37話 薬草採集
「メギさん、あったよ~」
「見つけたか」
「すごいじゃない」
「さすが、我が弟子」
「すごいねぇー」
「すごいですね」
隣の町での戦いから約一年。現在森へ薬草採集に来ている。あれから町近辺の魔物や動物、モンスターが過去に類を見ないレベルで減っているらしく、珍しい薬草が増えているらしい。とはいえ、珍しいものは珍しく通常数万分の1のところを数百分の1程度になる程度だ。
数が増えているが他の町での需要はあるためそこまで値下がりはしておらず、相変わらず高値で買い取ってもらえる。
「今晩は町で旨いものでも食べるか」
「やったー」
まだ、パパたちには会えていない。だけど、みんなが…仲間が居るからそこまで寂しくはない。
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「ねぇ、ゴルーもう一年経ったんだしさぁ、そろそろフードとってみてよぉ」
「えっと、ちょっとそれは…」
完全に出来上がっている。いい人なのは間違いないのだか酔うと少しめんどくさくなる
「もぉ、ケチ、良いでしょ?」
「ダリア、かなり酔ってるな。ちょっと外行くぞ」
「えっ?メギ何を、ちょっ、まだ話したいのに、嫌だー」
メギさんが引き摺ってダリアさんを連れていった。メギさんはこういときにいつも助けてくれるので助かっている。後でお礼を言っとかなければ。
「酒は節度を持って楽しむものですね」
「メハジキの言う通りだよ~」
「といいつつ、シモツケもだいぶ飲んでる」
「師匠はあんまり飲まないんですね」
「私、お酒は苦手、ジュースの方が美味しい」
「そうなんですね」
「あぁ、ひどい目にあった」
「自業自得だろう」
ビショビショになったダリアさんとメギさんが帰ってくる
「な、なにがあったんですか?!」
「ダリアが酔ってたから井戸水をぶっかけただけだ」
なんという荒療治
「まぁ、悪酔いした私が悪いんだけどね。さぁ飲み直すぞ~」
「はぁ、また飲みすぎるなよ」
「それじゃあ。かんぱーい」
「「「「かんぱーい」」」」
ガシャン
「キャァアア」
「アォーン」
グラスを突き合わせるのとほぼ同じタイミングで悲鳴と遠吠えが聞こえてきた
急いで店から出る。町の南側からどんどん人が逃げてくる
「何があった?」
メギさんがそのうちの一人に聞く
「ネームドが現れた」
「ネームド?この辺りにはいないはずだが…」
「闇の帝王、流離いの黒狼…シュバルツだ」
「なに?!」
「お前らも急いで逃げた方が良い」
『我が名はシュバルツ。このところ暇だったのでな。この国の王に協力してやろうと思い立ち。一つ町を潰すことにした。だが、死ぬ以外にも選択肢を与えてやろう、この町に人では無い娘が居るはずだ。そいつを差し出せ、そうすれば残りのやつらは見逃してやろう』
魔力を使った大音量の声がひびく。人でない娘とは、私のことだろう。
『3日待ってやるそれまでに決めるのだな』
「とにかく逃げるぞ」
メギさんの声かけにより北門まで急いで向かう。
「見えた」
しばらく走っているとようやく北門が見えた。だが、様子がおかしい人が北門前に溜まっている。
「人が多くて何があるのか分からん」
「ちょっと見てきます」
地面から柱を生成、上空へ上がる。上から門の方を見下ろすと3匹の狼が門を守っていた。
「あいつら、この町から誰も出さない気か」
「空歩で空に上がれば関係ねぇ、連中は地面から離れられないからな」
溜まっていたうちの一人がそう言い壁を越えるべく動き始めた
「ほらな、余裕で越えられ…」
あと少しで壁を越えられるというときに、突如近くに狼が出現、首を齧られ落下してくる。
ドシンッ
首がおかしな方向へ曲がっているあれでは、回復魔法も意味をなさない。
「おー、いたいた。冒険者ギルドより召集だ、冒険者と戦えるものは絶対参加だと」
近くにいたギルド職員らしき人物に声をかけられる。
急展開ですな




