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33話 防衛戦その2

「ひどい…」


街の中は怪我をした人で溢れかえっていた。中には腕や足がない人やすでに事切れている人も…

本部があるであろうギルドへ向かう


「すいません、隣町から来ました。増援です」


職員の人が出てくる


「おぉ、来たか。って子供1人か、他は?」


「来てません、ですけどランクはCなので、少しは力になれるはずです」


「まぁいい、とりあえずこっちに来なさい」


〜〜〜〜〜〜〜〜


「ギルマスー、増援連れてきましたー」


「そうか、入れ」


「うす」


私は促されて部屋に入る


「君があの、隣町のギルマスから聞いている。少し、人払いを頼む」


部屋にはギルマスと私だけになった


「色々と話したいことがあるが、事情が事情だ、早速本題に入ろう。知っていると思うが今この街は囲まれている、最初は壁の上から魔術で殲滅していたが一向に数が減らず、このままだとジリ貧だと攻めに出たわけだが…結果は見た通り、想定より相手が強く返り討ちに合うどころか壁を崩されかける始末だ、今では物資も少なくなり、このままだとこの街は滅ぶだろう」


「そんな」


「君はこの街の人間ではない、こんな街に留まらず今からでもこの街を出るべきだ」


あの魔物の数を見るに本当に危ないのだろう。しかし、この街を見捨てたくない、何か打開策はないのだろうか…


「成功するかわかりませんが、一つ策があります」


数十分後


私は多くの兵士の人と一緒に塀の上に登っている、兵士の人は全員弓矢を装備している。


「皆さん、お願いします」


「総員構えぇええ‼︎」


全員が弓を構え矢をつがえる


「放てぇええ‼︎」


多数の矢が魔獣に向かって放たれる

全て着弾したのを確認した私は壁の上から下に降りる


地面には魔獣もいるが魔法で吹き飛ばす。着地した直後木の実に魔力を流し自作魔法を発動する。


「広範囲殲滅魔法多重(メーレレ・)樹木(バオム・)刺撃(シュテヒェン)


足元から多数の木の槍が生成される。それは数メートル先まで広がり、その先でさらに槍が生まれる、先ほど放たれた矢に魔力を含ませた木の実をつけておいたのだ。それが繰り返され次々と伝播していく。


(魔力の消費が想定より激しい)


普通に木を操る時よりも消費する魔力が段違いだ。腰につけておいた、魔力ポーションを飲み干す。だいぶ回復したがまだまだ足りない、2本目、3本目を飲み干す、魔力ポーションは全て使い切ってしまったが周囲を囲んでいた魔物をほとんんど倒す、もしくは行動不能にすることができた。


(残りの魔力が少ない)


急いで街の中に戻ろうと壁の上に上がる。


「うおぉぉおお」

「すげぇええ」


街の人たちの歓声に出迎えられる。忌み子と言われていた私がこんなことになるなんて、とても想像できなかった。少し照れくさいと言うか、恥ずかしいと言うか、だけど嬉しい


ドンッ


足と肩に衝撃が走ったかと思うと、急に視界が逆さまになり街並みが壁の向こうに消えた


(あれ?なんで壁から落ちてるんだろう)


突然のことに体が動かない、すぐに体勢を整えなきゃいけないのに。


迫り来る地面を感じながら私は落ちていった

すっごい個人的な話になるけど、ずっと辛くて絶望の影が付きまとう感じのよりも一回ハッピー通ってから叩き落とす系の方が好き

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