26話 初めての街
「大きい」
とても高い壁が目の前に聳え立っている。
「そうでしょ、ここが私たちが拠点にしている街、カスバよ」
ダリアさんが私に言う
彼らのパーティーと行く街が同じと言うことで一緒に行かせてもらっているのだ。1人の場合街に入る時に厄介そうだしね。
「それでは次の方、どうぞ」
衛兵の人に呼ばれる
「よお」
「ってメギのところのパーティーか、ん?見ない顔が混じっているようだが…」
「そこの森で1人でいるのを発見してな、保護してきた」
「そうか、だがこれも規則だからな、お嬢ちゃん身分証持ってるか?」
私は首を横に振る
「なら街に入るには入街税として銀貨一枚、保証金として金貨一枚、すぐに金が工面できないなら誓約書と保証人が必要だ。金貨は身分証ができるか、街を出たら返却されるから安心しな」
私は銀貨と金貨を一枚ずつ差し出す。このお金は助けてもらったお礼だといってメギさんがくれたお金である。金貨はまた今度返しておこう。
「確かに、それじゃあ中入っていいぞ」
私はついに街の中に入ることができた。
「すごい」
村では見たことないぐらい多くの人と物が行き交い、家や露店が所狭しと並んでいる。
「ちょっと雑だけど、いい街」
カルミアさんが言う
「あの、身分証としてギルドカードが欲しいのですが、冒険者ギルドはどちらにありますか?」
「ゴルは命の恩人なんだからそこまで畏まらなくていいわよ、冒険者ギルドは右側の三軒目の盾に剣と槍が交差している看板のところ、ちょうど私たちも報告をするところだし一緒にいきましょ」
ちなみにゴルは私の偽名ゴールドの略称である。マリーゴールドから取られたって聞いたからゴールドにしたけど安直すぎたかな?
カランカラン
ギルドの扉を開け中に入る、少し汚れているが不潔ではない。向かって右側はお酒や食事が取れる場所で、左側は依頼を受ける場所だそうだ。
「ギルドの登録方法はわかる?」
シモツケさんが声をかけてくれる
「はい、わかります」
以前パパに聞いたので覚えている
「すいません、ギルドに登録したいのですが」
ギルドの受付の人に声をかける、水色の髪の女の人で、いかにも私、仕事できますよ。と言う見た目をしている。
「登録ですね、それではこちらに手を置いてください」
「はい」
手を置くと空中にパネルが現れる
名前 マリー
年齢 10
種族 人族(獣化)
職業 魔法使い
レベル 68
「それでは確認いたしましたので、こちら仮登録書となります。本登録は後日試験を受けてもらい、そこで合格すれば与えられます。試験の日程は3日後から5日後となっているのでお気をつけください、決まり次第お伝えします」
「あの、私お金があまりなくて、登録していなくても買取とかしてもらえますか?」
「仮登録が行われたら、あちらの買取カウンターで行うことができます。尤も本登録の方よりは安くなってしまいますが」
「わかりました、ありがとうございます」
私は小さくガッツポーズをする。実は移動中にいくつか獲物を狩っていたのでそれを売ればどうにか3日か5日は持つでしょ。
「すいません、買取お願いします」
「ほい嬢ちゃん、どれだい?」
ムキムキの男の人が出てくる、髪の毛はなくその代わり髭がもじゃもじゃだ
「えっとうさぎが十匹ぐらいと、猪が一匹、あと鳥が二匹あります」
「ちょっと見せて見てくれ」
私は狩った獲物を並べる
「これは、傷も少ない、血抜きもしっかりしている、肉としては最高なものだ」
「いくらぐらいになりそうですか?」
「そうだな、うさぎが一匹銀貨5枚、猪が大銀貨3枚、鳥が銀貨8枚ずつってところだ…ん?これ一匹一角兎が混ざってないか?おお、確かに一角兎だ、こいつは一匹で小金貨2枚になる、運が良かったな、ここからそれぞれ解体費、手数料を差し引いて小金貨2枚、大銀貨6枚、銀貨6枚だな、それでいいか?」
「はい、お願いします」
大体の宿の一泊の相場が大銀貨一枚ほどだ、これならしばらくは大丈夫だろう。だが早く本登録して依頼を受けてお金を得なければ。
本編の方と量が違うのは本編の方は王子様しようで少し精密な検査を行ったから、通常はこんなもん。
受付の人の心情
え、なにこの子可愛い、今ガッツポーズしなかった?小さくやってるところがまたなんとも。うん、これからこの子の担当はなんとしても私がやろう。




