50話 恐怖
この街に来てから3日、常に懐に忍ばせていたお金も底をつきかけてきた。
いい加減稼がねば、宿を追い出されてしまう。ただ、あまりに気乗りしない、人と関わるのが怖い。突然斬りかかられるのではないか、刺されるのではないか?会ってすぐ起こらなくても、しばらく経って毒を盛られたりするのではないかそう思うと常に周囲を気にしながら生活しなければいけないので、とても疲れる。
悪い人だけではないのは頭ではわかっているのだが、信じた人が本当に優しい人なのか証明できないので何も信じられない。
とりあえずギルドに行くか
「パパ、ママ行ってくるね」
「「行ってらっしゃい」」
今となってはパパ達よりも私の方が強くなってしまった。パパ達はギルドの依頼で怪我をしてしまうかもしれないそれが原因でまたパパ達と会えなくなるのは嫌だ。
「はぁ、意外と信じられるのはあなた達だけかもね」
木陰に手をつき、魔力を流す。逃げたか。まぁいいや。今でもシュバルツの眷属がたまに現れる、能力が上がってから気づいたが、こいつらは影を通って移動していたらしい。魔法を発動するには対象の隷属がほぼ必須だ、なら影(厳密には影の上部の薄い魔力の膜)を隷属してやれば何もできない
ギルドに到着次第、掲示板にて依頼を見る。近くの洞窟にメタルリザードが出たらしい。ランクはB、適正か
カウンターで依頼を受け現地へ向かう。
片道半日弱、急ぎ目ぐらいの走りで現地に向かう。ばれていないつもりなのか、メギさんが尾行している。わざわざ撒く理由もないのでそのまま行く
洞窟へ着くと居た、メタルリザード、今回はミスリル鉱山なので、ミスリルの外皮を持っている、ミスリルは比較的魔法に強い。
気配を消して一息で接近、背中の外皮へ手をつける
パァン
手をつけた部位が破裂する。さすがは魔物、生命力が高い、背中が爆発しても生きている。ただ、この魔物は高撃力自体は高くない、全長10m越えの巨体を生かした押しつぶしと噛みつき、あとは防御に全振りしている。
その防御が効かないならただのでかい蜥蜴だ。
噛みつきは顎を掴み下顎を破壊、突進は魔法を叩きつけて弾く。
あとは消化試合だ、完全に体を破壊し。外皮と肉を回収、それ以外は焼却。ギルドにもどり売り払う。全部合わせて中金貨3枚といったところだ、まぁまぁだな。
「おう嬢ちゃん、お兄さん達な、今お金なくて困ってるんだ、ちょっと恵んでくれねぇかなぁ」
いかにも柄の悪そうな三人組が声をかけてくる。正直下手に優しくされるより、これぐらいの方がわかりやすくていい
「おい、何をしてる」
「あぁ?なんだ兄ちゃん、俺たちは忙しいんだから、ちょっかいかけるな…ゲホッ、ゲホッ」
メギさんが一瞬で剣を抜き首へ当てる、相手が舐めていたのと瞬きに合わせて動いたことで、綺麗に決まった。
「テメェ」
バキィン
氷で動きを止める。
「なんでこんなことしたの、危ないよ」
メギさん自体の戦闘能力はそこまで高くない、一対一、どうにか頑張って一体二はできたとしても三人相手は大怪我では済まないだろう。
「困ってそうだったから」
「余計なことしないで」
こういうことをとっかかりに騙しにくるかもしれない
マリーが使った爆散させるやつは、対象を強制隷属、からの魔力操作で散りじりにしています




