な、何故 アルフリード様が!?」
「いや、少し様子を見に来ただけだ…」
「えっ、アンソニー様は…」
「アンソニー様には部下がついてる」
『ヤバー下から見るリード様格好いい!青い空とリード様の髪が重なって綺麗~』
「おい、聞いている…… うっ…」
突然アルフリードが鼻を押さえて、マリーから距離を取り、苦しそうな顔をした。
「ど、どうしたんですか?」
体を起き上がらせ、アルフリードの様子をみようと一歩前へ足を踏み出す。
「それ以上くるな!お前今日香水は?」
「あー海に入って殆どとれちゃったみたいですね」
「臭い…」
「えっ?」
「お前は臭い!香水をつけろ!しっかりたっぷりとな」
「は、はい…」
「では、私は失礼する」
アルフリードは凄い早さであっと言うまに見えなくなってしまった。
『ちょっ、ちょっと待って!どう言うこと?……私……リード様とまともに喋れてるーーーっ!毎日写真を眺めてるお陰?たまに写真にキャーちゅってしちゃってるお陰?やったーやったよー』
マリーは自分が臭いと言われた事をすっかり忘れ、ただただ嬉しさに酔いしれていた。
◆◆◆
「でね、でね、リード様とたくさんお話し出来たの~」
マリーは浜辺で起きた奇跡をオゼットとローズに武勇伝の様に話す。食事の時間まで居た男性陣がやっと帰ってくれたので、3人は寝る支度をし、部屋で談話中。クリスティは疲れたと言うことで一人部屋でもう寝てしまった。
「ねぇ、それってそんな嬉しいこと?臭いッて言われてるじゃない!」
「うっ…」
「獣人や、龍人は人間の何倍もの臭いが分かるっていいますもの。貴女臭かったんじゃない?」
「そ、そうなのかな…」
『折角嬉しかったのにどん底に突き落とされた気分』
「聞いてくださる?私なんて目を覚ます度にジョルズが「おっ、、、」と言いながら倒れるんですよ?何度繰り返したか… だから途中で着替えたのよ…結局海には入れなかったわ…」
『おっ、、、の続きは多分あれだろう。ジョルズには刺激が強すぎたか…』
「また明日もあるよ」
「明日も来るわよ絶対に!ローズはどうだったの?アンソニーとの散歩は?」
「普通に楽しかったですよ。綺麗な景色をみたり、浜辺で貝を拾ったり、ただ…」
「ただ、何?」
「ただ、途中で水着姿を見せて欲しいって言われて…アリア商会の新作をこの目でしっかりともう一度見たいって…だから言ったんです。脱いだら渡しますって。そしたら、それも魅力的だけど、出来れば誰かが着ている姿を写真に納めたいと言い出して…私お断りしたんです」
「ぶははははっアンソニー変態ね」
「ギャハハハっ変態王子~」
「そ、そんな!アンソニー様は勉学の為だって…」
「あははっ久しぶりに笑いすぎたわ。まっそういうことにしときましょう」
「いやぁ~アンソニー様も男ですな~」
「さっ、明日も早いから寝ましょう!お休みなさい」
「「お休みなさい」」
◆◆◆
その頃 王家の別荘では…
「今日はとてもいいものが見れたね。これもマリー嬢のお陰かな」
「す、すごかったです」
「アルフリードも見てたんでしょ?どうだった?」
「私は別に…」
「私の護衛に部下をつけて、君は何をやっていたの?」
「あ、少し休んでいただけです」
「そうなんだ。明日も見れるといいねぇ。もっと写真に残しておかなくちゃね」
「お、俺には少し刺激が…」
「ジョルズそんな事 言っていたら君はどうやって子供を作るつもりだい?」
「こ、子供… ブッー」
「ジョルズ!鼻血!」
すかさず、紙を渡す。
「あ、ありがとうございます。アルフリード様」
「アンソニー様、ジョルズで遊ばないでください。そろそろ寝ましょう。」
「そうだね!明日も楽しい1日になりそうだ…へっくしゅん。おや?誰かが私の噂をしているね」
『ローズだったら嬉しいなぁ』
◆◆◆
「今日こそ遊ぶぞ~!だけど、水着は諦めた…だからこれ着て」
「これは?」
「ショートパンツとTシャツ。これなら遊べるでしょ!」
「また、足が出てるやつなのね。でも昨日の水着やミニスカートに比べれば何倍もマシね」
「今日はビーチバレーをやりまーす」
「ビーチバレー?」
「そう!ルールは簡単だよ。相手のコートの中に返せばいいだけ。本当は三回で相手コートにボールを返さなくちゃいけないんだけど今回は簡単なルールで何回でもよしとしまーす。コートから外れたりボールを拾えず落としてしまったら相手の得点になります。どう?分かった?」
「大体は分かったわ。とにかくやって見ましょう」
「私も大丈夫そうです。テニスに似ているのでしょ?」
「そう!そんな感じ。じゃあ最初は10点マッチでやってみよう!」
「聞かせてもらったよ。私達も混ぜてくれないか?」
『ねぇ、いつもどこから近づいて来ているの?』
アンソニーのハイスペックさを恨むマリーであった。




