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雪女の娘の20億分の1の1日  作者: サラブレッド三世
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第二撃 恐怖!!金髪お姉さんの襲来

待ってない人も待ってない人もお待たせしました。ようやく2話投稿です。

 俺の名前は東山東ひがしやま あずま

 昨日、交通事故で短い人生を終えたばかりだ。

 巫女コスと金髪の幽霊に襲われた後、取り敢えず家に帰ることにした。

 寝ようと思ったけど、一向に眠くならない。なので自分の身体で色々試してみた。

 そしてわかったことは3つ。


 一つ、生きてる人には俺は見えないらしい。


 一つ、基本的にどんな物にも触れるが出来ないが意識することで数秒間触れることができる。ただものっそい疲れる。


 一つ、何かに触ろうとしない限りは全く疲れない。


 何だかため息をつきたくなる。超能力が使える訳でもないし、不法侵入と覗きぐらいにしか役に立たない。せっかくなら、派手な能力が欲しかった。

 それともうひとつ、疑問ができた。一晩中散歩したり、不法侵入を繰り返したにも関わらず、金髪女と巫女コスに会って以来他の幽霊に会わないのだ。


 やることがだんだんなくなってきた俺は幽霊探しをすることにした。





「………」

 なぜだろう?確かに幽霊に会いたかった。しかしこの女には会いたくなかった。昨日殺されかけたのに…

 目の前には金髪の女がいた。近くで見るとやはり背が高い。180はあるだろう。胸も申し分ない。生きてたらさぞモテたであろう。


「あら、昨日の僕ちゃんじゃない。生きてたんだ!」

「おかげさまで死にかけましたが…」

 皮肉混じりに言葉を返す。まあ、殺気はないのでたぶん大丈夫だと思う。というか誰が僕ちゃんだ!!

 そして金髪は信じられないことを言った。


「昨日はごめんね。人違いだったの♪」

「人違い…」

「てへっ♪」

 金髪は可愛らしく舌を出した。

「って、可愛くなあああい!!!」

 思わず叫んでしまった。やばい。死んでから俺のキャラぶれ過ぎだろ。


「まあまあ、今日はこうして謝罪にきたんだから。」

 え、謝罪だったのか?

「花子から聞いたけど、あ、花子って昨日いたネコ名前ね。あなたって幽霊として目覚めてから間がないそうね。何か聞きたいことあったら教えてあげるわ。」

「じゃあ、なんで他の幽霊がいないんだ?ぐわぁ!」

 金髪に殴られた。グーでだ。いきなり顔面殴るか!?

「それが人に物を聞く態度?年上には敬語を使えって習わなかったの?これだから最近の若いのはやーね。」

「年上って、あんたいくつなんだ…ぐわぁ!!」

 今度は蹴られた。…暴力反対。霊法とやらには幽霊同士の暴力は禁じてないのか…

「普通女に年をストレートに聞く?少なくとも卑弥呼とか言うガキがいたよりは前ね。」

 普通の人は人をボールみたいに蹴らないと思う。 ……え?

「卑弥呼?」





 ―――――――――――――――――――――――――


 私は産まれてすぐに死んでしまった。

 殺されたのではないからね♪当時は今よりずっと妊娠は命懸けだったの。よくあることよ。


 ただ、私はまだ死にたくなかった。もっと世界を知りたかった。だから成仏できなかったの。

 最初はその場から動くことさえできなかった。ただただ行き交う家族だった人たちを目で追うだけだった。

 でも何年間もたった時、強くイメージすることで自分の姿を変えれることに気がついたの。そうして私は生まれたての赤ちゃんから大人の身体となり、産まれてから死んでからも初めて歩くことができた。

 その時の感動は今でもはっきり覚えてる。


 歩ける、自由になった私は世界を文化を見て回ったの。世界は常に新しくなって飽きることはなかった。


 そうしているうちに、私は寝ている人の身体なら憑依できることに気がついたわけ。そこからはもっと楽しかったわ。

 卑弥呼とか言うガキの身体を使って国を作ってみたりもした。あ、でも戦国時代は熱かったわ♪あの時代の謀反の半分は私がそそのかしたのよ。

 信長が死んだ時はちょっぴり干渉し過ぎたって反省したけど♪なつかしいな~

 



 ―――――――――――――――――――――――――





 だいたいわかった。この金髪は敵にしてはいけない。何されるかわかったものではない。というか、死んでるのに現世に干渉していいのかよ。霊法はどこいったんだよ。


「そんなとこね♪」

 金髪は楽しそうに話しを締めくくった。会った時から印象は少し変わった。一応いい人の部類の様だ。たぶん多少は信頼していいだろう。

「そうだ。さっきの質問だけど、幽霊ってよっぽど現世に心残りがないと存在を保てないの。実際のとこ数はそんなにいないのよ。だいたいは人を呪ったら満足して成仏するしね」

「そうなんだ…そうなんですか。」

 危なくもう一撃喰らうとこだったら敬語には気をつけよう。

「で、僕ちゃんの心残りはなに?なんなら手伝うわ。」


 そういえば、俺はなんで幽霊になったんだ?別にやり残したことは思い付かない。強いて言えばまだボーナスをもらっていない。初ボーナスで何をしようかとずっと悩んできた。


 それを金髪に話したらそんなことで幽霊にならないと軽くあしらわれてしまった。

「ところで、御名前はなんて言うんですか?」

 よし、敬語が言え「ぐわぁ!」

 殴られた。り、理不尽だ。どうすればいいんだよ…

「自分から名乗るのが礼儀じゃないの?」

 いちいち殴らなくても…

「俺は東山東です。」

「あ、そう。」

 うわぁ、明さまに興味無さそう。じゃあ、聞くなよ!!

「さっき話したけど、産まれてすぐに死んだから名前ないのよね♪まあ、お姉さんとでも呼んで。」

「見た目だけで中はおばあちゃ…」

「女王様って呼ばせてあげようか♪」

「ごめんなさい、お姉さん!」

 危なく地雷をふみかけてしまった。金髪は笑顔だったが目が笑ってなかった。今度こそ死ぬところだった。




 あれ、いつからいたんだ?

 公園のベンチで話してた俺たちの目の前にはロリ顔で長い黒髪の女の子がいた。白いワンピースを着ている。少し時期が早い気もする。まあ、死んでるわけだけど。

「……………花子…呼んでる…」

「コユキちゃん、わざわざありがとね♪」

 ああ、昨日の巫女コスか。相変わらず、必要最低限しかしゃべらない。おい、金髪。年上への敬語はなくてもいいのか!!まあ、無愛想極まりないが、一応数少ない幽霊仲間だ。仲良くしよう。

「昨日はどうも。」

 一応敬語。

「…………………………………………………………誰?」




「僕ちゃん、私達行くから元気でね、バーイ♪」

 お姉さんは軽く手を上げると巫女コスとどこかへ行ってしまった。


 ……俺ってそんな影薄かったっけ?

 昨日は身体的(?)に今日は精神的にダメージを喰らった…

作者的解説

この物語はフィクションであり、史実とは異なります。

ですので金髪お姉さんはやりたい放題です。


お姉さんは自分の姿を変えることができるので現在は金髪お姉さんですが本人の気分で金髪でなくなるかもしれません。ご了承ください。


◎今回の必殺技

【お姉さんキックorパンチ】

とにかく痛い。痛い以上にお姉さんが恐い。

年上には敬語を使おう。

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