34話 仲間
マリーが周囲を把握できないので仕方なく途中から筆者がナレーションします
ドサッ
受け身を取れなかった。敵は?体が痛い。早く起き上がらないと。魔力の動きが定まらない。体が動かない。ふらつく。怖い。視界が揺れる。怖い。それよりもまず回復しないと。いや、周囲の把握が先か?まず体勢を。周りには何がある?怖い。
「おえっ」
吐き気も襲ってきた、どうにか立つがふらつきまた倒れてしまう
思考がまとまらない。何かわからない恐怖と不安で押しつぶされそうになる。
※ここからナレーション
気づいたのであろう、モンスターの一部がマリーの元へやってくる。マリーの背丈ほどの肉切り包丁を持ったオークだ
マリーの元へ近づいたオークは立ち上がろうともがくマリーの足へ容赦なく包丁を振り下ろした。
切り飛ばされた足が鮮血と共に宙を舞う
(痛い、痛い、痛い、怖い、怖い、パパ、ママ、助けて)
マリーは思い切り叫びそうになるが、生憎口はいうことを聞いてくれない
そんなマリーにオークはさらに包丁を振るう、右足、左腕、右手と振り下ろされる。
そして最後、首へと振り下ろされる。
「大丈夫かゴルっ」
首へと振り下ろされた包丁を後から追いかけてきたシモツケが防ぐ
メギがマリーを抱き起こす
「っ‼︎、これ飲めるか?大丈夫これなら手足もまたくっつく」
マリーはぼんやりとする意識の差し出されたものを少しづつ飲み下す。それは最上級ポーション、1瓶で一年は暮らせるものをメギは躊躇なくマリーに使った
血の匂いに引かれたのか、周囲に残っていた全ての魔物、モンスターが集まる。その数、数十体
マリーは一命を取り留めたがメギのパーティーもBランクとはいえこの数を五人で相手取るのは難しいだろう、ましてやマリーを守りながら戦わなければならない。
街に入ろうにも、万が一がないようにと広範囲殲滅魔法を使った場所は門から最も離れた場所であり、門にたどり着く前に追いつかれてしまうだろう。
※ここからマリー視点
「メギさん、少し、私を支えておいてください」
少しぼんやりするけどどうにか魔法が使えそうだ、目は…少しぼやけてる
「周りに、人がいたら私の後ろに集めてください」
「あぁ、わかった…が大丈夫なのか?結構ひどい怪我だったが」
「大、丈夫」
「全員後ろ入ったぞ」
「ありがとう」
私は風刃を多数作り出すそれを自分の前方に射出する。
それを何度も、何度も繰り返す。何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も
「ゴル、ゴル‼︎もう全て倒し切った、もう魔法を使わな行くていい」
あれ?もう、終わってた?途中から無意識に魔法を使っていた
「そう、よかっ…た…」
魔力不足と怪我の影響で私は意識を飛ばした




