49話 自己満足
メギさん視点
既に次の街に着いた状態でスタート
サブストーリーシスルの話公開します
彼女の過去は教会やギルドの資料から想像がつく、村を出てからも何日間かは森でサバイバルをしていたようだ。その時よりも1年経ち、知識も能力も上がっている現在、彼女は少々の不利な要素があったとしても、街に入らず森で何日でも生活できるだろう。ギルドカード一枚で応じてくれるとは思っていなかったが、契約してくれて良かった。
向こうからも条件を提示されたが最初からそんなつもりは無いので関係ない。これまでの行動から以前から彼女の秘密に気づいていたことは分かっていたはずである。
自分で言うのもなんだが、ある程度は信用されているものだと思っていた、だが実際はどうだろう、見ず知らずの他人よりは警戒されていないようだが、それでも見つけた瞬間に魔法を突きつけるぐらいには警戒されていた、問答無用で逃げたり攻撃したりされなかったのは、この1年の行動の賜物か、はたまた彼女なりの優しさだったのか…
それはさておき、重要なのは自分の秘密を知っておきながら一年間なにもしなかったという実績がある人間ですら、契約を取り付けて身の安全を確保しないと安心できないという、人間不信になってしまったということだ。
現状の彼女なら他人の助けが無くても十分『生きる』ことはできるだろう、だがそれでは彼女の将来の可能性が狭まってしまう、一生を添い遂げるパートナーや親友と呼べるような友達、何かをするに当たっての師、人生の転機に関わる人との関わりが無くなってしまう。
彼女がそれを望むのならそれでいい、だが周りの要因でそうしなければ、そう望まなければいけなくなるのは許せない。自分のしたいことができない、できるはず、やれたはず、やりたかったはずのことができない、そんな人生は果たして真の意味で『生きている』と言えるのだろうか?
私は思わない。
だから、彼女に示したい。裏切らずにどこまでも付いてくる、彼女と共に危険へ立ち向かうそんな人もいるのだと、信用できる人もいるのだと、彼女の将来のために
余計なおせっかいなことは理解している。これは俺の自己満足だ、今は亡き妹と彼女を重ね、自由にのびのびと、可能性のある人生を歩んでほしいそんな独りよがりな思いの現れ。
彼女を見ていない訳ではない。ただ、自分の過去の不甲斐なさと贖罪そして決意に従っている。その決意に従い彼女を助けたいそれだけのことだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
どこに行く予定なのか聞いてみるとアレスピアヘ行くらしい、ここからは3ヶ月弱、その間で何かあれば彼女は今度こそ人と距離を取り始めるだろう。なんとしてもそれは避けなければいけない。これは絶対。
次にいまある不信感も払拭できれば良いが…
「私の部屋に入らないで、攻撃するから」
「…」
難しそうだ
街の門には魔法の発動を感知する魔道具が設置されているが、それも魔法で見た目を変えた状態で難なく潜り抜けていた。それほど魔法の腕が上がっている。
少しずつやってくしかないか
妹さんは忌み子で生まれてすぐ殺されました。
いかんせん、あなたはお兄ちゃんになるんだよとか、お腹の中に弟か妹になる子がいるんだよとか言われていた分ショックが大きかったんですね。
名前すら無かったです
普通はこの対応なので、マリーが特殊条件過ぎたんですよ




