42話 私のしたいこと
生まれてから早11年私は何をしたいのだろうか
周囲に灯り一つ無い真っ暗な暗闇になる
『お主は何を望み、何を願う?』
シュバルツの声に身構える。体の傷が治っている。ここはどこだ?
『そう身構えるでない。ここは簡単に言えばお主の精神世界の具現化とでも言えばいいか、怪我は治ったわけではない、そう錯覚しているだけだ。』
シュバルツの能力なのだろうか
「そうだな。で、だ。お主は何をしたい?何を望み何を願う?」
私がしたいことは…
パパとママを探したい
パパとママに会いたい
『ならば、早々に逃げればよかったではないか』
でもそれだと大勢の人が死ぬ、殺される
『ならば父や母と会わなくても良いのか?』
それは嫌だ
『力を手にするには、そんなあやふやな願いでは不十分だ。どれか一つに絞れ、最もしたい一つに』
私がしたいこと、最もしたいこと、一番に願うもの。
一年前はぐれたパパとママに会いたいこれは一年前から思っている、ならばこれが最もしたいことか?
だけど、この一年で町の人とも仲良くなったこの人たちを助けたい、これはシュバルツにも言われた通り私がボロボロになってもやりとげたいと思ったことだ
『町の者はお主の本当の姿を見れば、手のひらを返したように殺しに来るぞ』
そうなのかもしれない、確かにそれは怖い身近な人がいきなり命を狙って来るだなんて…なら、この人たちは助けなくても良いのだろうか
『我ならば見捨てるがな』
だけど見捨てたくない、きっと忌み子としての私ではなく、マリーとしての私をみて、接してくれる人もいるはずなのだから、少しでも可能性があるのならそれに賭けてみたい。
『ふぅ、だめそうだな。むっ?』
シュバルツが上を向き何かブツブツ言い始めた
『すまないがお主を軟禁することに決まった』
私はすぐに魔法を準備する。軟禁なんてされたらなにもできない、パパたちにも会えない
『無駄だぞ、お主の本体は現実で指一本も動かせないような瀕死状態だからな』
やってみなきゃ分からない




