春夏秋冬精霊会議 52
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精霊王にストライキなんて起こされたらたまったものではない。
フィリアは慌てていった。
「そんなの困るわ。あの、どうしたらやめてくれるの?」
『私たちの申し子のだれかと恋をして見せて。』
春の精霊王がそう言った瞬間、グリードが殺気を放ち、威嚇する。
「グリード落ち着いて。あの、申し子とは?」
『春はユーリ。』
『夏はカイン。』
『秋はロイ。』
『冬はシオン。好きなやつを選べ!』
フィリアその言葉に驚きの声をあげた。
「そんな!無理よ。彼らには婚約者がいるわ!」
すると突風が吹き、空気が張り詰める。
『では、私はフィリアと遊ぶわ。』
『儂も!』
『私も。』
『僕もー。』
精霊達はきゃっきゃっと騒ぎ始めている。
「そんな。じゃあ今遊べばいいじゃない。今ここに集まっているんだから、それで少ししたら帰って?」
『足りぬ。フィリアは人間だから死ぬまで百年しかない。その間はずっと遊ぶのだ。』
百年季節が荒れれば、どれだけの災害が起こるのであろうか。
後ろで控えているロードの顔は真っ青である。
「な、、、なら勝負をして遊ぶのはどう?」
『勝負、、ゲームか。』
「ええ。私が勝ったらそんなこと言わないで。」
『よし、ならばフィリア。そなたが全力で申し子にそなたを愛するように仕向けてみせよ。それで申し子らがそなたを愛さず、婚約者を愛すなら我らは手を引こう!これはとても楽しそうだ!』
ゲームとは言ったが思い掛けない内容に動揺が隠せない。
「そんなの困るわ!惚れられても困るし、惚れられなかったら私はいろんな男にしなだれかかる悪女じゃない!」
『いいじゃない。私達は人間の恋愛ごとを見るのが大好きなの。』
『よしよし、期間はどうする?』
『それぞれの季節でいいだろう。』
『賛成。わぁ、楽しみだな。』
『では勝敗は一年後の今日発表ということでな。』
『フィリア。ズルをしてもバレるからな。』
『そなたが手を抜けばその時点でゲームの負けを宣言する。』
『我らは千里眼でいつも見ているからな!』
そういうと、けらけらと笑いながら精霊王らは姿を消していく。
「ちょ、ちょっと待って!いいなんて言ってないわ!」
だが、すでに姿は消え、精霊らがフィリアによってきた。
『王様たちは決めたらくつがえさない。』
『フィリア頑張れ!』
『フレー!フレー!』
フィリアは呆然とし、力が抜けると背もたれに体重をかけた。
グリードは頭を抑えている。
ロードは青ざめたまま動かない。
最初に言葉を発したのはグリードであった。
「こうなっては仕方ない。フィリア、、全力で頑張ろう。もし、、もし、、男達がフィリアを愛すようになってしまった時は、俺がどうにかする。」
一体どうする気なのかは、聞くのが怖い。
フィリアは大きくため息を付き、空を見つめた。
「これは、大事になったわねー。でも、変な制約がついていないし、悪くはないわ。」
どうにかポジティブにそう考えると、フィリアはロードとグリードを見つめた。
「作戦会議を開きましょう。」
ここからどう動いていくか、真剣に考えねばならない。
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