43話 避難完了
ワンパターン?知ったこっちゃねぇ、それだけ主人公のことを思ってくれる良い仲間ってだけだ。
ブツン
そんな、何かが切れたような音がして、暗闇から解放される。
「意識はあるか?、声は聞こえるか?」
激しく揺さぶられ少し目を開ける
「メギ…さん?」
「良かった、早くポーションを」
目を開けるのも億劫だ、だが声の感じからするに他の人たちもいるのだろう
「すまない、避難誘導の方へ配属されていて到着が遅くなった。ほら飲めるか?」
口元へ瓶をあてがわれる、片腹が無いので飲み込むのがきつい、けれど頑張って飲み込むのだが、回復しない
「なぜだ?」
予備のものを傷口へとかける。それでも治らない。
「治癒限界ですかね」
「まさか…」
治癒限界とは治癒魔法、ポーション、魔法薬による回復ができなくなる限界のことである
「神聖魔法ならあるいは」
「頼むやってくれ」
「神よ、非力な我々へ力をお与えください…」
神聖魔法による治療が始まる。私を取り囲むように光の輪が広がり上方向にいくつか積み重なる、それぞれに幾何学的な模様が描かれそれぞれが魔力の線で結ばれる。
「再生」
少しずつ傷が塞がり始める
「よし、逃げるぞ」
「まっ…て、今…逃げたらここの人たちが…」
「ゴルが狼を引き付けてくれたおかげで逃がせた、行くぞ」
『逃がすとでも思ったか』
「シモツケ‼」
「はーい」
ガキン
シュバルツの攻撃を止めた
「ダリア‼」
「まかせときな」
ザンッ
シュバルツの前足が中ほどまで切れる
「固った、切断するつもりでいったんだけどなぁ」
「カルミア‼」
「もうできてる」
シュポポポポンッ
煙幕が張られる。
「響撃」
後ろ足の健を斬った。これで、時間が稼げる。
「メギさん、もう歩けるよ」
逃げるなら私を抱えるよりも、私も走った方が良いはず。
東門から外に出る。
「ここまで来れば大丈夫だろう」
「ごめんなさい、迷惑かけて…」
「ほんとに心配した、あのままだと死んでた」
「仲間なんだからもっと私たちを頼ってくれよな」
本当に優しい人たちだ、私を助けて何の利益も無いはずなのに助けてくれる。
「みんな、ありがとう」




