男たちの会議 40
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いつもは生徒会などで使われる小会議室に、男達が5人が集まっていた。
話し合いの場を設けた中心の男であるロイは特に顔色が悪い。
「婚約者と、皆はどうだ?」
ぶっきらぼうに呟かれた言葉にユーリは首を傾げた。
「順調だよ。、、、最近は前よりも仲良くなったし。」
「俺もだ。なんだか海に行ってから打ち解けてきたんだ。」
「別に今までどおり。」
「私は、、、。もしかしたら上手く行っていないのかもしれない。」
その言葉に4人の視線がロイに集まった。
いきなり集まってほしいと言われたから何かと思っていたが、もしや恋愛相談なのかと驚いてしまう。
「だけど、一番お前がマメだろ。」
カインがフォローのつもりでいった言葉に、ロイに参加してほしいと懇願されてやってきたグリードが言った。
「フィリア曰く、ロイのしていることは義務や業務的だと言う事だ。」
確かにと、3人は思った。
ロイは昔からそういう所がある。
「私は別にマリアが嫌いなわけではない。だがこれでは駄目なのだろうか?」
情けない声を出したロイにシオンが言った。
「ロイらしいと、思うけど。」
すかさずグリードは言った。
「それはロイが本気で相手を大切な人だと思っていないからだ。本気であれば、そんな考えはしない。」
カインは頷いた、
「俺も前は人に婚約者を見せたくない、触れられたくないっていうグリードさんの気持ちがわかんなかったけど、今ならわかる。」
「僕も。エマに誰かが触れるたびにいらいらしちゃうんだ。」
その言葉にシオンは目を丸くした。
そして、なんのなく自分もロイと同じなのではないかと焦りを感じた。
「自分のペースというのもあるんじゃないか?」
思わずシオンがそういうと、グリードは不敵に笑った。
「お前ら、自分の婚約者をちゃんと見てないな。」
不穏なその言葉に、4人は固まった。
「どういう意味だろうか?」
「これは自分で気付いた方がいい。婚約者をよく見て、そして、周りの声をよく聞いてみたらわかる。本当に自分が余裕でいられるのかがな。」
どういう意味かは4人とも分からなかったが、それから数日間婚約者とその周りをよく見ていて次第に焦りを感じるようになってきた。
グリードが言った事ばかり頭の中を回る。
「自分の物だと勝手に思い込んでいるから変な余裕が生まれるんだ。それを取っ払ったら色いろ見えてくると思うぞ。」
その通りだったと言わざるを得ない。
そしてグリードが最後に落としていった言葉の爆弾に恐怖すら覚える。
「フィリア曰く、女子とは恋をしてしまったら猪突猛進に恋に盛り上がる生き物だ。恋するのは自由だし止められない。あんまり自分を見てくれず、義務や業務的だと愛想を尽かされ、他の者に恋する可能性もある。だそうだ。」
そんな事はないと思っていた。
婚約者は自分なのだから、自分の物だと勝手に思い込んでいた。そう、相手の心すらも。
だが、それは間違いだ。
彼女らは、あまりに才能が豊かで、それでいて美しい。
周りが放って置くはずがないということに、気が付きすらしなかった。
『素晴らしい才能だ。』
『卒業後の進路は?結婚かぁ、もったいない。』
『結婚せずに、しばらく働く気はないかね。』
『結婚なら相手にしばらく待ってもらったらいい。』
『婚約者は四大貴族か、、だが美しい。』
『婚約者殿は冷たいな、、もし自分だったら。』
『愛しい。はぁ、、、高嶺の花か、、。』
『当たって砕けてくる!』
よくよく耳を澄まし、周りに目を向ければ周りの様子がよくわかる。
靴箱にラブレターやファンレターが入っている事などもはや婚約者にとっては当たり前の様子だった。
呼び出されている姿も目にする。
自分の婚約者に限って、周りに流される事はない、、、そうは思う。
立場をわきまえ、冷静な判断を下せると思っている。
だが、フィリア曰く恋は猪突猛進。
それが、自分ではない相手に向く?
4人の心に、少しずつ変化が訪れていった。
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