表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
3/8

第3話 黎明と黄昏


 仮面の者たちは五人。


 その動きは異様に速く、音もなく滑るように迫ってくる。


「右、任せる!」


 仲間の声と同時に、私は左へ踏み込む。


 刃と刃がぶつかり、金属音が森に響いた。


 瑠璃色の刀が黒い刃をはじくと、桃色の光が一瞬だけ広がり、敵の足元を照らした。


 その隙に、仲間が紫と金の刀を振るい、黒い刃を割くように一閃。金の稲妻が森の闇を切り裂き、敵の動きが一瞬止まる。


 だが、残る四人はすぐに体勢を整え、太鼓のリズムに合わせて再び迫ってきた。


 赤く光る文様が地面に浮かび、炎のように立ち上がる。周囲の空気が熱を帯び、視界が歪んだ。


「くっ……!」


 私は踏ん張り、瑠璃色の刀を強く握る。桃色の光が手元に集中し、衝撃を吸収するかのように刃を守った。


 仲間は冷静に間合いを測り、黄昏刀を地面に叩きつける。


 紫の刃と金の稲妻が赤い炎に触れると、光が走り文様が一瞬消えた。


 その隙に二人は同時に前に踏み込み、連携攻撃を仕掛ける。


 青と桃、紫と金。二つの光が交差するたび、森の闇を裂き、仮面の者たちは後退を余儀なくされた。


 しかし、その中の一人が仮面を外す。


 青白い肌、赤く光る瞳、裂けた口——鬼のような異形の姿だった。


「人間じゃない……」


 私の声が震える。


「今は退くぞ」


 仲間が低く告げ、二人は跳び退き、森の影に身を隠す。


 広場には、残る仮面の者たちが太鼓を叩き続ける。


 その音は森全体に響き、胸の奥でざわめきを起こす。


 ——これはただの儀式ではない。


 もっと大きな、国全体を揺るがす何かが動き出している――。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ